藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
電気毛布で“包み込まれるような幸福”たった1円/1時間で買えた!
2023年11月17日 07:05
夏の過酷なまでの暑さに翻弄された後、間髪入れずに「ちょうどいい」を越えて「寒い」が来る近年の季節感に軽く絶望している。
「ちょうどいい」については確信がある。気温25℃で湿度50%。揺るぎなく、これだ。
筆者は暑さにも寒さにも弱いので、四六時中「ポータブル温湿度計」を携行し、自覚したり用心したりしている。その上で、「今って、めちゃくちゃ気持ちいい」「ちょうどいい」と感じる屋外、屋内の気温と湿度をいちいち確認すると、ほぼピタリ、気温25℃で湿度50%。この数字なのに気づいた。
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衣類をまとっての体感としては、下着の上に薄手の長袖シャツ1枚で、暑くも寒くもない快適な感じだ。
そして20℃では薄ら寒く、17℃ではハッキリ寒い。とはいえオフィスならともかく、家庭や自宅内の仕事場では20℃、いや17℃でもエアコンの「暖房」をつけるには抵抗がある。
でもじっとしていると、どうにも寒くてならないことがある。ジェットコースター的に上下の変動が激しい秋の気温に対して「身体がついていかないよ」と嘆きたい、体温調整がうまくいかないとき。冷えが入ってしまって、お腹の調子が悪いときなどだ。
ここ数年、そんな秋から冬にかけての、もやもやした筆者を癒すのが「電気毛布」なのだ。
世の中にはいろいろ……類似的な仕組みの、よりもっとかわいい電熱系のグッズが存在しているのは承知している。が、筆者が愛用するのはただの「電気毛布」。
過去、当連載でもUSB充電器の使用できるミニ電気毛布を紹介したことがあった。ああいうモバイルなやつも良い。あと、楽天などで2,000円台で買える手頃なものも良い(使っていた)。いずれもけっこう持つし、それぞれ十分用は足りる。
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電気毛布のいいところ。使わない時は畳んでしまえてかさばらない。そしてぶっちぎりに電気代が安い。
確実に温かいのにめちゃくちゃコスパがいい。何せおよそ1時間1円だ。つまり仮に電気代が2倍になっても2円だ。10倍になったところで1時間10円だ。ランニングコストが、うれしくなるくらい低すぎ。 「暖を求めて」喫茶店などへ行くとしたら馬鹿馬鹿しくなるくらいの安さだ。
寝るときに布団を温めるのに使って良し。電気カーペット的に下から温まるのに使って良し。掛け敷き両用タイプなら直接膝にかけてしまっても良し。低温やけどや脱水のおそれがあるので、うっかり電源をオンにしたまま寝ないようにだけは注意だが、タイマー付き、サーモつきならより安心だ。電気毛布という商品群の価格差はおよそこの安心要素に付随し、筆者の現在の愛用品についていえば洗濯可能な上に室温センサーで勝手に温度調節してくれる。
かつ、「電磁波カット」。そう、身体に近すぎるところで使うがゆえに、うっすら気になるあの電磁波に言及し、解消しているところにコストを投じてみたのが、今回紹介する商品、小泉成器の電気敷毛布「KDS-50226D」だったりする。
目に見えないゆえに正直その「効果」は分からないけれど、まあ安心だ。そうして机での物書き仕事中、就寝前の数時間布団を温める用、として秋冬大活躍させている。1万円弱のイニシャルコストのパフォーマンスも十分取れていると思う。
薄ら寒さというのは、存外身体に堪えるのに増して、気持ちを暗くする。ほんのり包み込んでくれるような暖かさを感じるだけで、なんとなく生きる気力が湧いてくる。
そんな幸福が、たったの1円/1時間で買える。そう考えると、世界ってすごい。 (ただ、半年ほど愛用したところ見た目は毛玉だらけとなりかなり物悲しいことになった。これは素材の妙なのだろうか。画像が不鮮明な点、察していただけると有難い)。