藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

ドライもウエットも1枚で済む掃除シート、メンタルにも効く!?
2026年3月27日 09:04
家の掃除のできる・できないっていうのは、実はテクニックとかハウツーの問題じゃなくて、かなり「メンタル」に左右されるものなんじゃないか……という疑念がある。
この仕事を始めた当初からないわけではなかったのだけど、四半世紀続けてきて年々強まってきている。ほとんど「確か」なんじゃないかとすら思う。
もちろん「フィジカル」の影響もある。体調が悪いときに掃除に邁進できるわけもない。そんなの優先順位的にもおかしい。体力的な手持ちのリソースが足りない時、家事の中で後ろへ後ろへ回されるのが、だから「掃除」だ。
食べること、食べ物を調達すること(=食)。暑さ寒さに対応すること、身体を覆ったり守ったりすること(=衣)。休むこと、眠ること、その場をなるべく安全にすること(=住)。
そんな安全(命、健康)に直結しない「掃除」ならば後回しだ。後回し一択。
だから身体や心の状態になるべく影響しない、されない掃除の方法、手札をいくつ持てるかというのは、存外大事なのだと思っている。
「エリエール キレキラ! ワイパー ドライ×ウエットシート」。ドライ面とウエット面が一体化した、1枚で2度使える床掃除シートだ。こういうフローリング掃除用シートは不肖筆者、初めて見た。一枚の裏表で、片側がドライシートで片側がウエットシート……なんぞこれ?
瞬間的にどっちがどうなのか触っても判別できないのだが、「こちらはドライ面です」と透かして書いてあるので「なるほど」と触ると、おお、乾いている。まずそちらを表にワイパーに装着する。
「ホウキ」の感覚で使うのがドライシートというもの。このドライ側の方で室内の抜け毛や衣類の繊維ホコリをくるくる回収し、終わったら同じエリアを、裏返したシートのウエット側で拭く。
それほど濡れている感というか、ぜんぜんビショビショなどしていないのだが、ウエット側にした途端に滑らすワイパーには水分による抵抗を感じる。でも「重い」ほどではない。シートに含まれる水分量は絶妙な感じ。
実は「少し湿り気があるに越したことはない」床掃除箇所というのは住まいには案外多くて、水滴があらかじめ飛び散ったり溢れていやすい洗面所床やキッチン床、それから食べ物由来の湿った汚れの落ちていることの多いダイニングスペースのテーブルの下なんかがそれにあたる。ドライだけで拭いてもスッキリはしない。そこを、ウエットで、かっさらう!
とりあえずこの1枚を使い切れば、「水拭き掃除」までこなした自分、と、自己評価が上がる。掃除というのは基本的にマイナスをゼロに戻すだけの営みであるが、普段やらない水拭きまでこなしたとなればメンタルスケールがゼロから1ポイントプラスに移行する。いいぞ。いい感じだ。
掃除って、できない時はできない。でもあれもこれもやる元気はないけど、ドライからウエットまで一気に終えられる、こういう「メンタルにちょっと効く手札」をひとつ持っておくと、じわじわ効いてくる。
むしろこういう道具って、立派な「メンタルケアデバイス」の一種じゃないかとすら思うのだ。


