e-bike日々徒然

前輪2輪のカーゴバイクe-bike「STREEK」を体験。キャンパーは欲しくなるかも!?

フロント2輪・リア1輪の3輪カーゴバイクe-bikeに出会ったのは2018年春のこと。日本ではあまり馴染みのないカーゴバイクで、さらにいち早くe-bike化を目指しているのに驚かされました。それが「STROKE Cargo Trike」。サイクルモード2018・2019でも存在感を放っていたので記憶に残っている人も少なくないでしょう。その後も開発は続き2021年には「STREEK Cago Trike」というブランドに変更となっています。4月に開催された「羽田スマートシティエキスポ2022」で試作5号機の展示&試乗が行なわれました。

2018年時の「STROKE Cargo Trike」

普通自転車サイズの「STREEK Cago Trike」

まずは「STREEK Cago Trike(以下、STREEK)」の概要から。日本の街にカーゴバイクという新たなライフスタイルを提案するために、2016年から開発がスタート。日本の生活環境に適するように、普通自転車サイズ(長さ190cm幅60cmを超えず、側車及び鋭利な突起物が付いていない二輪及び三輪の自転車)でありながら車両中央に配置した大容量のカーゴスペースを確保し、積載性&安定性を実現。そして、独自のアラウンドフレームを採用し、「載せる・吊るす」の2つの積載方法を可能にしたカーゴバイクe-bikeです。

荷物をたっぷり積載した「STREEK」。予価は400,000円~。今春発売を目指していたが延期となった。担当者に聞くと年内には発売できるように準備したいと話していた

試作5号機には日本電産のNidecというドライブユニット(36V/250W)を搭載。バッテリー容量は374Wh。アシストモードは4段階で、1充電あたりの走行距離はEcoモードで約120km、Powerモードで約50km(※空荷・平坦道走行時)。

いろいろ試したうえでドライブユニットは日本電産のNidecを採用。ミッドドライブ式となっている
バッテリー容量は374Wh。試作5号機の「5」がデザインされていた
バッテリー下部に電源ボタン
操作スイッチ一体型のディスプレイ。スピード、バッテリー残量、アシストモードなどを表示する。アシストモードは1(Eco)~4(Power)の4段階。車体中央の装着で操作スイッチが下に配置されているので、個人的にはどちらかのハンドルに寄せて使い勝手を良くしたい印象

コンポーネンツはシマノ「Nexus」(内装5段変速)、3輪ディスクブレーキを装備。車体サイズは1,890×590mm(全長×全幅)、車体重量は32kg(ベース車)、タイヤサイズはフロントが18×2.0でリアが20×2.0。最大積載量は60kg(※道路交通法では公道走行時は30kgを超えてはいけない)、有効荷室寸法は670×640×600mm(長さ×高さ×幅)。

シマノ「Nexus」(内装5段変速)を搭載
リアのタイヤサイズは20×2.0。フェンダーも標準装備
フロントのタイヤサイズは18×2.0
サスペンションもいろいろ試行錯誤したそう
停車時などに使うフロントタイヤのロック機構
ハンドル周り
最大積載量は60kgの頑丈さ(※道路交通法では公道走行時は30kgを超えてはいけない)

STREEKを試乗してみた

「羽田スマートシティエキスポ2022」の初日には1時間の試乗タイムが設けられており、試乗希望者が多くて正直驚きました。カーゴバイクe-bikeなんてマニアックな乗り物ですから。会場の羽田イノベーションシティでの敷地内で短い距離ですがスラロームも体験できる試乗でした。

いざ試乗へ

カーゴバイクでホイールベース(前輪と後輪の車軸間の長さ)が長いので小回りが利かないことは想像していましたが、最初のコーナーではコントロールできずに足をついてしまいました。しっかり車体を倒して(体を傾ける)曲がらなきゃ、きちんと乗らなきゃと気づかされます。ホイールベースが長いので直進性は気になりませんが、日ごろママチャリで「ハンドルで曲がる」感覚で乗っている人には練習が必要でしょう。とはいえ、参加者の方はコーナーでの曲がる感覚にもすぐに慣れて、スラロームの動きなどを楽しんでいましたので、「ちょっとコツがいるかな」というレベルだと思います。

敷地内でコーンの間をスラロームしながら試乗

ちなみに試乗したSTREEKは上下二段のマルチキャリアを装着したモデル。写真は大きめのパニアバッグなどの荷物をたっぷり搭載していますが、中身は空っぽです。実際にたっぷりの荷物で重量がある場合は停車すると、漕ぎ出しはスポーツタイプのe-bikeに比べて重たいのかな? と想像しました。

試作4号機から採用している上下二段のマルチキャリアを装着し、たっぷりの荷物が積める

カーゴバイクは荷物をたっぷり積んで走る自転車。この日は荷物をたっぷり積んだ試乗はできないため担当者に聞いてみると、漕ぎ出し時のアシストセッティングを強めにしているそうです。ケイデンスを意識する自転車ではないので子乗せ電動アシスト自転車のように、漕ぎ出しがパワフルになっています。試乗した際に最初のコーナーで足を着いてしまった理由が分かった気がします。漕ぎ出しからコーナーまでの距離も短く、最強モードのグイッと来るアシストでうまくコントロールできなかったのかな、と。それでも慣れれば曲がれますが、荷物空っぽの状態でアシストを最弱にしたら、よりスムーズに走れた気がします。

コツをつかめば新しい乗り物的な印象で楽しめました

カーゴバイクなので街乗りできるエリアは限定されがちですが、キャンプや荷物が増えるアクティビティが趣味な人には便利なe-bikeな印象です。複数のe-bike部メンバーのロケ撮影に、多めの機材を運ぶのにも便利そうだと考えました。買い物に荷物の運搬、キャンプ、荷物が多めのアクティビティなど、「趣味に使うe-bike」としてさまざまな用途で活躍しそうです。ガレージや駐輪場の問題をクリアできれば、趣味の楽しさが広がる予感のするe-bikeですね。

e-bike部