ニュース

女性に嬉しい機能と使い勝手を備えた60周年モデルのマッサージチェア

CYBER-RELAX(サイバーリラックス) マッサージチェア AS-860」と、木原定男社長

 フジ医療器は、使い勝手を重視した高級マッサージチェア「CYBER-RELAX(サイバーリラックス) マッサージチェア AS-860」を2月1日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は40万円前後。

 マッサージチェア専門メーカー、フジ医療器の新製品。AS-860は、2013年期(同社は9月末〆で期を設定、現在は2014年期となる)に最も人気があったAS-850をリニューアルしたもので、2014年4月に60周年を迎える同社の記念モデルとなる。

 フジ医療器では、1954年からマッサージチェアの生産を開始。その後、60年間に及び、常に新しい取り組みを続けてきたという。2014年期は、それから60年を迎えた記念の年として、ラインナップを強化する。今回発売したAS-860は、ハイエンドモデルに次ぐ高級機種で、従来モデルからは使い勝手などを改善した。

多機能なのに、使いこなせない中高年層が多い

 同社によると、高級マッサージチェアの主要ターゲットである中高年層の多くが、最新のマッサージチェアの機能を十分に使えていないという。フジ医療器では、これらの問題を解決するために、購入者をターゲットとしたマッサージ講座をマンツーマンで行なうなどの取り組みをしてきたが、講座では理解できても、しばらくするとまた機能を使いこなせないというケースが多かった。AS-860では、この問題を解決するために、リモコンの使い勝手を改良。

 電源を入れると次に押すべきボタンがLEDで光るようにするなど、よりわかりやすい仕様とした。

従来機種からは一部機能と、使い勝手を強化した
付属のリモコン
電源を入れると押すべきボタンがLEDで光る

 マッサージ機能では、フジ医療器のマッサージチェアの特徴であるもみ玉メカユニット「極(きわみ)メカ」を、さらに進化させた「極メカ Basic」を搭載。10種類の自動コース、29タイプのもみ技を備える。また、女性向けとして、骨盤周りのマッサージと、最大1時間の連続運転が可能で、足湯感覚で使える足裏ヒーターを採用する。

骨盤周りのマッサージや1時間の足裏ヒーターなど女性向けの機能を強化した
本体には10種類の自動コースを搭載する
使用イメージ
本体カラーはブラックとベージュの2色

 本体サイズは、リクライニング時で820×2,050×770mm(幅×奥行き×高さ)、収納時で820×1,250×1,250mm(同)、重量は75kg。定格時間は30分。消費電力は120Wで、うちヒーターが10W。リクライニング角度は120〜170度の間で調節可能。本体カラーはブラックとベージュ。

マッサージチェア市場の潜在能力は100万台規模

フジ医療器 社長 木原定男氏

 フジ医療器 社長 木原定男氏は、「市場シェアナンバーワンのメーカーとして、マッサージチェアの市場をさらに大きくしたい。品揃えを充実させることで、それにつながる。現在の市場規模は、30万台ほどだが、ほかの家電製品を見ると、400〜500万台はある。それを考えるとマッサージチェアの市場も100万台くらいまで拡大する潜在能力は充分ある。それなのに、伸び悩んでいるのは作り手の問題」とし、それを打破する方法の1つとしてラインナップの強化を挙げる。

 「一昔前まではマッサージチェアというと、高齢者の使うもののようなイメージがあったが、今は違う。ショールームにも30代のご夫婦が訪れるなど、若い世代でも欲しい人はいる。そこをカバーするために、マンションでも置きやすいサイズや、購入しやすい価格帯のモデルも用意する」と話す。

フジ医療器は、台数、金額ベースともにトップシェアを保つ
高齢者だけでなく、30代、40代もマッサージチェアのニーズがあるという
各世代をカバーする充実したラインナップを展開

 フジ医療器では、60周年記念モデルのラインナップとして、6機種を展開する。会場にはこのうち、最上位機種の「AS-960」、今回発売するAS-860の前身モデル「AS-850」、マンション向けにオットマン機能などを搭載した「AS-760」、エントリーモデルの「AS-F60」を展示していた。価格は全てオープンプライスで、店頭予想価格は順に47万円前後、40万円前後、37万円前後、25万円前後。

60周年記念モデルとして全6機種を展開
会場に展示されていた最上位機種の「AS-960」(右)、今回発売するAS-860の前身モデル「AS-850」(左)
右からマンション向けにオットマン機能などを搭載した「AS-760」、エントリーモデルの「AS-F60」

 いずれも、足裏、ふくらはぎ、腕、肩、背中、首筋のマッサージ、さらにストレッチ機能も搭載した「フル装備」モデルとなる。搭載している自動コースの種類は機種によって異なり、最上位機種のAS-960から順に19、18、7、4コース。

AS-960では、運転時間が30分の「ソムリエコース」を搭載する

 最上位機種のAS-960では、運転時間が30分の「ソムリエコース」を搭載する。従来、マッサージチェアの定格運転は15分だったが、「それよりも長いマッサージをしたい」という声に応えて開発したもの。マッサージの定格運転を30分とすることで、マッサージの基本となる事前のほぐしをしっかりできるほか、もみ玉のスピードを遅くしたスローマッサージにすることで、より深い、マッサージができるという。

 なお、4月からの消費税率引き上げについては「国の政策として決まっていることなので、流通の方針に沿っていくだけ。駆け込み需要に対しては、そこそこ期待している。また、昨年より高価格帯製品への問い合わせが増えているなど、景気があがっている気もする。このまま景気拡大に期待したい」と話した。

阿部 夏子