私の2020

甘酒や減塩みそ、フルーツ酢づくりも簡単! ヘルシー料理の家電5選

家電 Watchの筆者や編集部員が、2020年を振り返りながら、使ってみてよかったものや、注目した話題、動向などについて自由に語るコーナーです。
今年はヘルシー家電でヘルシー料理にチャレンジ

2020年は今まで当たり前だった日常が失われ、価値観やライフスタイルが大きく変化した人も多いのではないでしょうか。私自身、家電選びの基準として今まで、「家事ラク」「時短」に重きを置いていましたが、コロナ禍において健康の大切さを実感し、ヘルシー料理を家電で作ってみよう、という好奇心が大きく働きました。そんなわけで今回私がご紹介するのは、ヘルシー家電5選。こういうのを作るのって丁寧な暮らしができる人と、思い込んでいましたが、意外と私でも簡単にチャレンジでき、食の幅が広がりました。

シロカ「おうちベーカリー」で甘酒づくり

シロカのホームベーカリーは、リーズナブルなのに安定しておいしく焼けるので、以前から気に入っていました。今年発売された「おうちベーカリー SB-1D151」は健康を意識して、通常の食パンのほか、糖質を約40%オフできる糖質オフパンやマルコメ監修の甘酒が作れるメニューを搭載。甘酒が作れるホームベーカリーはほかにもありますが、食感を「さらさら」「つぶつぶ」から選べるのが特徴です。

「さらさら」「つぶつぶ」の甘酒が作れます

甘酒といえば「飲む点滴」と注目されていますし、昔から甘酒が好きだったので、さっそく試してみたところ、本当においしい甘酒が完成! 個人的には「つぶつぶ」より「さらさら」が飲みやすく感じました。温かいうちに飲んでもよし、冷蔵庫で冷やしてもよし。特にハマったのは甘酒スムージーで、甘酒と飲むヨーグルト、冷凍ミックスベリーをミキサーにかけると、本当に美味しいデザートになるんです。材料的にも体に良さそうだし、おやつ代わりに楽しんでいます。

シロカ「おうちベーカリー SB-1D151」
おうちベーカリーで作った甘酒を使ったスムージーも美味しいです

シャープ「ホットクック」で減塩みそも手づくり

ほったらかしで美味しい料理がつくれるシャープ「ホットクック」の魅力は言うまでもなく、私も2年ほど前から高頻度で使い続けていますが、今年初めてチャレンジしたのが、手作りみそ。きっかけは、数年来体調がすぐれなかったという編集者の方が、減塩生活を始めたら体調がよくなり、むくみが取れて体重も減った、と聞いたことです。

減塩生活のために「減塩みそを手作りしている」と聞き、そういえばホットクックでみそを作れた気が……と思い出してチャレンジ。材料に使う米糀は、甘酒用にストックがあるのでそのまま使い回せて、簡単に大豆の風味を残した香り高いみそが完成しました。

シャープ「ホットクック」で作った「減塩みそ」

みそ汁はもちろんですが、肉や魚を漬けてみると塩麹と同じような効果が得られ、感動的に柔らかくなります。私も減塩ライフを目指し、徐々に塩を減らしてみていますが、みそ自体がおいしいのでまったく気になりません。

シャープ「ヘルシオ ホットクック KN-HW24F」

毎日使っている「ソイ&スープブレンダー」で野菜たっぷりスープ

今年11月に発売された、豆乳やスープが作れるレコルトの「ソイ&スープブレンダー RSY-1」。ヒーター付きのブレンダーで、水に浸けた大豆と水を入れ、ボタンを押すだけで加熱からブレンダーまで自動で行なってくれるので、ほったらかしで豆乳が作れます。それだけでなく、野菜や牛乳、調味料を入れるだけで、スープまで作れちゃうんです。私はこのスープづくりにハマりました。というより、ほぼ毎朝、朝食準備に使っています。

メニューは日によりますが、玉ねぎのほかブロッコリーやゆでホウレンソウ、コーン缶、きのこなどの食材を入れ、コンソメと牛乳を加えてボタンを押すだけ。自動で加熱して煮込み、最後にブレンダーで仕上げてくれます。これが本当になめらかな仕上がりで、レストランで出てくるレベルと言っても過言ではないほど。忙しい朝も、手軽に栄養が摂れるんです。

レコルト「ソイ&スープブレンダー RSY-1」
豆乳だけでなくスープも作れます

あらかじめ作っておいた豆乳があれば、牛乳のかわりに豆乳を使います。豆乳の材料となる大豆は、これまたみそ作り用のストックがあるので、思いついたらすぐに作れるのです(大豆を水に浸けるところから)。1万円以下とリーズナブルなのに、ここまで毎日使っている調理家電は珍しいかも……。

ツインバード「フルーツビネガーメーカー」でフルーツ酢づくり

フルーツ酢や果実酒が24時間で作れるツインバードの「フルーツビネガーメーカー」は、数年前から愛用しています。最近は忙しくて使っていませんでしたが、今年になって再び使い始めました。ボトルに好きなフルーツと氷砂糖、酢またはリカーを入れると、24時間で完成します。

ツインバード「フルーツビネガーメーカー」

コロナ禍で息子の学校も休校になり、自宅時間が長くなるとジュースを飲みたがる……。でも甘いものばかり飲んでいては健康によくないと思ったのが、再開のきっかけです。砂糖をたっぷり使っていますが、酢と一緒に摂れば血糖値の急上昇を抑えられるとか。わが家では、炭酸水で割って飲んでいますが、お酢の酸味はあまり感じられず、フルーツの香り高いジュースとして楽しんでいます。

残念ながらこの商品は生産終了品となっていますが、ヨーグルトメーカーの中にはフルーツ酢が作れるものもあるので、気になった人はヨーグルトメーカーもチェックしてみてください。

麦めし&玄米が美味しく炊けるタイガーの炊飯器

子供のころからご飯が大好きで、ご飯さえあればおかずも要らないほどでしたが、年齢的にも美容・健康の観点からも糖質を控えなければいけなくなってきました。数年前からご飯を減らしてはいるものの、やはりご飯大好き。ならばせめて、栄養価が高く精米より太りにくいと言われる玄米や麦めしを食べようと、わが家ではメニューによって精米、玄米、麦めし、とご飯を変えています。

タイガーの「土鍋圧力IHジャー炊飯器 炊きたて 土鍋ご泡火炊き JPL-A100」は、土鍋の内釜を採用し、極上のご飯が炊ける高級炊飯器。実は押し麦やもち麦のクセを抑えて炊けるモードも搭載。私はもともと麦めしは好きなのですが、これで炊くとよりおいしく炊きあがるので愛用しています。

玄米が苦手な人でも続けやすい炊き込みご飯メニューも搭載しているのもうれしいところ。もちろん白米も極上のおいしさで炊けるので、健康を意識したときも、とにかく米のおいしさを堪能したいときにも対応してくれる1台です。

「土鍋圧力IHジャー炊飯器 炊きたて 土鍋ご泡火炊き JPL-A100」

田中 真紀子

家電を生活者目線で分析、執筆やメディア出演を行なう白物・美容家電ライター。日常生活でも常に最新家電を使用し、そのレビューを発信している。専門家として取材やメーカーのコンサルタントに応じることも多数。夫、息子(中学生)、犬(チワプ―)の3人と1匹暮らし。