藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

トイレ後のニオイ、携帯用ミストで気にならなくなった

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
エステー「消臭力 トイレ用 携帯タイプ エアリーサボンの香り」

筆者には昔からどうにも解せないことがある。どうして私たちは出先で歯を磨こうとするとトイレの洗面台が第1選択肢になるのだろうか? ということだ。

もちろん歯磨きの優先度、頻度には好みや個人差があるし、何が良い何が悪いという話ではない。ただ学生時代に歯列矯正をしている友人が、非常に不快そうにトイレで歯磨きしている様子を見ながら、なんだかいたたまれないような気がしていた。

トイレという場で口をすすぐというのは、やっぱりしんどい、ちょっと違うんじゃないか。そういう感覚は数十年経過しても、まだ続いている。

なぜなら、よほど掃除の行き届いているトイレ以外は、やっぱりトイレであるがゆえに排泄物のニオイと切り離せないから。そして排泄物のニオイを発する方だって別に何が悪いわけでもない。そこはトイレなのだから。

だから排泄物のニオイをトイレで発すること自体に、本来なら妙な罪悪感を抱く必要はないはず。なのだけど……。

特に学校や会社のような「セカンドプレイス(社会的な居場所)」の共用トイレにありがちなことに、このトイレ洗面台が女性にとっては「歯列矯正時の歯磨き」ほど切羽詰まってはいないものの、身だしなみとして避けがたい「パウダールーム(文字通りの化粧室)」を兼ねてしまっている。

つまり、トイレはササッと通り過ぎる場所では決してない、ゆえにある程度の滞在時間が見込まれる「居場所」になりやすく、他人が長く居るだけにますます排泄物のニオイを立てる(!)者の立場がなくなりがちなのだ。構造的に、そうなってしまっている。

一方、近年「香料」に対しての言説はセンシティブなものになりやすい傾向がある。厚労省など関係省庁の関与する「香りへの配慮に関する啓発ポスター」が作成されるほどに「香害」という言葉と概念は世の中に定着しつつある。寿司屋や病院での「香水」や「柔軟剤」の多用といったあからさまな迷惑のみならず、保育施設や学校などでの子供の健康被害にまで及ぶとなれば、軽々に「香り」をお勧めするのは正直はばかられる。

とはいえ、自ら「臭いもの」を発生させやすいトイレにおいて、その場に居る(滞在する)他者を思いやるがゆえの「携帯消臭芳香剤」利用というのは、ある種の「尊厳」を守るために必要なのだろうなあ、とも思うのだ。

パッケージ裏面

東京駅や新大阪駅などの新幹線乗り場の公衆トイレのように、四六時中、人の手が入ってすかさず清掃されるトイレならいざ知らず、使用回数に正比例してトイレは汚れて臭くなるものだが(もちろん便器の形状や、脱臭性能の有無や、使用する人自身の注意や体調にも左右される)、全てのトイレにおいて必須なわけではない。

でもやっぱり利用者が限られていて、その顔が見えるようなトイレほど、後をいたずらに濁したくないと思うのは自然だろう。

ポーチやポケットに無理なく収まるサイズ感のエステー「消臭力 トイレ用 携帯タイプ エアリーサボンの香り」。適量(3プッシュ)で確かに効果した。そして残香は予想よりもなかった。製品のさじ加減の絶妙さを感じた。

本当のところを言えば、私の排泄物のニオイを人に嗅がせたくないのは私の都合であって、たぶん厳密には「あなたのため」なんかではない。その辺の温度感にもきっと個人差があるし、何が良い何が悪いという話ではない。

正答はない。でもこういう方法は、あるのだ。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして20年以上活動。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、10~20代の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。