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【始めよう薬膳レシピ2】力が付く「鶏肉のソテーのミカンソース和え」
2017年 2月 9日 18:00
寒さが続き、弱りを感じやすい時季ですね。今回は、体への作用が優しい「鶏肉」や「ブロッコリー」に、風邪予防や美容の助けになる「ミカン」のソースを合わせた、蓄積疲労を解消するソテーのレシピをご紹介します。「鶏肉」と「ブロッコリー」は、それぞれに疲れを解消する作用があって、胃腸への作用も穏やかなので、お子さんも食べやすいですよ。味付けに使う黒コショウ(コショウ)は、体を温めて寒い時季に合います。
「鶏肉のソテー」の食材効果
調理がとても簡単な「鶏肉のソテー」です。今回は疲れを取るパワーのある「鶏ムネ肉」をソテーにしました。付け合わせの「ブロッコリー」は、胃に優しく、鶏肉と同じで体質を選ばず食べられる食材ですよ。またソテーに和えるミカンソースは、塩分を入れていないので血圧が上がりにくく、「ミカン(柑橘類)」の「ビタミンC」が、「タンパク質」に含まれる「鉄分」を体に摂り込みやすくしてくれます。甘い味付けのソースですが、辛味を足したいときは、「おろしショウガ」を加えるのがおすすめ。ショウガのパワーで血流を促進して、体がポカポカに!そして「ミカン」は、そのまま食べても風邪予防になり、お肌の新陳代謝を促す食材。実は料理にも使えて、用途は意外に多いのでぜひお試しを。それでは、材料と作り方を一緒に見ていきましょう!
「鶏肉のソテー」と「ミカンのソース」の材料 (2人分)
<鶏肉のソテー>
鶏ムネ肉:300g
オリーブオイル:適宜
塩:少々
黒コショウ:適宜
ブロッコリー:1個
<ミカンのソース>
ミカン:3個
ハチミツ:大さじ1
きび糖:大さじ2
(または黒糖、シロップなど)
「鶏肉のソテー」の作り方
1.ブロッコリーは小房に切り分け、蒸し器で蒸すか茹でておきます
2.鶏ムネ肉を食べやすい大きさに切り分けて、塩、黒コショウを振ります
3.フライパンへオリーブオイルを引いて、鶏肉を弱火~中火で焼きましょう
4.両面が焼けたら、塩、黒コショウで味を整え、ブロッコリーとソテーを器へ盛って完成です
鶏肉は焼き過ぎると固くなってしまうので、焼き加減を調節したり、余熱で加熱しましょう。またお子さんや、逆上せ(のぼせ)が強い方は、調味に黒コショウを使わなくてもよく、ソテーが得意でない場合は、茹で鶏にしても大丈夫です。
「ミカンのソース」の作り方
1.ミカンの外皮を剥いて、実を取り出し、袋や白い筋も一緒に包丁で細かく刻むか、ミキサーに入れてすり潰します
2.細かくしたミカンを果汁ごと小鍋などへ入れて、ハチミツ、お好みの砂糖を加えて、さっと煮ます
3.盛り付けたソテーとブロッコリーの上へ、ソースを掛けていただきましょう
<ソースにとろみを出したい場合>
とろみのあるソースにしたい場合は、煮る段階で「レモン果汁」を加えましょう。家にあれば、代わりに、「ペクチン」を使ってもいいですね。
サラッとしたソースがお好きな方は、ミキサーなどを使って、滑らかになるまですり潰してみてください。またミカンのエキスが少ないときは、水50ccを加えて煮込みます。糖分をやや多めにすると、お子さん向きの味付けに!ソースの濃さや味付けは、みなさんのお好みで調節してみてくださいね。
薬効1「鶏肉」
鶏肉は薬膳で「平性」~「温性」の食材なので、やさしく滋養を補えて、どの体質の方でも力を付けやすいですよ。赤ちゃんの離乳食にも使うほどなので、消化しやすいのも嬉しいポイント。また鶏のムネ肉には、「イミダゾールジペプチド」が含まれて、疲労回復の効果が高いとされるので、抜けない疲れ(【不調の薬膳19】でもレシピ紹介)を感じる方におすすめです。
薬効2「ブロッコリー」
「ブロッコリー」も「鶏肉」と同じで、胃に優しく、疲れを和らげる食材の1つ。またブロッコリーの「ビタミンC」は火を通しても壊れにくいので、料理にも使い勝手が良いです。栄養素は、「ビタミン類」以外に「βカロテン」「カリウム」も含むので、ブロッコリーを付け合わせにするだけで、体バランスを整えやすくなります。さらにブロッコリーは、芯まで栄養素たっぷりなので、火を通した芯を厚めに刻んで酢醤油やポン酢に漬けておくと、お漬物のようなシャキシャキした歯ごたえを楽しめるので、お試しくださいね!
薬効3「ミカン」
「ミカン(蜜柑)」は、「ビタミンC」を豊富に含むので、風邪予防はもちろん、美肌の土台になるコラーゲンを生成するのにも役立ちます。また優しい酸味で消化を促すので、食欲がないときもどうぞ。そして袋や白い筋には、「ヘスペリジン(ポリフェノール)」が含まれています。抗酸化力のある「ポリフェノール」は、老化の原因になる活性酸素を除去したり、高血圧を予防して生活習慣病の対策にも。みかんを食べるときは、外皮以外を丸ごと摂るのがおすすめですよ!
調味料の効果も味方に!
今回は、ミカンのソースでいただく「鶏肉のソテー」をお送りしました。鶏肉を焼くときに使った黒コショウ(コショウ)は、食欲を高めるほか、「温熱性」なので体を温める作用もあります。またソースに使用した「ハチミツ(蜂蜜)」(【不調の薬膳19】まとめ)には不眠を和らげる効果があり、適度な糖分で疲れを取ってくれます。通常で使うのは、お宅にある砂糖で大丈夫ですが、「ミネラル」の摂取や、自然に近い甘さに関心のある方は「黒砂糖」や「きび糖」(【不調の薬膳10】食材紹介)もお試しくださいね!