ミニレビュー

自転車だけでなくウェアも「電気」の時代!? サイクリングの汗臭さの悩みにも

ミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

いよいよサイクリングに最適な季節! ということで頻繁にe-bikeサイクリングを楽しんでいます。ゴールデンウィークは仕事に明け暮れたので、それを取り戻す(!?)みたいな勢い、かもしれません。

そんななか、e-bike部・清水氏からプレゼントが。清水氏はゴールデンウィークに1泊2日で「しまなみ海道」へe-bikeサイクリングへ突発的に出掛けたと聞いていましたが、そのお土産に「サイクリングにもいい感じのTシャツ」をいただきました。ありがとうございます!

しまなみ海道でe-bikeサイクリング中の清水氏。そのときに衝動買いしたTシャツが「かなり具合が良かった」とのこと。それをお土産に買ってきてくれました!

筆者と清水氏は、一緒に何度もe-bikeサイクリングに行っています。そのときによく話をしているのが「汗かきの筆者のちょっとした悩み」です。

筆者は真夏を除いてサイクリング時にはウィンドブレーカーを必ず着用しています。理由のひとつは体温調節がしやすいから。上りが得意なe-bikeですが、上ると必ず下ります。スピーディーに下るのは快適ですが、場合によっては体が冷えすぎることが。ウィンドブレーカーを着ていれば、そういう「意外な寒さ」にも対応できます。少し暑くなったら前を開いて風を受ければ大丈夫。また日焼け防止にもなるし、ポケットにハンドタオルなんかも入り、イロイロと便利なのでウィンドブレーカーを多用しています。

数年前の9月後半に「富士見パノラマリゾート」へe-bikeサイクリングに行ったときの写真。標高1,050~1,780mの高地で、汗をかいたあとの木陰ダウンヒルとかは涼しい以上に寒いほど。左の「野生児・難波氏」は軽装ですが、筆者はやっぱりウィンドブレーカー着用です

ただ、ウィンドブレーカー、ちょっと弱点があります。気をつけていないと汗が乾きにくく、それが汗臭さにつながってしまうこと。e-bikeサイクリングが終わって室内で一休みし始めたら……「あれ? ちょっと汗臭いかも!?」みたいなことになりがち。まあすぐに着替えればいいんですが、この「ウィンドブレーカーを着ているとアリガチな汗臭さ」、どうにかならないかな、と。

それが「汗かきの筆者のちょっとした悩み」です。清水氏はこれを知っていて、独自の抗菌効果がある素材でつくられたTシャツをお土産にくれたのでした。

いただいたTシャツ。普通のクルーネックTシャツですが、独自の抗菌素材でつくられているそうです。綿(オーガニックコットン)70%とポリ乳酸30%でできています。ポリ乳酸は生分解性プラスチックの一種。ドライなんとか的な化繊っぽい素材かな……と思ったら、肌触りのよいコットンTシャツそのものでした

その独自の素材とは「PIELCEX(ピエクレックス」。村田製作所の“でんき”、帝人フロンティアの“せんい”、それぞれが得意とする技術を融合して新素材ピエクレックスを開発したそうです。

ピエクレックス素材に力が加わると微弱な電気を発生します。これが抗菌効果となるそうです。なので、ピエクレックスでつくられたTシャツなどは、着用しているだけで抗菌効果を発揮。運動していればさらに。これは汗臭さを抑えてくれそう!

ちなみにピエクレックス、植物由来の素材でつくられていて、生分解性があるそうです。植物生まれで、自然に土に帰り、また植物を育てるのに役立つ循環型の新素材なんですね。サスティナブル!

どうやって土に還すの? と思って調べたら、ピエクレックス公式ページに説明がありました。なんと、「P-FACTS マーク」が付いた製品を買うと、使い終えたあとにピエクレックス社が無料回収してくれるそうです。

この「P-FACTS マーク」がパッケージなどにあれば、ピエクレックス素材を使った製品です

なんか非常に本気度の高い素材であり取り組みですね。なお、ピエクレックスを使った製品は、アパレルメーカーから順次発売される予定だそうです。

抗菌Tシャツを着て猫サイクリング!

