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レコルト、カレーやスープがほったらかしで作れる調理ポット
2023年2月27日 09:05
ウィナーズは、キッチン家電ブランド「レコルト」から「自動調理ポット RSY-2」を2月24日に発売した。価格は13,200円。記事後半では実際に試食した感想を紹介する。
スリムなポット型の自動調理器。「温め」と「かき混ぜ」ができるため、適度にカットした材料をセットし、ボタンを押すと、ほったらかしで料理が完成する。容量は約600ml。スープであれば、1回30~35分の動作で2~4人分作れる。
材料の刻み具合や加熱温度を、5種類の調理モードごとにコントロールしながらかき混ぜる。なめらかなポタージュや具材の形を残した食べるスープ、おかゆ、豆乳が作れるほか、キーマカレーも野菜のみじん切りが不要で手間を省ける。
家庭用の氷も砕けるため、スムージーなどの冷たいメニューも作れる。また、保温できるモードも用意する。
ポットの持ち手部分には、調理モードの選択ボタンが付いている。モードのボタンの上には、調理の進行が分かる「お知らせランプ」を3つ備える。また、プラグ挿入口にはカバーが付いており、浸水を防ぐ。
本体の中は、手入れのしやすさに配慮してフッ素樹脂コーティングを施したステンレス素材を採用。4枚刃のカッターとヒーターを搭載し、温めながら食材をカッターで粉砕して調理をする。
本体サイズは約165×120×233mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約970g。本体カラーはクリームホワイト。計量スプーン、お手入れブラシ、電源コード、専用レシピブックが付属する。
作れるメニュー増加、動作音も静かになって使い勝手向上
'20年に発売した「ソイ&スープブレンダー」から調理モードを増やして進化。従来は3モードだったが、新たにおかゆや保温のモードが加わっている。
また、従来は動作音が大きいという指摘もあった。ソイ&スープブレンダーはACモーターを使用していたが、同製品ではDCモーターに変更して動作音を抑えた。回転速度を4段階(従来は2段階)にしたことで、具材の形を残した食べるスープやおかゆ、冷たいスムージーを含む幅広い調理が可能になった。
ソイ&スープブレンダーも内側の素材にはステンレスを採用していたが、洗い上げの良さを高めてほしいという声があったため、新製品では全面フッ素加工を施した。
付属レシピブックの表紙にも採用されているエビのビスクを試食したところ、なめらかな舌触りに驚くとともに、濃厚なエビのうま味が口いっぱいに広がり、まるで店で出されるクオリティと感じた。どんなエビが入っているのかとレシピを見ると、なんとスーパーでも売っている小さな桜エビを使っているとのことだ。
しかも、通常の調理法では必要な裏ごしをしなくても、材料を本体に入れるだけで、先ほど驚いた滑らかさを実現しているとのことだ。その他の材料も、スーパーなどで見かける食材のみ。このエビのビスクは「POTAGE&PASTE」モードで作る。
「POTAGE&PASTE」は、ポタージュやペースト食を作るモード。攪拌と加熱を繰り返しながら調理する。調理時間は25~30分。
「SOUP&OKAYU」は、具材の形を残したスープやおかゆなどを作るモード。短時間の攪拌と加熱を繰り返して調理する。キーマカレーやサムゲタン、おかゆ、パスタソースなど、具の食感を楽しむ料理ができる。調理時間は30~35分。
おかゆは生米と水を入れるだけで簡単にできる。一人分のおかゆをご飯からではなく、生米から作ることができるのが特徴。
「SOYMILK」は、豆乳とおからを作るモード。攪拌と加熱を繰り返して調理する。吸水させた大豆を使った場合、できあがり目安は豆乳が約350~380ml、おからが約180~200g。時間は30~35分。また、大豆を水で戻さない状態から作ることも可能。
「WARM」は、調理したものを保温するモード。短時間の攪拌と加熱をしながら保温する。基本的には作りたてをそのまま味わうことを推奨するため、保温は自動で切り替わらず、手動で行なう。安全性の考慮と、中に入っている料理が煮詰まってしまうのを防ぐための仕様。時間は20~25分。
「JUICE&CLEAN」は、ジュースを作ったり、本体内側の刃をクリーニングするモード。攪拌を繰り返して調理とクリーニングを行なう。調理時間は約3分。
手入れをするときには、付属のブラシなどを使って洗う。ブラシ部分の毛足は、長い部分、短い部分と変化を付けることで、刃の裏側までしっかり手入れができるよう配慮した。
付属のレシピブックは、料理研究家のエダジュンさんが監修。上記のほかにもパスタソースやペーストなど30種類のレシピを掲載している。エダジュンさんはスープ専門店「Soup Stock Tokyo」に勤めていた経歴もある。
ウィナーズの岡野真二 代表取締役は、より多くの料理が手軽に作れるようになり、保温や手入れといった細部まで使い勝手を高めて“ブレンダー”から“自動調理ポット”へ進化したことを紹介。「見た目が少し大きくなっただけと思われるかもしれないが、まったく違う商品に仕上がっている」とした。なお、サイズは大きくなった一方で、重量は従来モデルより約20g軽くなっている。