藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム

買って半年チョイの新品洗濯機で“ごっそり取れた!”洗濯槽クリーナーを使った結果

家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です
シャボン玉石けんの「洗たく槽クリーナー」

去年の暮れ、洗濯機が壊れた。それを機に筆者は約16年にわたるドラム式洗濯機生活に終止符を打った。リコール含め3代目のドラム式洗濯機だった。

いろいろ思案して、次は縦型に戻すことにした。

同じ縦型は縦型でも、16年前からさらに遡ること9年つまり、筆者の知っている25年前の型の縦型洗濯機とは、さすがに2022年型は性能が違った。普通に節水であるし、マイルドに洗う洗濯コースも細やかで洗い上がりもいい。

日本人は新品好きとよく言われる。いささか風呂敷のでかい表現だが、実際のところ新品の洗濯機はやっぱり素晴らしい。

細々手入れをして、できるだけ長く使おう。そう心に誓い、年は明けたが例年のように爆速で時が流れた。そして気付けば今年も残り4カ月余り。もう愕然である。

あ……。と気づく。しばらく洗濯槽清掃をしていない。しばらくというか買ってから一度も。なんと!

うっかりしていた。まあでも「まだ」買って半年チョイの洗濯機であるし、洗濯ごとの洗濯槽清掃スイッチも押している。だから正直そんなに汚れているとも思えない。

とはいえ夏の間かなり頻繁に洗濯しているし、多少は汚れている可能性も、なくはない。ま、一応、やるだけ、やっとくか。

洗濯槽クリーナーのお値段が勿体無く感じる程度にしか汚れていないにしても、やらないよりはいいだろう。縦型にしたので久しぶりにかつての愛用品、シャボン玉石けんの「洗たく槽クリーナー」も使えることだし。

と、そんな、かなりライトな心構えで洗濯槽清掃に取り組むことにしたのだ。

シャボン玉石けん「洗たく槽クリーナー」のパッケージ裏

まあ取り組むと言っても洗濯槽に水……。水といっても真夏の水道水なので、そのままシャワーで浴びても全然オッケーな程度にぬるい温度の水を洗濯槽いっぱいに汲んで「洗たく槽クリーナー」の粉を一袋ぶんドボンと投入し2~3分撹拌。その後4時間程度放置しておくだけの取り組みではあるのだけれど。

ぬるい温度の水を洗濯槽いっぱいに汲む
「洗たく槽クリーナー」の粉を一袋ぶんドボンと投入
2、3分撹拌し、その後4時間程度放置

そう軽い気持ちで行なったのだけれど。軽い気持ちで……。

結果は写真をご覧ください。

結果がこちら。いろいろな何かが浮き出てきた

「ごっそり取れる」のコピーに偽りがなさすぎた。

主成分は過炭酸ナトリウムに、石けん、重曹、と、ほんとにシンプルなのだけど、なんでこんなに取れるんだろうか。企業秘密だろうか。

とにかくなんで……。なんでこんなに……! と唖然とするほど、取れる。なんか変なのが浮き出てくる。どんどん浮き出てくる。ナニコレ。

残念ながらこの商品はドラム式洗濯機では使えないのだ。でも縦型洗濯機をお持ちの方なら、すぐに味わえる。この驚きを。今すぐのお試しを心から薦めたい。震え、感動すること必定だ。

ドラム式洗濯機では使えない

「洗たく槽クリーナー」をかけると、洗濯物の洗い上がりも、いきなり明らかに変わる。においが……違う。

こんな仕事を二十数年続けていてなんだが、筆者はまだ洗濯機の、洗濯槽というものの汚れっぷりを、完全に、侮っていた。

藤原 千秋

主に住宅、家事、育児など住まい周りの記事を専門に執筆するライターとして21年目。リアルな暮らしに根ざした、地に足のついたスタンスで活動。現在は商品開発アドバイザリー等にも携わる。大手住宅メーカー営業職出身、大1、中3、小5の三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)、『ズボラ主婦・フニワラさんの家事力アップでゆるゆるハッピー‼』(オレンジページ)など著監修書、マスコミ出演多数。