藤原千秋の使ってわかった! 便利家事アイテム
【年明けからの大掃除その3】レンジ庫内の汚れを一掃できる「チン! してふくだけ」
2019年1月10日 06:00
個人的に、「年末大掃除」で掃除したくない場所の筆頭といえば「キッチン」である。どんなに頑張ってピッカピカにしたところで、下手をするとたった数分しか「持たない」からだ。
先ほど磨き上げたばかりのコンロが、今、炒める肉脂でギトギトになっていくとき。麺の茹で汁によって美麗な排水口バスケットがみるみる目詰まりしていくとき。心はシーンと無となり、「諸行無常」という言葉が脳内を行き交う。
あらゆる掃除にはそういう賽の河原じみた虚しさが伴うものだが、それでも何もしなければ汚れが積み増すだけなのだから、たとえ無駄な抵抗でも、決して無意味なわけではない。
さて、なんだかんだ言って昨今、そんな「キッチン」のなかで最も使用頻度の高いエリアのうちに、「電子レンジ」が挙げられるのではないかと思う。
単機能としての「電子レンジ」のみならず、ここ十年ほどで行き渡り始めた大型の「複合型多機能タイプ」の場合は、レンジ、オーブン、スチーム機能などが互いに組み合わさり、複雑な自動調理が可能だ。頻繁に調理をする家庭などでは、朝から晩まで出ずっぱりとなる。
食べ盛りの娘3人を育てる我が家でも、すでに今日の夕飯はハンバーグよ、ともなれば「ひき肉1キロ」を一回で食べきられてしまうがため、フライパンでいちいちじうじう焼いている場合ではなく、たいがいこの「複合型多機能タイプ」の二段分を駆使し、自動調理で焼き上げる習いとなっている。
はっきり言って、こういう肉焼き関係をやるとやっぱり庫内は汚れる。すごく汚れる。ドロドロのベタベタのガジガジになる。すぐなる。あっという間になる。
ただ、こういういっぱしの調理だけではない、「マグカップに入れた牛乳をちょっと温めるときにこぼしちゃったやつ」が放置されたりとか、「お惣菜のエビチリのタレがこぼれた」のがそのまま放置されたりという汚れも、レンジ活用頻度が高ければ高いほど多くなるのが世の常である。
まあ「複合型多機能タイプ」の電子レンジの多くは庫内清掃の自動モードを備えているのだけれど(それを活用するのが最も手っ取り早くはある)、そういう機能を稼働させられる機械ばかりではないし、年明け、おせちやお雑煮に飽きて冷食パスタをチンするやうっかり電子レンジ庫内の「汚れを発見!」してしまったような向きもあることだろう。
かくいう諸氏にオススメなのが、掃除道具もろとも「チン」して庫内清掃につなげんとする、小林製薬の「チン! してふくだけ(電子レンジ専用お掃除シート)」である。
メーカー名 | 小林製薬 |
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製品名 | チン! してふくだけ (3袋入) |
価格(編集部調べ) | 486円 |
特別な洗剤の配合も雑巾の準備も要らない。パッケージごと電子レンジに置き、600Wで1分加熱するだけ。パッケージに内蔵されている洗剤の水蒸気によってぶわっと膨らみ、穴が開き、そこから水蒸気が庫内に蔓延した後、2分ほど置いて温まった洗剤液含みのシートを使って拭くのみ。
それでも拭けば真っ黒になる。それが半年貯めたわけじゃなく「こないだ拭いたばっかり」でもそうなってしまう。見た目のえぐい結果ではあるけれども、食べて生きていくってことは、まあ、きれいごとではないということの証左の、これも一面なのである……。