いただいたTシャツを着て、さっそく“猫サイクリング”へ! 外猫を探しながらサイクリングをし、猫を発見したら接近。そして仲良くなって猫を撫でるという、筆者の趣味のひとつです。

いつもe-bikeで猫サイクリングをしていますが……今回はTシャツの抗菌効果を確かめるべく、ちょっと余計に汗をかきましょう、と。そこで人力自転車で猫サイクリングしてみることにしました。

今回の猫サイクリングはペダルバイク(人力自転車)で。バイクはCANNONDALE(キャノンデール)の「Bad Boy 1」。レフティ(フロントフォークが左側だけ)のクロスバイクで、内装8速ギア+ベルトドライブ。これに前後フェンダー(泥よけ)とリアキャリアを装着しています。Bad Boy 1にフロントフェンダーって、たぶん物凄く希少だと思います。でもとても実用的です
筆者のこの日の服装。ピエクレックス素材Tシャツの上にウィンドブレーカー
こーんな道を走ります

この日の気温は25℃前後という感じ。日差しもあり、少し走ると汗ばんできます。ペダルバイクなのでいつもより少し、心拍数が上がっている感じ。

いつもの猫サイクリングは、トータルで15~20kmほどのルート。走り始めて間もなく猫に遭遇するんですが、この日は遭遇できず。

しかし10kmほど走ったところで、初遭遇の猫を発見。自転車を止めると……あら~寄ってくる! 人慣れしているな。

遠くに2匹の猫を発見。自転車を止めたらそのうち1匹が寄ってきました
どんどん寄ってくる!
目の前まで来て脚にスリッと体を当ててご挨拶。女の子でした
しばらく自転車の周囲にいたので撫で撫で

あー猫に遭遇できてよかった♪ ……と思って気付きました。

結構汗をかきつつ10kmほど走ってきたけど……Tシャツは少々汗で湿っているものの、ニオイは全然ありません。またこのTシャツ、わりと速乾性もあるようで、肌触りも心地良いままです。

あと、いつもはドライなんとか系の化繊のスポーツTシャツを着てサイクリングしていますが、ああいった化繊のTシャツと違って、このTシャツは「汗で体にペタリとくっつく」という感覚もありません。コットンのTシャツを着たのは久々ですが、気持ちいい着心地だと思いました。

ピエクレックスのTシャツいいなあ、と思いながら猫サイクリングを続けます。今日は少し遠いスポットまで足を延ばしてみましょう。そうして隣の市までやってくると……。

猫出現! まだ子猫って感じです。たぶんこの近所の飼い猫。でもタイヤの向こうまで来て、それ以上は近づいてきませんでした。接触失敗! 残念

この日の猫サイクリング、距離は約20kmでした。猫にも会えたし天気もよかったし、Tシャツの着心地もよかったし、満足できるサイクリングとなりました。

ピエクレックス製品をリピート!

筆者の場合、サイクリングするルート近くまで、クルマに自転車を積んで行きます。いわばトランポでのサイクリング。帰りはまた自転車を積み、クルマを運転して帰ります。

そうして気付いたのは、「やっぱりこのTシャツ、汗臭くならないっぽい」ということ。というのはサイクリング後にクルマを運転しているときに「あら、今日もちょっと汗臭いかも」と気付くことが多いから。ピエクレックスのこのTシャツ、ニオイがほぼしない。新品だから?

