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シャープ、乾燥機能を使ってもらうため、時短と節電につとめたドラム式洗濯機
(2013/10/4 14:02)
シャープは、省エネ性と時短にこだわったドラム式洗濯乾燥機「プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-Z110」を11月1日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は300,000円前後。
洗濯容量9kg、乾燥容量6kgのドラム式洗濯乾燥機。シャープでは、昨年モデル「ES-Z100」からヒートポンプを搭載している。
同社の調べによると、洗濯乾燥機所有者の7割が、乾燥に時間がかかる、電気代がかかるなどの理由から、乾燥機能をたまにしか使わないか、ほとんど使わないという。新製品では省エネと時短を実現することで、乾燥機能が活用されることを狙った。
新製品では、省エネ化と洗濯乾燥時間の短縮のため、ヒートポンプ乾燥エンジンを改良したほか、洗剤の種類や汚れ具合などを見分ける7種類のセンサーを搭載した点が特徴。6kgの洗濯乾燥時、消費電力量は昨年モデルの610Wから590Whに抑え、洗濯から乾燥にかかる目安時間は155分から150分へ短縮した。シャープでは“業界最高水準”の省エネと時短を謳っている。
具体的な改良点としては、ヒートポンプ乾燥エンジンの風の吹き出し口を従来の1.7倍に拡大し、熱エネルギーをロスなく送風して乾燥効率を向上させた。衣類全体をムラなく乾かし、シワを抑える効果も期待できるという。
ユーザーの洗濯状況を見極める7つのセンサーには、従来の「乾燥」、「衣類量」、「布質」、フィルターの目詰まりを検知する「フィルター」の4つのセンサーに加え、「洗剤」「汚れ」「周囲温度」を見極める3つのセンサーを追加した。これらのセンサーによる情報から、多様化するユーザーの洗濯状況を見極め、最大72通りから最適な運転パターンを選び、省エネと時短運転を行なう。
具体的には、濃縮洗剤を使っている場合は自動ですすぎを1回にしたり、衣類の汚れが少ない時は洗濯時間を短縮したり、水温が低い冬場は時間をかけてじっくり洗濯するという。約2kgの洗濯だけなら最短10分、約0.5kgの洗濯乾燥時間は最短35分となる。
人の行動の無駄も防ぐ「ココロエンジン」を搭載
新機能では、電気代や時間の無駄を防ぐだけでなく、人間の動作の無駄も防ぐ人工知能「ココロエンジン」を搭載した。ココロエンジンは、7つのセンサーから得た情報をもとに、洗剤の使い過ぎや衣類の入れ過ぎ、衣類の偏りやフィルターの目詰まりを検知すると、ユーザーにおしゃべりして知らせる機能を搭載している。
例えば洗剤を入れ過ぎると、洗濯終了後と次回の洗濯開始前に、「洗剤が多すぎたようです。たくさん入れても汚れ落ちは変わりませんよ」などと話す。
洗浄力の点では、従来通り、ドアの内側にひまわりの種子配列を応用した突起を設けた「ひまわりガラス」を採用し、さらにドラム底面にも突起を追加して、回転水流による揉み洗いと遠心力によるこすり洗いを合わせ、洗浄力を高めた。
本体サイズは640mm×728mm×1,114mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は80kg。カラーはゴールド系とホワイト系。ドアは右開きと左開きを用意する。