ニュース
東芝、洗濯槽が汚れない「マジックドラム」搭載のドラム式洗濯乾燥機
~洗濯の終了やフィルターの詰まりをメールでお知らせ
(2013/8/29 16:18)
東芝ホームアプライアンスは、汚れの付かない洗濯槽を採用したドラム式洗濯乾燥機「ヒートポンプドラム ZABOON(ザブーン) TW-Z96X1」を11月中旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は35万円前後。
洗濯容量9kg、乾燥容量6kgのドラム式洗濯乾燥機。清潔さにこだわり、汚れの付かない洗濯槽「マジックドラム」を採用した点が特徴。マジックドラムの表面には、乗用車等で用いられる親水性の高いガラス質コートが施され、洗濯槽の外側に洗剤カスが付着するのを防ぎ、黒カビの発生を予防する。
また洗濯時の雑菌の繁殖や部屋干しの臭いを防ぐため、洗濯用の水に、抗菌効果のある銀(Ag+)イオンを溶かした「Ag+ 抗菌水」を使用する。新製品ではこの抗菌水のAgイオン濃度を従来の約2倍に増やし、抗菌効果を高めた。
衛生面ではほかに、糸くずフィルター、風呂水給水ホースの先端部、排水ホースに抗菌加工を施した。
従来から引き継いだ機能としては、脱水時に洗濯槽と水槽を除菌する「自動おそうじ機能」や、洗濯終了後に同社独自のイオン技術「ピコイオン」を吹きかけて洗濯槽と水槽のカビの繁殖を抑える「ピコイオンカビプロテクトモード」を採用している。
早朝や夜も運転できる低騒音設計
静音性にもこだわった。東芝によると、働く主婦の8割が夜や早朝に洗濯しているという。こうした需要に応えるため、新製品では衣類の量と重さに合わせてサスペンションの硬さを変え、ドラムの揺れを吸収して床への振動を抑える「振動吸収クッション」と、強力なパワーと低騒音を両立する可変磁力モーター「アクティブS-DDモーター」を組み合わせた。これにより、運転音は洗いで31dB、脱水で38dB、乾燥で42dBに抑えた。
なお振動吸収クッションは、脱水初期のドラムの縦揺れや横揺れを吸収するため、スムーズに脱水でき、9kgの洗濯時間は29分で、表示時間通りに完了するという。
操作は、本体上部のタッチセンサー式「スマートタッチ」パネルから行なう。電源を入れると、パネルの各キーが点灯する。運転終了後に電気代と水道代の目安も確認できる。
洗浄機能では、従来に引き続き、「節水ザブーン洗浄」を搭載する。節水ザブーン洗浄では、衣類を上からたたきつけて汚れを落とす「パワフルたたき洗い」と、衣類を前後左右に動かして汚れを揉み出す「パワフル押し洗い」、遠心力で衣類を広げて短時間で洗浄液を通す「遠心洗い」を組み合わせている。
新製品では、タオルなど柔らかな素材に適した「とっても柔らか」コースを採用。「標準」コースに比べて畳んだ時のタオルの厚さが約1割高くなるという。
省エネ面では、洗濯から乾燥まで自動で省エネ運転する「ecoモード」を搭載する。4つのセンサーが洗濯物の量、布質、乾きやすさ、温度を検知し、使用水量、洗剤量、洗濯時間を調節する。これにより、ecoモードOFF時に比べて、最大約14%の節電と約7%の節水が可能になる。
なお、東芝ホームITシステム「フェミニティ」と連携させ、故障予知や、乾燥フィルターの詰まり、洗濯終了などをメールで知らせることができるようになるという。
カラーは、洗濯槽のフタが白色で中が見えないインテリアホワイトと、中の透けるグランホワイトの2色を用意する。それぞれ左開きと右開きが用意される。
ZABOONシリーズの下位モデルとして、スマート家電には対応せず、マジックドラムを搭載しないドラム式洗濯乾燥機「TW-Z96V1」も10月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は30万円前後。
また、「TW-Z96V1」からピコイオン機能を省いたドラム式洗濯乾燥機「TW-Z96A1」も11月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は26万円前後。
CMキャラクターとして登壇した女優の天海祐希さんは、新製品のドラム式洗濯乾燥機について「洗濯機は毎日使うもの。洗濯物だけでなく、洗濯機自体が美しく保たれるのは安心ですね」とコメントした。