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マンションでも置ける省スペースの本格派マッサージチェア

リラックスマスター マッサージチェア AS-F60 ベージュ×ブラウンカラー

 フジ医療器は、マンションでも設置できる本格的なマッサージ機能のマッサージチェア「リラックスマスター マッサージチェア AS-F60」を12月1日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は250,000円前後。

 同社のラインナップではエントリークラスのソファ型マッサージチェア。コンパクトな本体と、本格的なマッサージ機能を両立させた点が特徴。マンションで暮らす現役世代をターゲットに開発したという。

コンパクトサイズで機能が優れたマッサージチェアを目指したという
ブラウン×ブラックカラーも展開する

 マンションの限られたスペースに設置できるよう、後方に15cm余裕があればフルリクライニング可能な機構を採用した。リクライニング時は座面が先方にスライドする。これにより本体サイズは、脚部収納時で700×1,030×1,070㎜(幅×奥行き×高さ)、リクライニング時で880×1,860×800㎜(同)に抑えた。

 脚部は反転して収納可能で、マンションのリビングにすっきりと設置できるという。

フルリクライニング時
脚部を回転させればフットレストとしても使える
背面の様子
本体のコンパクトさと高機能マッサージを両立させたポイントは、独自のもみ玉設計「スマートメカ」にある

 マッサージ機能は、背もたれに内蔵するもみ玉を改良した。従来、背もたれの薄いソファ型マッサージチェアでは、もみ玉の動きに制約があったが、新製品ではもみ玉がマッサージ時に最大8cm突出する設計「スマートメカ」を採用した。普段は薄型の背もたれに収納され、マッサージ時には突出して、体のツボに沿って動くことで、しっかりとしたマッサージが可能になるという。

 なおマッサージの強さは、肩と腰が各5段階、背中が2段階から選べる。記者も実際に試したところ、もみ玉が背骨沿いや肩甲骨の内側のツボと思われる場所にしっかりとあたり、パワフルな揉み心地だった。

 もみ玉によるマッサージのほかに、エアーバッグによる全身マッサージ機能も用意する。エアーバッグは、肩、腕、座面、もも横、ふくらはぎ、足先に26個を搭載。足裏部分にはヒーターを内蔵し、温めながらマッサージできる。

脚部には重点的にエアーバッグを搭載する
肩、腕、座面、もも横、ふくらはぎ、足先に26個のエアーバッグを搭載する

 本体重量は63kg。消費電力は110W、ヒーターが9W。リクライニング角度は約120~150度。定格時間は20分。カラーはブラウン×ブラック、ベージュ×ブラウン。

座面と背もたれの様子
付属のリモコン
本体側面にリモコンの収納ポケットを用意する

マッサージチェア市場は継続して拡大

フジ医療器 木原定男 代表取締役社長

 フジ医療器の調べによると、マッサージチェア市場は拡大を続けている。背景には、経済が上向きで高額商品が売れていること、自分で健康を管理するセルフケア意識が高まっていること、少人数世帯の増加でコンパクトなマッサージチェアのニーズが高まっていることがあるという。

 フジ医療器の木原定男 代表取締役社長は、国内市場について「現在の国内におけるマッサージチェアの家庭普及率は10%程度と感じている。30%程度まで増えてもおかしくない」と言う。さらに今後は「アジア市場も視野に入れて、マッサージチェアという日本文化を発信していきたい」と期待を込めた。

マッサージチェア市場は拡大傾向にある
フジ医療器の2013年1月から10月の累計業績は好調で、台数ベース、金額ベースでシェア1位となっている
顧客ニーズの多様化に応え、ラインナップを拡充する

 同社では創業60周年を機に、フラッグシップモデル「サイバーリラックス AS-960」や、100万円超の最高級モデル「AN-60」を発表しており、幅広いラインナップでニーズに応えていく構えだ。

会場には先日発売された同社のマッサージチェア「AS-760」も展示されていた(右側)
大型の液晶画面を搭載した横長タイプのリモコン
リモコンは本体側面に収納できる

小林 樹