その後、同じピエクレックスTシャツを着て何度かサイクリングしました。Tシャツは毎回洗いましたが、結果、汗臭さは出ませんでした。やはりピエクレックス素材の抗菌効果があったのだと思います。

ピエクレックス素材は電気で抗菌しているそうです。抗菌剤は一切含んでいないので、肌にもよさそうですね。すごいかもピエクレックス。

ともあれ、ウィンドブレーカーで汗臭くなる問題を解決できたので、ピエクレックス素材のアパレルを新たに購入することにしました。ピエクレックスのオンラインショップでさまざまなアパレルが売られています。

……あぁそういえばタオルを買おうと思っていたのでした。ピエクレックス素材のタオルもありましたので、それを買ってみました。あっピエクレックスの靴下もあるんだ。じゃあソレも。

これは「ピエクレックス ハンドタオル」。価格は880円
こちらは「ピエクレックス フェイスタオル」。価格は1,870円
靴下の「ピエクレックス ソックス」も買ってみました。価格は1,500円

次回の猫サイクリングにはピエクレックスタオルを持参予定。ピエクレックスソックスも履いてみます。もちろんTシャツもピエクレックスです。

ほぼ夏日に猫サイクリングwithピエクレックス

またもや猫サイクリング。この日も人力自転車で走ります。先日オンラインショップで買ったピエクレックスのタオルや靴下とともに。

でもこの日は30℃近い夏日。日焼け防止のためにウィンドブレーカーを着ていますが、すごく汗をかきそうな予感。ともあれ、猫サイクリングスタートです。

「ピエクレックス ハンドタオル」を持参。日差しが強い!
こちらは「ピエクレックス フェイスタオル」。クルマに置いてこようかと思いましたが、かなり暑いのでこれも携行

走り出して間もなく、額に汗が。でも拭うほどでもないのでそのまま走ります。そして5kmほど走ったところで、猫出現! 顔見知りの猫です。

このエリアの地域猫で、とても人懐こいです。毛並みもキレイ
自転車に興味津々? ニオイを嗅いでいます
自転車と猫のツーショット。美猫ですね~。男の子です
耳先がカットされた「さくら耳」の地域猫です
人と遊ぶのも大好き
撫でさせてもくれます。……と遊んでいたら筆者の額から汗がタラーリ
持参した「ピエクレックス ハンドタオル」で汗を拭きましょう
とても柔らかく肌にやさしい感触。吸水性もバッチリです

猫と遊んで汗を拭って、一息ついたところで再出発。つぎの猫スポットを目指します。

にしてもこの日は暑い! 日差しも強い!
サイクリング後半はかなり汗をかきました。ヘルメットを脱いで「ピエクレックス フェイスタオル」で頭と顔をゴシゴシと。こちらも吸水性抜群で、柔らかく肌触りがいい

猫サイクリング終盤に訪れたスポットでは、いつも以上に猫と遭遇できました。「この日差しだと猫はどこかに隠れちゃってるかな?」と思いましたが、涼しそうなところでまったりしていました。

筆者に近づいてきた猫。筆者の影を利用して涼んでいる?
直射日光が注ぐ土の上を歩く……土色? の猫
このエリアの猫は、たぶん近くの家の飼い猫と思われます
夏の午後の猫集会って感じ? まだ梅雨前だけど

たくさん猫が見られたところで帰途に。夏日ということもあり、結構汗をかいてしまいました。クルマまで戻って自転車を止めると汗が噴き出します。「ピエクレックス フェイスタオル」で汗を拭き……ついでにニオイを嗅いでみましたが汗臭さはありませんでした。

「ピエクレックス フェイスタオル」のサイズは80×34cm。汗をたくさんかく状況では、このくらいのサイズのタオルが便利ですね

そうそう、靴下もピエクレックスのを履いていたのでした。そちらはどうだろう?

ショートソックスの「ピエクレックス ソックス」。サイクリングにも好適なスポーツソックスという感じです
汗で結構湿っていましたが、ニオイはありませんでした。いいかも!

といった感じで、猫サイクリングをしながらピエクレックス素材アパレルを使ってきた数日。コットンなのに抗菌って結構すごいかもしれません。肌触りがよくて、電気の力で抗菌効果を発揮。オーガニックコットンが使われていたり、生分解性があったりして、環境に与える悪影響も最小限に抑えられている。しかも使い古したらメーカーが無料で回収してくれる。どうせ買うなら、こういう素材を使って環境についてもしっかり考慮されているアパレルがいいかもなあと、しみじみ思った次第です。

スタパ齋藤