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ロボット掃除機って要る? と疑う家族を説得! コスパ最強の新ルンバが凄かった

子供が生まれてロボット掃除機の必要性をいっそう感じるように

かねてより購入を検討しながらも、我が家にはない家電がある。ロボット掃除機だ。これまでレンタルして使う機会は何度かあったが、色んな理由から購入には至らなかった。床拭きロボットのブラーバは愛用しているが、基本的な掃除はスティック掃除機を使っている。

しかし子供が生まれて1年経ち、離乳食をスプーンごと投げ飛ばす1才児がいると家がみるみる汚れていく。我が家には長毛種の猫もいるので抜け毛が目立ち、換毛期は特にすごい。フルタイム共働きの我が家の掃除頻度は週末1回のみ。本当はもう少し増やしたいが、平日に掃除をするのはなかなか難しい。

長毛種の猫もいるので抜け毛が目立つ

ここはやはりロボット掃除機の出番……と思い、夫に購入を相談してみた。しかし夫は新しい家電を買うことに消極的で、「前も使ったけどゴミがすぐいっぱいになるし、自分で掃除した方が満足度が高そう。それに値段も高いからスティック掃除機で十分だよ」とのこと。

確かに、以前ロボット掃除機を使ったとき、掃除を丁寧にしてくれる故に猫の毛でダスト容器がすぐいっぱいになるということがあった。運転する度にゴミ捨てをしなきゃいけないのが面倒で、あまり便利に使えなかったのだ。

そこで、最近のルンバならダスト容器のゴミを自動で吸引してくれるモデルがあり、吸引されたゴミは紙パックに集められるからホコリが舞い散らないという話をした。ゴミが溜まった紙パックを数カ月に1回捨てるだけでいいんだよ、と言ったら夫の反応が少し変わってきた。

また値段に関しても、自動ゴミ収集機能が付きながら価格を抑えた「i3+」というモデルがあることを説明。「自分で掃除したほうが満足度が高そう」と言っていたが、そこは「今は週に1回しか掃除ができなくて、子供もいるからすぐに汚れるよね。ロボット掃除機に毎日掃除してもらった方が満足度は高いと思うよ」と説得し、導入を了承してもらった。

自動ゴミ収集機能付きの「ルンバ i3+」

毎日の汚れを週末まで溜めない気持ち良さ

ルンバ i3+の特徴は、高い掃除性能を持ちながらもコストパフォーマンスに優れている点。上位モデルと同じく、自動ゴミ収集機のクリーンベースが付属しながら、価格は10万円を切っている。

さらに10月8日には新価格が発表され、現在はより手に届きやすい79,800円で購入可能。ルンバの最上位モデル「s9+」の価格は186,780円なので、半額以下で買えてしまうのだ。

クリーンベースには最大60日分のゴミを収納でき、毎日掃除をしても約2カ月ゴミ捨て不要になる。上位モデルと機能の違いはいくつかあるが、i3+を1カ月以上使ってみて我が家ではi3+で十分、いやi3+が良いと思えるほど優秀だった。

コストパフォーマンスに優れながら、掃除性能も優秀だった

さっそくだが、i3+を使った結果我が家にどんな変化が訪れたかをお伝えしたい。家が汚れなくなったのである。なにを当たり前なことを……と思われるかもしれない。しかし、週末に1回しか掃除をしていなかった我が家は、平日は基本部屋の隅にホコリが溜まっている。掃除しなきゃな……と思いつつ、掃除機を動かす体力が残っておらず見てみぬフリをしていた。

それがi3+に毎日掃除をしてもらっていると、部屋の隅にホコリが落ちているということがなくなるのだ。もちろん猫の抜け毛や子供の食べこぼしもない。部屋にゴミが1つも落ちていないというのはやはり気持ちがいい。

