藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

モバイルバッテリーが使える「電気ブランケット」が想像以上に活躍

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です

 「冷え」は足元からやってくる。とは、よく言われる言葉だけれど、ほんとのところ下半身の冷えは身体に対するダメージが大きい。

 秋口、先日の仕事場の気温は23℃だった。筆者が上半身に着ている服は、半袖Tシャツに薄手のパーカーで暑くも寒くもない。

 だが腿から下、足先が……寒い。というか、しんしんと、かなり「冷たい」体感なのだ。

 でも、気温は23℃もあるわけだし、これで寒いとか言ったら、ちょっとどうかしてるよなぁ……。などと強がっていたところ、程なくお腹が急降下してしまい、大変な思いをした(みなまで言うまい)。

 そんな折である。

 Amazonで見つけたのだ。「電気ブランケット」なる代物を!

 説明を読むと、それは膝かけになり、肩かけにもなり、腹巻きにもなり、お尻の下にも敷けるという。そしてその電源は、USBポートから引くのだというのである。

 あまりピンと来なかったが、さほど高価でもないので試しに実際に取り寄せて使ってみた。

電気ブランケット(購入価格:2,280円)

 するとだ。愛用のパソコンから容易に電源が引ける。つまり仕事しながら、暖かい。思ったよりたたむと小さくなるので、持ち歩きも案外かさばらない。気温が低いのに謎にエアコンの冷房をかけていると思しきカフェでPC作業した折にも、コソッと使ってみた……。ああ、暖かい。

 そう、USBといえば!

 過日、大型台風が直撃の予報の折、我が家ではありったけのモバイルバッテリーに充電をしたものなのだが……。USBで電気を引けるということは、手近なところにコンセントのないような環境であっても熱を得ることができるのだ。

 さっそくポケットにモバイルバッテリーを忍ばせ、ブランケットにつないで、腰に巻いてみる。

 ……なんという腰痛の緩和!!!

 これは……。もっともっと寒くなった真冬に、あの「子供会」のお餅つきとかの奉仕作業で、寒空の下、屋外待機しなければいけないときにも、めっちゃくちゃ使えるんじゃない!?

 それから真冬のクルマの中とか、やたら暖房を節約しがちな親戚宅とかでも、持ち込んでコッソリと温まることが……。あと、真冬でも素足が強いられがちな女子高生も授業中、ただの膝かけの風でいながら、ひとりモバイルコタツができるよ……!?

モバイルバッテリーにつなげばどこでも使える

 熱源部分は取り外しがきくのでモフモフ部分が汚れたら洗濯できるのもいい。ただし熱源の出し入れはちょっと面倒臭いのでなるべく汚さないように使おう。

 これは、思ったよりもすごい商品なのではないだろうか……。本格的な冬を前に、ああ使おう、こうも使える等々、夢が広がる冷え性なのだった。

洗濯するときは熱源を取り外す

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして17年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は家事サービス、商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、中3、小5、小1の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。