老師オグチの家電カンフー

突然死に備えて家電の使用年数を管理する

カンフーには広く「訓練を積み重ねる」といった意味があります。「老師オグチの家電カンフー」は、ライターの小口覺が家電をネタに、角度を変えてさらに突き詰めて考えてみるコーナーです
突然死したら困る家電をExcelで管理

先日、頭痛と倦怠感とともに発熱。38.8℃。もしやと近所のクリニックでPCR検査を受けたところ、結果は陰性でした。

病気に突然なるように、家電もいつ調子が悪くなるか分かりません。突然亡くなることもあります。そういや、洗濯機と冷蔵庫が立て続けに壊れたのは、10年ぐらい前だっけ、そろそろ来るかもしれないと、手持ちの家電の使用期間を調べることにしました。

家電をいつ購入したか、簡単に調べられることもあれば、そうでないことも。最近はネットで買うことが多いので、メールで型番を検索すればだいたい出てきますが、店舗やテレビ通販では、その手が使えません。履歴が見つからない場合は、型番でネット検索して発売された年あたりに購入したと仮定するしかありません。

結果、冷蔵庫は購入から9年8カ月、洗濯機は10年3カ月と分かりました。使用年数の平均は、冷蔵庫が13年、洗濯機が10年。洗濯機は数年前に調子悪くなってモーターの部品を交換してもらったので、寿命は延びているのでしょう。

いずれにせよ、そろそろ次の購入を考えた方が良さそうです。予算の確保問題もありますし、冷蔵庫などは壊れて買い替えるのは食材の無駄が出ますし、時間に余裕がある方がベストな製品を確保しやすいですからね。

ついでなので、壊れると日常に支障がありそうな他の家電・情報機器もExcelで管理することにしました。使用期間(○年○カ月)は、慣れないExcelの関数(DATEDIF関数)を使って出しています。

パソコンやスマホは家電に比べると「長く使っている」と感じやすいですが、使用期間が明確になると、新製品が出たときに条件反射で買うことがなくなり、節約にもつながりそうです。

冷蔵庫、洗濯機の次にやばそうなのは炊飯器の6年10カ月です。平均使用年数は6年とされているので、そろそろかも。一度交換した内釜もすでにコーティングが剥げまくっています。

しかし、本体が元気なのに、内釜がダメになるのはホント悩ましいですよね。人間も似たようなところがあるかもしれませんが……。家電はそこまで深刻じゃないか。新しい飯炊きさん(炊飯器)を探します。

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小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>