藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

カインズの掃除用ウエスは汚れた手でも使いやすい!

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
カインズの「片手でも取りやすいウエス 80枚」

米国からきた某会員制スーパーが国内に少なく、まだものすごく珍しかった15~6年前。筆者は仕事で、都心の億ションにお邪魔する機会があった。

建物は低層、広くて内装も大変贅を尽くした素晴らしいものだったのだが、たまたまその家のキッチンに置かれていた冷蔵庫が筆者宅のものと全く同じものだった。企画はその冷蔵庫を、家にあるものを使って掃除するというもの。勝手知ったる機種のおかげで、妙にラクだった。

その際、印象的だったのが、その家の主婦たる女性に教えられた、かの某会員制スーパーでしか当時扱われていなかったカーメンテナンス作業用の「ペーパーウエス」だった。

女性はそのロールタイプのペーパーウエスを「家中の掃除などの“何にでも”役立つ」「揚げ物の油切りにも便利なんですよ!」と紹介してくれた。へえ……。

まあ揚げ物にこそ使わなかったが、実際その日の作業はこのウエスのおかげで非常に快適に進み、筆者はすっかり気に入ってしまったのである。

後日勇んで購入に出かけ、1パッケージ(確か)10ロールを使い切るまで数年間愛用することになった。

ところで、ミシン目付きのロールタイプは便利だが、手が汚れる作業では難点もある。仕事に取りかかる前に、必要枚数をあらかじめ切り取って準備しておかねばならないのだ。

しかし後年、件のウエスがそう珍しくない商品になってからも(国内の普通のホームセンターなどでもバラで取り扱われるようになった)、この手のものは類似品含めてなぜかロールタイプであり続けた。

だから今年、カインズでティッシュタイプになったペーパーウエスを発見して、今さらながら「そうだよね!」と激しく頷いてしまったのである。

箱ティッシュよろしく、台に置いて上から引き出すのみならず、何かに吊るして下から引き出すこともできる形状になっており、大変気が利いている。

置き場を選ばないで済み、かつパッケージもミニマムで1つずつ買えるのもいい。シートサイズは220×200mmで大きくも小さくもないし、80枚も入っていれば当分の間は使える。

素材はパルプ100%。ウエスなので使い捨て前提だが、水洗いして数回使う程度ならへたりにくい丈夫さがある。

素材はパルプ100%

カインズには他に使い捨てタイプのマイクロファイバークロスもあるが、処分の気軽さという点ではペーパーウエスに軍配が上がる。とくに機械油や換気扇まわりなど、油分の多い箇所との相性の良さを感じる。

白色で一見すると食品用途にも使えそうだが、対応製品ではないため油切りなどへの使用は避けたい。あくまで掃除用として割り切るのが賢明だろう。

「当たり前」の感覚というのは無意識に固着化しやすい。改めて「ロール」ではないウエスを手に取り、進化というのはこういう細やかな部分にこそ訪れるべきなのだと思った。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、10~20代の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。