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フジ医療器、極上の30分「ソムリエコース」を堪能できるマッサージチェア
(2013/7/17 16:06)
フジ医療器は、運転時間30分の「ソムリエコース」を搭載したマッサージチェア「サイバーリラックス マッサージチェア AS-960」を8月1日より発売する。価格はオープンプライス。店頭想定売価は47万円前後。
“極上の休息”を追求した最高級のマッサージチェア。従来のマッサージチェアでは15分間のマッサージコースが一般的だったが、「15分では物足りない」という人向けに、“業界初”となる30分の長時間のリラックスコース「ソムリエコース」を搭載した点が特徴。ソムリエコースでは、スローマッサージや下半身をしっかり伸ばすストレッチなど、搭載する全てのマッサージ機能を一通り味わうことができ、ゆったりとした気分で爽快感や安らぎを得られるという。同社では、「体だけでなく心までほぐすことを目指した」としている。
機能面では、もみ玉の動きをゆっくり制御できる「スローハンド制御」を採用し、きめの細かいマッサージが可能になった。具体的には、従来の「速い/普通/遅い」という3段階のもみ玉の動作スピードに、5秒かけて1回転する「スローモード」を追加。従来に引き続き搭載する、もみ玉の上下、左右、前後方向への動きと各動作時間をコントロールする「極メカ4D」機能と合わせることで、もみ技のバリエーションが増え、プロのマッサージ師のようにじっくりとコリを揉みほぐせるようになったという。
もみ技は、もみ玉を半回転させる「こねもみ」や背筋をほぐす「背筋開き」など計32タイプを搭載。これらのもみ技を組み合わせた自動コースは「ソムリエコース」のほかに「疲労回復コース」や「やすらぎコース」など全19種類を揃えた。
リラックスした姿勢でマッサージを受けられるよう、フレームも改良した。リクライニング時には、座部が前にスライドして腕部が下がり、腰部や脚部が上がる。これにより、ベッドに横たわるような「ベッドポジション」でソファに身を預けることができ、30分という長いマッサージでも体に負担になりにくいという。なお設置の際は、従来は背もたれと壁の間に45cmの隙間が必要だったが、新製品では20cmで済み、省スペース化した。
記者も新モデルと昨年モデルのリクライニングを体験。新モデルは従来よりも座面が上がるため、頭から尻、脚にかけてのラインがほぼ水平になり、フルフラット感があってベッドに横たわるようにリラックスできた。
機能面ではほかに、腕や肩、腰回りや脚部にエアーバッグを搭載。エアーバッグの強さは5段階(腕部は3段階)から調節可能で、全身を包むようにマッサージできる。脚部にはストレッチ機能を搭載し、足を伸ばす、引っ張る、伸ばしながら引っ張るといった動作が可能で、背もたれも連動させてハードなストレッチも味わえる。ヒーターは足裏と腕の2カ所に搭載し、体を温めながら筋肉のコリをほぐせる。
AS-960の本体サイズは800×1,370×1,180mm(幅×奥行き×高さ)、リクライニング時のサイズは800×1,920×720mm(同)。本体重量は94kg。消費電力は165W。本体には専用のフロアマットが付属する。カラーはベージュとブラック。
「フジ医療器は、首肩周りの筋肉をほぐすのが得意」――マッサージチェアソムリエの中井氏
会場には、フジ医療器の「マッサージチェアソムリエ」の肩書きを持つ中井唯仁 販売スタッフ管理ユニット担当部長が登場。マッサージチェアソムリエとは同社独自の呼称で、マッサージチェアの専門知識を持つスペシャリストを指す。現在唯一のマッサージチェアソムリエである中井氏は、約3年前から日本各地で販売員の研修や、ユーザー向けにマッサージチェアの正しい使い方を解説する講座を担当しているという。
中井氏は製品について「スマートフォンやパソコンを使うデジタル社会では、首筋や背中の筋肉が緊張しやすい。特に肩甲骨の内側の筋肉の緊張は、現代病。フジ医療器のマッサージチェアは背骨周りのコリをほぐすのが特に得意なので、背筋に沿ってじっくり動くもみ玉の感覚を、是非味わってほしい」と語った。
フジ医療器の木原定男社長は、マッサージチェア市場について「景気の好転にあわせて20万円以上の高価格モデルが好調」と説明する。なかでも同社が昨年発売したマッサージチェア「AS-850」は、高級モデルでありながら、数量、金額ともにトップシェアを誇るという。
新製品については、「昨年モデルのAS-850では極上の揉み心地を実現しているが、新モデルのAS-960はさらに“超極上”を目指し、フジ医療器の創業60年を記念するモデル」と期待を込めた。