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[始めよう薬膳レシピ32]春ののぼせを癒す「ミモザサラダ」、貧血にも
2018年 4月 9日 18:00
冬から春へ移行中の体は、バランスが取りにくく、のぼせやイライラを感じることがあります。今回は、のぼせを軽減する「菜の花」を使った、春の体バランスを調える「ミモザサラダ」のレシピをご紹介します。「菜の花」は、「鉄分」や「葉酸」を含むため、貧血予防にもなる野菜。調理に使う「レモン」は、消化力を上げたり、気分をスッキリさせるので、酸味が効いたサラダで体を調整していきましょう。
「菜の花のミモザサラダ」の食材効果
今回ご紹介するレシピは、「菜の花」で作る「ミモザサラダ」です。
「菜の花」は、五臓の「肝(かん)」という機能に働きかけるため、冬から春へ切り替わる時季に感じやすい、のぼせやイライラ、めまいを楽にしてくれます。
ドレッシングに使う「レモン」も、春に適した食材で爽やかな香りが、滞りやすい「気」の巡りを改善します。
サラダには「菜の花」のほか「卵」も使うので、「鉄分」や「葉酸」が摂れて、貧血対策にもなりますよ。「卵」の効能は、【始めよう薬膳レシピ20】でご紹介していますので、気になった方は、下の記事を参考にしてみてくださいね。
◇【始めよう薬膳レシピ20】カッカしやすい方に「イライラ緩和オムレツ」
「菜の花のミモザサラダ」の材料
<材料:2~3人分>
菜の花:10本くらい(お好みで増減可)
卵:2個
レモン果汁:1個
オリーブオイル:大さじ2(なくても可)
カラシまたはマスタード:小さじ1(お好みで増減可)
塩:小さじ1~1/2(お好みで増減可)
コショウ:適量
おろしショウガ:適量(なくても可)
「菜の花のミモザサラダ」の作り方
1.小鍋で固茹で卵を作り、茹で上がったら水に浸けておきます
2.菜の花は、根元の固い部分を切り落とし、長さ5cmくらいに切っておきます。鍋で湯を沸かして茎の方を先に茹で、2分ほど経ったら残りを加え、さっと茹でましょう。ザルに上げ、冷めたら水分をしっかり絞っておきます
3.レモン果汁、オリーブオイル、カラシ、塩、コショウ、おろしショウガを混ぜ合わせてドレッシングを作り、2.を入れて和えたら、お皿に盛り付けましょう
4.1.の殻を剥き、白身はみじん切り、黄身は目が細かすぎない茶こしでこして、3.へ振り掛けたら出来上がりです
ゆで卵の殻を上手に剥きたいときは、下の記事を参照してみてくださいね。
薬効2「レモン」
薬膳で「レモン」は、「酸」味という分類で、消化を促す果実です。吐き気も軽減するため、妊婦さんの悪阻(つわり)にも効果的ですよ。皮を含めたレモンの香りは、気分をスッキリさせるので、ストレスを感じたときにも使えます。
春は、「酸味食材で肝の働きをサポートすると良い」とされるので、「レモン」はもちろん、調味料なら「梅(梅肉)」「お酢」、フルーツなら「イチゴ」など、酸っぱい食材がおすすめですよ。
春に食べると良い食材とは?
春は、体が「陰」から「陽」へ切り替わる時季なので、「陽」が高まって、体バランスが崩れやすく、めまいやのぼせ、イライラなどを感じることが多いです。
「菜の花」のほかにも、フキノトウ(蜂斗菜・ホウトサイ)」や「山菜」「ハーブ」などは、上半身にこもった熱を冷ましたり、解毒作用があるため、春の不調を癒してくれます。それぞれの食材がもつ、苦味に薬効があるとされますよ。
気候が良くなり、やる気はあるのに体が順応せず、不調を感じるときは、苦い味や、酸っぱい味の食べ物が体調回復に役立つので、ぜひ調理に加えてみてくださいね!