私の2020

ステイホームで超役立ってる家電。コーヒーに掃除、電動マスクも!

家電 Watchの筆者や編集部員が、2020年を振り返りながら、使ってみてよかったものや、注目した話題、動向などについて自由に語るコーナーです。
レコルト「コーン式全自動コーヒーメーカー RCD-1」

コロナで年が明け、コロナで年が暮れることになった2020年。誰しも少なからず生活が変化した年ではないでしょうか。ワタクシも、仕事では打ち合わせや取材、製品発表会がオンラインになり、プライベートでは飲み会が激減し、ただでさえ出不精だったのが過去最大級のヒッキーになりました。そんなステイホーム時代に役立った家電をご紹介しましょう。

まずは、全自動コーヒーメーカー。もともと仕事の燃料として欠かせなかったコーヒーですが、妻も自宅勤務になったことで消費量が激増。ここ数年はハンドドリップで淹れていたんですよ。カリタの「ナイスカットミル」で豆を挽き、HARIOの円錐形ドリッパー「V60」にペーパーフィルターをセット、挽いた豆を入れてドリップポットでお湯を注ぐ。安定した味になるようキッチンばかりにタイマーがついたコーヒースケールも使うという意識高い系コーヒー野郎だったのです。

それがコロナを機会にレコルト「コーン式全自動コーヒーメーカー RCD-1」を常用することに。ハンドドリップと変わらない味が出せることが分かりましたからね。全自動コーヒーメーカーの味を大きく左右するのはミルの機能です。商品名の通り、ミルはコーン式を採用。これは高めのミル専用機で使われているタイプで、豆を切り刻むことで、粒度が均一になりコーヒーの雑味を抑えられます。また、刃を低速で回転させることで余計な熱で豆を劣化させることもありません。

豆の挽き方は12段階と多く、しかも本体のメニューで豆の量も調整できます。湯温の調整こそできませんが、全自動コーヒーメーカーとしては、かなり思い通りに味を調節しやすい製品となっています。また、使用後に洗うパーツが少ないのもメリットです。コーヒーメーカーなのにハンドドリップより手間がかかるとか本末転倒じゃないですか。

RCD-1は豆の挽き方12段階で、味も細かく調整

ステイホームで断捨離を始めた家庭も多いと聞きます。最初のピークだったゴールデンウィーク頃は仕事が詰まっていて手が出せませんでしたが、秋口になってから汚部屋と化した仕事スペースの片付けを始めました。そのタイミングで発売されたのかダイソンの「Dyson Micro 1.5kg」。これが断捨離作業にはドンピシャリ。押し入れなどを片付けるとき、クリーナーでホコリを吸いながら作業するのですが、コンパクトで軽量なので取り回ししやすく最高です。

大掃除で長期間積もったホコリを吸い込むと必ず喉が痛くなるのですが、微粒子をサイクロン部分で取り除けるため、それも軽減できそうな気がします。実際、他のスティック掃除機よりも粉のような細かいゴミが取れているのは目で確認できます。これはフィルターが目詰まりしにくいのでメンテナンス上もメリットです。

ダイソンの軽いスティック掃除機「Dyson Micro 1.5kg」

シリコンバレーで開発されたという空気清浄機のトゥーコネクト「Airdog」も、掃除中にフル稼動させています。電磁場を作ることでウイルスの6分の1のサイズ、0.0146μmの微粒子までを除去する「TPAフィルター」を採用。HEPAフィルターのような交換が不要で、2カ月に1回の水洗いだけで性能が回復するとか。ランニングコストはチリツモなので、これはありがたい。本体はでかいですが、このコロナ禍においては見た目の頼もしさは悪くないでしょう。

トゥーコネクトの空気清浄機「Airdog」

さらにさらに、掃除中には喉を守るために使いたいのがマスク。本当は家の中でマスクしたくない。息苦しさもあるし蒸れるし眼鏡も曇りがち。それを解消したのがフィリップス「ブリーズマスク」。電動ファンを内蔵しマスク内の空気を強制的に排出することで、これらのメリットを解消しています。交換式のフィルターはN95性能なので、もちろんウイルスや花粉対策にも使えます。

電動ファン付きのマスク、フィリップス「ブリーズマスク」

サイクロン掃除機、空気清浄機、マスクと3重に喉を保護しているわけですが、やり過ぎってことはありません。だって、咳をするのも憚られる時代じゃないですか!

小口 覺

ライター・コラムニスト。SNSなどで自慢される家電製品を「ドヤ家電」と命名し、日経MJ発表の「2016年上期ヒット商品番付」前頭に選定された。現在は「意識低い系マーケティング」を提唱。新著「ちょいバカ戦略 −意識低い系マーケティングのすすめ−」(新潮新書)<Amazon.co.jp>