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炊き込みごはんは「白米」と「炊き込み」モードでどう変わる?

冬になると炊き込みご飯を作りたくなります。レシピを参考にしたり、市販の炊き込みご飯の素を使ったりしますが、その度に疑問に思うのが炊飯モードです。

どのレシピも最後の工程で「炊飯ボタンを押す」と書かれていることがほとんどですが、多くの炊飯器には炊き込みご飯用の「炊き込み」メニューが搭載されています。

炊き込みご飯を作るときは、レシピに記載がなくても「炊き込み」メニューを選択するべきなのか、それとも通常の「白米」メニューで炊飯するべきなのか。些細な疑問ではありますが、どちらを使うべきなのか、また炊き込みご飯モードと白米モードは何が違うのか、タイガー魔法瓶に聞いてみました。

ほとんどの炊飯器に搭載されている「炊き込み」メニュー

タイガーによると、通常の白米メニューと炊き込みメニューの主な違いは、時間と温度とのこと。

炊き込みご飯を作るときは水だけでなく調味料も入れますが、「調味料が入るとお米が吸水しにくく硬くなってしまうので、炊き込みメニューではお米と具材にしっかり火が通るようにゆっくり時間をかけて加熱します。また調味料が焦げやすいので、焦げすぎないように温度を調整しています」(タイガー魔法瓶 広報)

説明書に記載されている炊飯時間も、白米メニューの41~60分に対し、炊き込みメニューは48~63分と少し長めになっています(炊きたて JKM-G550型の場合)。

説明書に記載されている炊飯時間(炊きたて JKM-G550型の場合)

上記の理由からタイガーでは、市販の炊き込みご飯の素を使うときを含め、具材や調味料を入れて炊飯するときは、基本的には「炊き込み」メニューの利用を推奨しているようです。

なお、具材や調味料を入れて炊き込みご飯を作る場合、「白米」メニューでも炊くことはできますが、ごはんに芯が残ったり、具に火が通り切らなかったりする可能性があるため、タイガーでは推奨していないとのこと。

また、炊き込みメニューを利用する場合、具材の量は1カップに対して約70g以下が推奨されています。最初に水加減をし、調味料はよくかき混ぜ、具はお米の上にのせるのがポイント。炊飯前に混ぜてしまうと具が沈殿し、熱が伝わらない原因になり、うまく炊けない可能性があるようです。

このほか、しょうゆやみりんなどの調味料が多すぎる場合、調味料が底に沈んでいる場合、ケチャップやトマトソースを使用した場合も、うまく炊けない、焦げつくなどの原因となるため注意が必要となります。

説明書記載の、具を入れて炊くときの注意事項
最初に水加減をし、調味料はよくかき混ぜる
具はお米の上にのせる

タイガーの炊飯器は、一部を除いてほぼすべてのモデルに炊き込みメニューが搭載されていますが、もし炊き込みメニューがない場合は、白米メニューでの炊飯で良いそうです。調味料などが焦げて、内なべに残る可能性があるため、使用後は早めのお手入れを推奨しています。

いわれてみれば確かに、という話ではありますが、レシピサイトなどでは「炊き込みご飯モードの利用」が書いていないことがほとんど。炊き込みご飯を作る際はぜひ参考にしてみてください。

西村 夢音