暮らし
【始めよう薬膳レシピ22】風邪対策の「悪寒に効くスープ」は、冷え症にも
2017年 11月 16日 18:00
風邪が流行り始めていますが、できれば悪化させずに治したいですよね。今回は風邪の引き始めの悪寒を和らげる、「ショウガ」と「長ネギ」を使った、体がほっこり温まるスープのレシピをご紹介します。「ショウガ」と「長ネギ」はどちらも、体を温める作用が強めなので、冷えやコリにも効果的です。このスープはショウガを煮込んで使うため、最初はピリッとしますのが、長ネギの甘味もあって辛さは控え目。食欲がないときや、免疫力を高めて風邪を予防したいときにもおすすめします。
「風邪の悪寒に効くスープ」の食材効果
今回ご紹介するのは、発汗を促して風邪の初期症状に対処できる「ショウガ」と「長ネギ」をたっぷり使った、「風邪の悪寒に効くスープ」です。
「ショウガ」と「長ネギ」はともに、血行を促進したり、免疫力を上げるので、風邪の引き始めに食べると、悪寒が和らいで、風邪が悪化するのを防ぎます。またどちらも肉や魚との相性が良く、殺菌効果もあるため、薬味として使われます。ショウガはガリ(酢漬け)としてお寿司に添えられていますね。
そして寒さが強まると、足先だけでなく、体のあちこちに冷えを感じるようになり、胃痛を起こすこともあります。そんなときも、胃の働きを助け、落ちた食欲も回復する「ショウガ」のスープが、体を癒してくれますよ。
「風邪の悪寒に効くスープ」の材料(2~3人分)
水:600ml
ショウガ:20g
長ネギ:1/2本(70gくらい)
鶏ササミ肉:180g
顆粒の鶏ガラスープ:小さじ2
塩:少々
「風邪の悪寒に効くスープ」の作り方
1.ショウガは皮を剥いて千切りに、長ネギは緑色、白色部分の両方を斜め薄切りに、鶏ササミ肉は1口大に切っておきます
2.鍋で湯を沸かし、沸騰したら鶏ササミ肉を入れて火を通し、アクを取っておきましょう
3.顆粒の鶏ガラスープ、ショウガ、長ネギを加え、具材が柔らかくなるまで数分煮ます
4.塩で味を整えたら完成です
鶏ササミ肉は、豚コマ肉でも代用できますが、肉類を入れなくてもOKです。鶏ガラスープがないときは、味噌や塩で味付けしても作れます。
薬効1「ショウガ」
「ショウガ(生姜)」は、薬味に使われることが多く、例えば冷性のナスを焼いた「焼きナス」は、おろしショウガを添えることで、メニューの温冷のバランスが良くなります。また薬膳の分類では、「辛(しん)」味に属し、ピリッとした味や、特徴的な香りに薬効があります。食欲を促すほか、ゾクゾクする寒気、日常的に感じる冷えにも効果的ですよ。