藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
部屋干しの味方! ドラム式にも使える“酸素系”洗濯槽クリーナー「カビトルネード」
2020年7月14日 07:00
洗濯ものの部屋干しとは、なかなか厄介な家事である……。
梅雨時のわが家では夜な夜な、入浴後に家族が1日着用した衣類、下着、タオルなどを洗濯する。この時期は弱アルカリ性洗剤と粉末の酸素系漂白剤を使う。これを寝る前までにリビングに干し、盛大にエアサーキュレーターをかけ床に就く。
翌朝、このうち8割がたは乾いているが全部ではない。微妙に湿り感のあるものだけ残し、乾いたものは取り込んでしまう。
その後、日によって「制服用ワイシャツ」「デニム類」「オシャレ着」「マット類」「シーツ類」など、選り分けて洗っているものをチョイスし2度ほど洗濯をする。
これらには中性洗剤を使うことが多いし、脱水は甘めのことが多い。で、またこれをリビングになんとかかんとか干し、エアサーキュレーターを優先的にかける。そしてその日の別の活動に移る。
数時間が経過。
午後遅くに小、中、高校から五月雨式に帰宅する子どもたちが各々「明日までにまた持っていかねばならない体育着」だの「部活ジャージ」だの「給食配膳着」だの「コーヒーをこぼしてしまった制服ベスト」などを持ち込むので、それらとその日汚れたタオル類などをまた洗う。
そして空いているところにまた干す。適宜、乾いているっぽいのは干し場から退場させつつ。そして夜遅く、また家族全員が入浴を済ませたのち、いろいろな汚れ物を洗濯する……という塩梅で、部屋干しエンドレス状態が続いている。
かように素敵ライフスタイル、おしゃれインテリア的には「……終わった」感あふれるわが家なのだが、ギリギリ踏みとどまっている(何にか?)のは、「部屋干しはしていても家の中はぞうきん臭くない」からだ。
部屋干しする洗濯物をぞうきん臭くしない方法。いろいろの工夫は実際しているのだが、主たるポイントは「洗濯機の洗濯槽の定期的清掃」を欠かさないところにある、と自負している。
定期的清掃なんて言っても別になんの手間でもないのだが。「洗濯槽クリーナー」という市販品(洗剤)を洗濯していない時間帯に洗濯槽にぶち込んで、洗濯機を数時間稼働させるだけのことである。
これまでさまざまな洗濯槽クリーナー商品を使い試してきたのだが、わが家の洗濯機は「ドラム式洗濯乾燥機」なので「塩素系」の商品しか使えなかった。「酸素系」は泡立ちが激しい傾向があるのでドラム式に適用しにくいからだ。
しかし最近発見した「カビトルネード」の「ドラム式用」は驚きの「酸素系」なのである。率直にいってこれは実に珍しい。
「A剤」と「B剤」を入れる、など一手間あり、やや、おそるおそる使ってみたのだが、使用感はすこぶる良かった。また「酸素系」のいいところはクリーナーをかけたあとの洗濯槽が塩素臭くならいところだと実感。
なんとなく「塩素系=怖い」という理由で、ドラム式洗濯機の洗濯槽清掃を敬遠していた小さい赤ちゃんのいる知人にも、これならば怖くないよ〜、塩素臭くもならないよ〜、とお勧めできそうだ。
「塩素系」でないということは、万が一成分が槽に残っても、服が色落ちしてしまうリスクがほぼ無いということでもある。
惜しむらくはドラム式の場合、縦型洗濯機でクリーナーを使ったときのようには「洗濯槽に育った黒カビの塊、ピロピロワカメが面白いように浮き上がってくるのが見える……」というリアルタイムな使用実感を得難いところだ。
しかし糸くずフィルターには得体の知れないものが付着していたし、黒カビがべろべろ出るというのも状況としてはあまりめでたくもないので、ともあれ粛々と洗濯槽の衛生を保ちつづけようと思った。
余談だが、洗濯槽清掃が定期的に行き届いている、すなわち洗濯槽がカビや細菌で汚染されまくっていない場合、まれにうっかり干すのを忘れたまま濡れた洗濯物を洗濯槽に放置してしまっても、なんと、ぞうきん臭くなりにくい!
筆者のように根がズボラだったり、ややうっかりな人にこそ、この洗濯槽清掃をおすすめしたいゆえんなのである。