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「発電する繊維」鎌倉シャツに登場 微弱電気で抗菌、最後は土に還る
2026年5月14日 11:04
村田製作所グループのピエクレックスは、同社が開発・販売する新素材「電気の繊維 ピエクレックス」が、メーカーズシャツ鎌倉(以下、鎌倉シャツ)の製品に採用されたと発表した。同素材を使用した「ピエクレックスTシャツ」は、4月24日に鎌倉シャツのオンラインショップにて発売された。価格は8,690円。
「電気の繊維 ピエクレックス」は、村田製作所の圧電技術と帝人フロンティアの合成繊維技術を融合させて誕生した新素材。人の動きによって繊維が伸縮することで微弱な電気を発生させ、抗菌効果を発揮するという。植物由来のポリ乳酸(PLA)を原料としており、肌の成分に近い弱酸性発想の「乳酸ブリード設計」により、肌へのやさしさも追求されている。
「ピエクレックスTシャツ」は、ピエクレックスに加えてオーストラリア産メリノウールをブレンドしている。素材構成はウール62%、ポリ乳酸(PIECLEX)20%、ポリエステル18%となっており、天然素材の特性としなやかで上質な風合いを両立させた。生地は157g/m2と非常に軽やかで、春夏シーズンのインナーや一枚着として幅広いシーンでの着用を想定している。
カラーはグレー系の1色で、サイズはM、L、XLの3種類を展開。
また、本製品は環境負荷低減のための循環インフラ「P-FACTS(ピーファクツ)」に対応。植物由来かつ生分解性を持つ素材を中心に構成されているため、役目を終えた後は回収・分別を経て堆肥化し、再び植物を育てる土へと還すことが可能だ。
鎌倉シャツとピエクレックスは「鎌倉シャツコットンプロジェクト@守山」を通じて、衣類を堆肥にして育てたコットンを再び製品化する「繊維→堆肥→繊維」の循環モデルの構築にも取り組んでいる。
着用することでテクノロジーを体感できるだけでなく、そのまま環境貢献にもつながる、次世代のスタンダードを目指した一着といえる。


