e-bike日々徒然
e-bikeは上り坂がラクで絶景に出会える! 楽しいからこそ下りにご注意を
2022年10月4日 08:05
e-bikeは上りが楽しいですよね。人力自転車感覚だと「かなり急坂、しかも長距離」と考えて「上まで行くにはそうとう疲れそう」と思える坂道でも、意外なほど容易に上り切ってしまえます。なので、人力自転車を使っていたときには「自転車で行くなんて疲れるからイヤ」というスポットでも「よし行ってみよう♪」と楽しんで走れたりします。
e-bikeで高所を訪れるのは本当に楽しいので、ぜひ体験してほしいところです。「少々の電動アシストでここまで上ることができるのか!」とポジティブに驚けることと思います。
ただし、その一方で「e-bikeで高所に行ったあとの怖さ」が少々あったりします。それは「下りの怖さ」です。
標高数百mの高所へと容易に行けるe-bikeですが、当然、その後は「高所から下って戻る」ことになります。またe-bikeの場合、人力自転車だと避けたくなるくらいの激坂もルートに加えられます。もっと言えば、ルートとしての新鮮さや交通量の少なさなどから、激坂をルートに加えたくなったりもします。
e-bikeならそういう激坂を上り慣れてない人でも、驚くほど容易に上れます。e-MTBなど登坂性能に優れたe-bikeなら、おもしろがりつつ激坂を攻略していけるでしょう。
その後に激坂を下って戻ります。そして激坂下りを実際に体験すると、さまざまな危険が潜んでいることを実感します。
たとえばスピードが出過ぎること。あっという間に「自転車で出しちゃマズそうな速度」に達します。ほとんどの激坂はカーブが多いので、そういう道でスピードの出し過ぎは非常に危険。死亡事故のリスクが十分あると感じます。
そんな下り道では速度を落とすことが大切ですね。e-bikeの多くにはディスクブレーキが搭載されており、タイヤも太めのものが装着されています。また、e-bike自体の車重の重さもありますので、人力自転車と比較すればタイヤのグリップ力にも優れています。こういった要素から「だからスピードを落とすことくらい余裕だろう」と思えます。
しかし実際は激坂の下り道。道によっては苔むしていたり砂利が散っていたり段差があったり。どうしても出てしまう速度を抑えるべく、うまくブレーキングして、タイヤが乗る路面を選びながら、前方に投げ出されそうな自分の体を支えて下っていくのは、なかなか大変です。自転車に乗り慣れていなければ、リスクはさらに増すでしょう。
筆者はそういった激坂の下りをけっこう体験していて慣れてはいますが、それでも「e-bikeでの下り道は怖いな」と思います。「気を抜いたらすぐ事故になりそう」とも思います。なので、e-bikeで高所へサイクリングに行った後、その道を下って帰るときは、「なんでそんなにゆっくり?」と思われるくらい、スピードを落として帰っています。
この記事をお読みの方で、これからe-bikeに乗る方もあると思います。「楽しそうだしラクそうだし、e-bikeから自転車を始める」という方もあるでしょう。激坂を簡単に上りきれるe-bikeは、その激坂を下ることも多いので、下るときの危険を十分に想像・考慮し、安全にe-bikeを楽しんでほしいと思います。