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[始めよう薬膳レシピ32]春ののぼせを癒す「ミモザサラダ」、貧血にも

からへ移行中の体は、バランスが取りにくく、のぼせやイライラを感じることがあります。今回は、のぼせを軽減する「菜の花」を使った、春の体バランスを調える「ミモザサラダ」のレシピをご紹介します。「菜の花」は、「鉄分」や「葉酸」を含むため、貧血予防にもなる野菜。調理に使う「レモン」は、消化力を上げたり、気分をスッキリさせるので、酸味が効いたサラダで体を調整していきましょう。

 

「菜の花のミモザサラダ」の食材効果

今回ご紹介するレシピは、「菜の花」で作る「ミモザサラダ」です。

 

「菜の花」は、五臓の「肝(かん)」という機能に働きかけるため、からへ切り替わる時季に感じやすい、のぼせやイライラ、めまいを楽にしてくれます。

 

ドレッシングに使う「レモン」も、春に適した食材で爽やかな香りが、滞りやすい「」の巡りを改善します。

 

サラダには「菜の花」のほか「卵」も使うので、「鉄分」や「葉酸」が摂れて、貧血対策にもなりますよ。「卵」の効能は、【始めよう薬膳レシピ20】でご紹介していますので、気になった方は、下の記事を参考にしてみてくださいね。

 

【始めよう薬膳レシピ20】カッカしやすい方に「イライラ緩和オムレツ」

 

「菜の花のミモザサラダ」の材料

<材料:2~3人分>

菜の花:10本くらい(お好みで増減可)

卵:2個

レモン果汁:1個

オリーブオイル:大さじ2(なくても可)

カラシまたはマスタード:小さじ1(お好みで増減可)

塩:小さじ1~1/2(お好みで増減可)

コショウ:適量

おろしショウガ:適量(なくても可)

 

「菜の花のミモザサラダ」の作り方

1.小鍋で固茹で卵を作り、茹で上がったら水に浸けておきます

2.菜の花は、根元の固い部分を切り落とし、長さ5cmくらいに切っておきます。鍋で湯を沸かして茎の方を先に茹で、2分ほど経ったら残りを加え、さっと茹でましょう。ザルに上げ、冷めたら水分をしっかり絞っておきます

3.レモン果汁、オリーブオイル、カラシ、塩、コショウ、おろしショウガを混ぜ合わせてドレッシングを作り、2.を入れて和えたら、お皿に盛り付けましょう

4.1.の殻を剥き、白身はみじん切り、黄身は目が細かすぎない茶こしでこして、3.へ振り掛けたら出来上がりです 

 

ゆで卵の殻を上手に剥きたいときは、下の記事を参照してみてくださいね。

「ゆで卵」をキレイに剥くための、たった3つのコツ

 

薬効1「菜の花」

薬膳で「菜の花(アブラナ)」は、前述の通り「」の働きを助けます。「辛」味に分類され、「」「」の流れを良くするので、デトックスや肌荒れにもおすすめの葉物野菜です。

 

薬効2「レモン」

薬膳で「レモン」は、「酸」味という分類で、消化を促す果実です。吐き気も軽減するため、妊婦さんの悪阻(つわり)にも効果的ですよ。皮を含めたレモンの香りは、気分をスッキリさせるので、ストレスを感じたときにも使えます。

 

春は、「酸味食材での働きをサポートすると良い」とされるので、「レモン」はもちろん、調味料なら「梅(梅肉)」「お酢」、フルーツなら「イチゴ」など、酸っぱい食材がおすすめですよ。

 

春に食べると良い食材とは?

春は、体が「陰」から「陽」へ切り替わる時季なので、「陽」が高まって、体バランスが崩れやすく、めまいやのぼせ、イライラなどを感じることが多いです。

 

「菜の花」のほかにも、フキノトウ(蜂斗菜・ホウトサイ)」や「山菜」「ハーブ」などは、上半身にこもった熱を冷ましたり、解毒作用があるため、春の不調を癒してくれます。それぞれの食材がもつ、苦味に薬効があるとされますよ。

 

気候が良くなり、やる気はあるのに体が順応せず、不調を感じるときは、苦い味や、酸っぱい味の食べ物が体調回復に役立つので、ぜひ調理に加えてみてくださいね!

 

A's Pumpkin(薬膳マイスター)

日々健やかに過ごしたいと考える、おばちゃまライターです。
薬膳マイスター資格を取得、自然由来食材のエネルギーをよりよく活かすことで、ひとりでも多くの方が健やかに過ごせるお手伝いが出来ればと思っております。国際薬膳食育師3級。