さすがに夜になるとゴミも見かけるようになるが、明日i3+を動かせばいいやと思うだけなので気が楽だ。“掃除をしていない”という後ろめたさを抱えなくて良くなったのは、大きい変化だった。

部屋の隅によく落ちているゴミ。猫の毛とホコリが混ざっている。今までは見てみぬフリをしていた
ゴミの上をi3+が通る。ゴミが多いところではランプが青色に光る
一度上を通っただけでゴミはなくなった

床にこびりついた食べこぼしもスッキリ。ゴム製デュアルアクションブラシでしっかり吸引

家が汚れなくなったのには、きちんと理由がある。掃除性能の高さというのがかなり大事なポイントだ。掃除機だからゴミを吸うのは当たり前と思われるかもしれないが、製品によってはゴミをきちんと吸えないということもある。

しかしルンバにはそれがなく、小さなゴミから大きなゴミまでしっかり吸引してくれる。それを実感したのが子供の食べこぼしだ。

一度、子供が落としたうどんが放置されてカピカピになり、床にへばりついているのを見かけた。手で触ってみてもしっかりくっついている。さすがにこれはi3+でも取れないのでは、と思ったがi3+がうどんの上を通ると、一度弾いたものの再度通るとキレイさっぱりなくなっていた。

床には放置されてカピカピになったうどんがあった(写真の白く四角いゴミ)。触るとしっかりくっついていた
i3+が二度通るとキレイさっぱりなくなっていた

またリビングには子供の転倒対策にジョイントマットを敷いているのだが、その上も問題なく走行してくれる。i3+はラグやマットなら乗り越えて掃除できるのだが、我が家の厚さ1cmのジョイントマットも乗り上げてスムーズに掃除できていた。

白いマットなので髪の毛が落ちていると目立つが、i3+を使った後は髪の毛がどこにも見当たらなかった。

厚さ1cmのジョイントマットも乗り上げてスムーズに掃除
赤枠の部分に髪の毛などのゴミが落ちている。リアルゴミですみません
i3+が通った後。キレイに掃除できている

こうしたゴミをしっかり掃除できているのは、ゴム製のデュアルアクションブラシや、AeroForce3段階クリーニングシステム、ダートディテクトテクノロジーを搭載しているおかげだ。これらはルンバだけが持つ独自の特徴であり、上位モデルにも備えている各機能をより手ごろな価格のi3+で利用できる意義は大きい。

デュアルアクションブラシは、髪の毛などが絡まりにくいゴム製のブラシで、裏面に2本備えられている。このブラシとAeroForce3段階クリーニングシステムにより、1本目のブラシがゴミを浮き上がらせてかき出し、2本目のブラシが逆回転することで、フローリングやカーペットなどさまざまな床に密着しながらゴミを吸引するという。

また、ゴミが特に多い場所を検知する機能がダートディテクトテクノロジーだ。キレイになったと判断するまで集中的にその場所を掃除するので、ゴミが目立つ場所も念入りに掃除してキレイにしてくれた。

i3+はルンバ600シリーズと比較して10倍の吸引力を誇っており、これは上位モデルのi7+と同等の性能になる。パワーリフト吸引で、床にこびりついた食べこぼしもしっかり吸い取ってくれた。

裏面
2本のゴム製ブラシが、ゴミをしっかりかき出す

“掃除をロボットに任せられる”というシンプルながらも最大のメリット

ロボット掃除機を使う上で気になるのが、その動き方。i3+は上位モデルのようなカメラは搭載されていないが、フロアトラッキングセンサーやジャイロセンサーなど、複数のセンサーを組み合わせている。これにより距離を把握しながら移動でき、無駄なく直線的かつ効率的な掃除ができる。

実際に運転中の様子を見ると規則正しく直線的に動いており、テーブルや椅子に接触すると脚回りを丁寧に掃除をしてくれていた。1カ月以上使っているが、立ち往生することは一度もなく、部屋の隅までくまなく掃除できている。家の大きさや間取りも関係するが、3LDK・70m2の我が家では問題なく使えた。

i3+にはカメラが搭載されていないが、それ故のメリットもある。光学センサーを搭載していないので、暗所でも掃除できるのだ。夜に掃除してみたところ、電気が消えている部屋でも問題なく動いていた。

