藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

手軽なワックスシートで床のツヤ蘇った 事前の掃除不要
2025年12月8日 08:05
人っていうのは、案外退屈が好きなのでは? というか、日常のルーティンをただ辿ることが存外苦痛じゃないんじゃないか? 新たな課題とかワークみたいなのが存外、想像以上の負担になりがちなんじゃないか、という疑念が最近、湧いてきている。疑念というかほぼほぼ確信というか。
だから床掃除にプラスしてワックスがけ、と聞くと身構える。身構えられる。身構えられがちになる。のだと思う。だって面倒そう、時間がかかりそう、独特のニオイが残りそう。やること増やしたくない。御意。
掃除機がけ、は仕方ない。フローリングワイパー、も使う。でもそれ以上は無理。御意。
夏は暑すぎるし、冬は寒すぎるし、幻の春と秋はここぞと活動しなくちゃいけないから余計な暇はないのである。
だからこそ、数年単位で「もういいか」と見なかったことにしてきた床は当たり前のように輝きを失っていく。だってまあ床、光ってなくても別にいいじゃん。うん、まあ、御意。
ただそうやって、いつの間にか部屋、家全体の印象が曇り鈍っていく。それを経年劣化という。
でも例えば玄関の上がり框だけ。光らせてみたら帰宅時にどう感じるだろう? 実験してみよう。
必要な手間は手持ちのフローリングワイパーに1枚のウエットシートを装着するだけ。リンレイ「つやピカワックスシート」だ。
普通の床掃除に使うようなウエットシートには、たっぷりめのワックス液が含まれているけど、事前の掃除はいらない。このシートで拭くだけで床の水拭きも済ます。だからワックスがけではなくて掃除するつもりで使えばいいだけだ。
ゴシゴシ往復する必要もなく、片道一筆書きで軽く拭きすすめれば潤いが床に薄く均一に広がり、強いニオイもなく5分ほどで乾く。もう拭いたところを歩いていい。家族を巻き込んで来るな踏むなと大騒ぎする必要もない。ワックスがけの自覚がなくても作業は終わる。でも普通の床掃除とは全く違った印象を掃除後に受けるだろう。
明るい。
そう、人っていうのは、案外家事が好きなのでは? というか、嫌い嫌いと言いつつ動き始めてしまえば掃除も存外苦痛じゃないんじゃないか? というか、新たに動き始める最初の一歩だけが存外、想像以上の負担になりがちなんじゃないか、という疑念が最近、湧いてきている。疑念というかほぼほぼ確信なのだが。
だから「ワックスがけします」という気負いのないままワックスがけが済むこと。それこそがこの製品の最大の効能かもしれないとすら思う。手順よりも始めるまでの腰の重さにこそ難儀する、その重さをこの薄いシートはひょいと越えさせてくれる。
季節が深まり、室内に光が射す角度が低くなるこの時季。派手ではない。けれど光が静かに反射する、その明るさのもたらす清潔さを、ぜひ目の当たりにしてみてほしい。




