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テスラ蓄電池が導入0円。電気代抑えながら非常用にも
2025年6月24日 08:05
テスラは、家庭用蓄電池「Powerwall」を活用したバーチャルパワープラント(VPP)の全国規模での本格稼働を6月より開始した。
グローバルエンジニアリングが電力供給を行なっている特別高圧・高圧受電のユーザーが対象で、導入コストは無料。電気料金の低減と災害時のレジリエンスの向上を可能にする。Powerwallを中核としたこのVPP事業は、グローバルエンジニアリングと芙蓉総合リースが提供する「DERアグリゲーションサービス」によって運用される。
日中の出力抑制が予見される時間帯に充電し、電気料金の高騰する夕方に放電を行なう。設備は芙蓉総合リースが所有し、運用コントロールはグローバルエンジニアリングが担う。
この仕組みにより、ユーザーは初期投資やメンテナンスコストをかけることなく電力コストを抑え、停電時にもPowerwallに蓄電された電力で対応可能となるという。災害対応やエネルギー自給の観点からも高い効果を発揮する。2025年度内にまず100台を設置し、今後さらに拡大する予定。
Powerwallは蓄電容量13.5kWh、出力5kWの全負荷型蓄電池。太陽光発電と連携させることで昼夜を通じた再生可能エネルギーの利用が可能となる。停電時には自動で電源供給に切り替わり、分電盤全体のバックアップを提供。高出力家電や200V機器にも対応し、家庭内すべてのコンセントが使用可能となる。
また、Powerwallは最大10台まで連結可能で、戸建住宅のほか、集合住宅、商業施設、公共施設、医療機関など幅広い用途で導入されているという。
本体サイズは753×147×1,150mm(幅×奥行き×高さ)。重量は114kg。蓄電容量は13.5kWh、連続出力5kW(ピーク時7kW)、充放電効率は90%、放電深度は100%。動作温度は-20~50℃。設置方式は床置きまたは壁掛けで、最大10台まで拡張可能。保証期間は10年。