テーブルや椅子の脚回りも、立ち往生することなく運転

部屋をまたいだ掃除もでき、リビングや廊下、寝室、書斎を掃除したときの運転時間は30分だった。丁寧に掃除をしながらも長時間動くということはなく、効率的に掃除をしてくれているようだ。i3+の運転可能時間は最大75分なので、途中で充電を挟むこともなかった。

掃除完了後に連携したスマホからマップを確認すると、間取りとほとんど一致していた。部屋を無駄なく正確に掃除できているのが、視覚的に確認できるのも良かった。

部屋をまたいだ掃除も可能。リビング、廊下、寝室、書斎を掃除
掃除完了後にスマホでマップ確認。間取りとほとんど一致。掃除面積は175ft2(約53m2)で、自宅は70m2だがベッドや洗面所などを除くとこれくらいになるだろう

もう1つ我が家で良かったのは、テーブルの脚周りの掃除。脚がスクエア型になっており、床と平行になっている段差部分を掃除するために、スティック掃除機の場合いちいち持ち上げる必要があり地味に面倒臭い。

幅が狭いため狙ったところのホコリが取れないということがあるのだが、i3+はその段差(1.5cm)を難なく乗り越え丁寧に掃除してくれる。スティック掃除機を使っていたときは脚回りだけホコリが残ることが多かったが、今は常にキレイな状態を維持できている。

“掃除をロボットに任せられる”という、ロボット掃除機においてシンプルながらも一番大事なメリットを、i3+ではしっかり感じられるなぁと改めて思った。

テーブルの脚がスクエア型になっていて、スティック掃除機だと掃除しづらい。i3+は何往復もして丁寧に掃除してくれた

クリーンベースのおかげで約2カ月ゴミ捨て不要に

掃除が終わるとi3+は充電台を兼ねたクリーンベースに戻り、キュイーーーーンと大きめの音がした。ダスト容器に溜まったゴミが、クリーンベースに吸い上げられる音だ。

クリーンベースに吸引された後、i3+本体のダスト容器を見てみると、ゴミがキレイになくなっている。今まではダスト容器に溜まったゴミを人力で処理していたが、それがなくなったのは本当に画期的な進化だ。

掃除が終わるとi3+は充電台を兼ねたクリーンベースに戻り、ゴミが吸い上げられる音がした
掃除後のi3+本体のダスト容器。ゴミが残っていない

これまでは、ロボット掃除機を使いたくてもダスト容器にゴミが溜まっていてまずそれを処理しないと使えない、ということが多々あった。しかしクリーンベースのおかげでその手間がなくなり、使いたいときに気軽に使えるようになり、便利さが格段に上がった。

クリーンベース内のゴミは紙パックに集められており、最大60日分のゴミを溜めておける。この紙パックで感動したのが、吸引口部分はプラスチックカードの仕切りで塞げるようになっていること。紙パックを捨てるときに、ホコリが舞わず手が汚れないのだ。

ちなみに1カ月以上経ったところで紙パックの中身を見てみたところ、ホコリや髪の毛がかなり溜まっていた。本体のダスト容器のキレイさとは真逆で、こちらはゴミがびっしり。だが、紙パック自体にはまだ余裕があるのでしばらくはゴミを溜めておけそうだ。

あらかじめルンバをスマートフォンのアプリと連携させておけば、紙パックにゴミがいっぱいになった時にも交換のタイミングを知らせてくれる。そのため、紙パックの中を何度も確認する必要がなくなり、さらに便利になる。

