藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

鏡ピカピカ! 窓ガラスの大掃除にもおすすめ「ホームリセット 泡クリーナー」

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
クイックル ホームリセット 泡クリーナー

愛用しすぎていてレビューするのを失念してしまっている品を、ときどき「ハッ」と思い出す。花王の「クイックル ホームリセット 泡クリーナー」もそのひとつである。

当連載は2017年に開始し、今回の商品でレビュー192個目になるのだが、とっくに紹介済みだと思っていた。半信半疑で自分の「家電 Watch連載テーマ一覧」を浚ったのだけど、紹介していなかった。慌てて紹介する。

実は筆者は2017年の初頭ごろ、ある商品を買い占めていた。

それは海外メーカーのガラス用洗剤で、筆者は主に洗面所の大きな三面鏡を拭くため、また光る人造大理石を磨くのに愛用していた。

世に数多ある商品の中で「ガラス」系「光る」系の掃除にこれほど使い勝手のいい洗剤はないと長らく確信していたのだが、そのころ国内での販売が終了してしまった。

輸入品だったためか、スプレー1本1,000円以上した。正直に言えばこの値段のせいでレビューしにくい商品ではあった。

が、どうしても使いたかったので、近隣の某ホームセンターに売れ残りでホコリを被って置いてあったのを一応1本だけ残して買ってきた。筆者の計算ではこれで3年は持つという算段だった。

そうしてちょうど3年半が経過した2020年の秋のことだった。ケチケチ使い続けたもののついに最後の1本を終えてしまい、ションボリしていたところ発売されたばかりの「クイックル ホームリセット 泡クリーナー」を使う機会があった。

この洗剤自体はガラス専用ではない。家中に使えるマルチパーパス洗剤の位置付けで、油ハネから鉛筆汚れまで、キッチン、家電から「鏡や窓まで」とされている。

家中に使える

用途に鏡があったので、正直あまり期待せず試用した。主たる洗剤を失った我が洗面所の大きな鏡に吹き付け、いつものようにティッシュペーパーで(筆者は長年、洗面所掃除には洗面所に置いてある普通のティッシュを使う派である)キュキュッと拭う。

すると……。意外にも、失われたあのマイベスト洗剤と勝るとも劣らぬ拭き上がり。筆者は動揺した。

「まじですごくないすか」

そう花王さんに思わず連絡してしまった。すると「藤原さん、ガラスも良いのですがリビングで学習しているお子さんの消しカスもこれで拭いてみてください」と言われた。

そこでまだ小学生だった末っ子の宿題を見た後、これで消しカスを拭いた。小学生周りあるあるの大量かつぼろぼろの消しカスが即、取りまとめられて、かつテーブルに居残っていた鉛筆の粉と油汚れの気配も消えた。ほとんど感動した。

そんなこんなで以後こちらを愛用し続けているのだけれど、筆者的には主に鏡、時々ガラス(ガラス窓は正直そんなに頻繁に掃除していない。汚れててもお腹を壊さないしカーテン閉めてたらそもそも見えないので)、あとはテーブル拭きという用途で、比較的ケチケチと使ってしまうのは一度身についたケチ仕草のせいだろう。

当然1本1,000円もしないのだけど、それはそれとして、ありがたみを噛み締めながら日々鏡をピカピカさせている次第だ。

ひどく暑い夏がいきなり終わったと思ったら寒くなった。ここからさらに気温の下がる真冬にガラス大掃除なんてするべきではない。でも大掃除をしたいならわずかでも気温の高いうちに行なうべきであり、となれば時間はあまりなく、筆者は若干、焦っている。

窓ガラス掃除を今のうちにやってしまいたい方は、ぜひこれで試してみて欲しい。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして23年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、大3、高2、中1の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。