クリーンベースの上部フタを開けると紙パックが入っている
プラスチックカードをつまんで取り出す
プラスチックカードが仕切りになり、吸引口部分は塞がれるので手が汚れない
1カ月分のゴミを集めた紙パックの中身。吸引口が小さくあまり見えないようになっているが、それでもホコリや髪の毛が溜まっている。紙パック自体はまだ余裕があった

また驚いたのは、1カ月以上ほぼ毎日使っているのにブラシに毛が絡まっていないこと。猫の抜け毛をたくさん吸っているはずなのにブラシには絡まっておらず、クリーンベースの紙パックに集められている。

ゴム製のデュアルアクションブラシはもともと毛が絡まりにくいのが特徴だが、まったく絡まっていなくペットがいる家庭ではかなりありがたい仕様だ。

1カ月以上使った後のゴム製デュアルアクションブラシ。毛が一切絡まっていない
タイヤもキレイなまま

幅広いラインナップで自分に合ったモデルを

i3+を1カ月以上使って、今では手放せない存在だ。週末にまとめてしていた掃除の習慣はなくなり、今は子供と出かける直前にi3+を動かして掃除を任せている。

ロボット掃除機に懐疑的だった夫にも感想を聞くと、「自分で掃除していないのに常に家がキレイで、掃除へのストレスがなくなった。もう人間のやることはない」と絶賛していた。

もともと使っていたスティック掃除機は、洗面所やトイレなど狭いところを掃除するのに使っている。お互い得意とする場所が違うので、うまく使い分けていきたいところだ。

ロボット掃除機に懐疑的だった夫は、自分で掃除をしていないのに家が汚れなくなり絶賛していた。猫も怖がらずにi3+を見守っている

ルンバはラインナップが幅広く、i3+はその中でも中上位に位置づけられるモデル。最上位モデルのs9+や1つ上のモデルi7+に搭載されている、カメラや間取りの学習、進入禁止エリアの設定機能などはないが、それでも十分な性能で効率よく掃除をしてくれる。

ほかにも多機能ながら求めやすいモデルはあり、i3+からクリーンベースを除いた「i3」、ルンバ独自の清掃能力を備えつつ、よりコスパを追求して初めてのロボット掃除機としても導入しやすい「e5」なども用意している。

いずれもこの10月で、より手に届きやすい価格設定になった。i3+は以前の99,800円から新価格79,800円に、i3は69,800円から49,800円に、e5は49,800円から39,800円になっている。共通する機能は、ゴム製のデュアルアクションブラシやダートディテクトテクノロジー、スマホでアプリ連携などがある。

ルンバ各機種の違い

なおe5はナビゲーションシステムが異なり、i3シリーズが距離を把握しながら直線的に掃除できるのに対し、e5は壁を感知すると方向転換して掃除するランダム走行を採用。

このほかi3シリーズが3~4部屋の掃除に適しているのに対し、e5は1~2部屋向けといった違いもある。

e5はランダム走行で、1~2部屋向け。今回の新価格で39,800円になりさらに求めやすくなった

求める機能や予算にあわせて、自分に適したモデルを選べるのもルンバの良いところ。3LDKの我が家ではi3+がぴったりだったが、もちろん間取りや生活習慣によって適したモデルは異なってくる。

購入を迷っている人に向けて、今回紹介したルンバ i3+、i3、e5などのルンバや、床拭きロボットのブラーバを、2週間1,980円でレンタルできるコースや月額980円~で使えるサブスクリプションコースを備えたロボットスマートプラン+も用意されている。筆者のように自宅で試したり、家族を説得したりする場合にも活用できそうだ。

筆者宅では、これまでロボット掃除機を使うことをためらっていたが、使ってからはもう前の生活には戻れないほど重宝している。価格も求めやすくなった今こそ、ルンバのある生活を始めるチャンス。気になる方はぜひ、各モデルの違いをチェックしながら検討してみてほしい。

※価格は全てアイロボット公式オンラインストア価格

(協力:アイロボットジャパン合同会社)