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シャープ「もっと節電」冷蔵庫 ロゴ小さくなって空間に馴染む

プラズマクラスター冷蔵庫5機種を新発売

シャープは、節電性能を向上させたプラズマクラスター冷蔵庫5機種を発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格と発売日は、2月20日発売で定格内容積545Lの「SJ-MF55P」が41万円前後、同505L「SJ-MF51P」が39万円前後。2月13日発売で同457Lの「SJ-MF46P」が35万円前後、同429L「SJ-MF43P」が34万円前後、同457L「SJ-MW46P」が35万円前後。

奥行き63cmの薄型設計が特徴の「Fit63シリーズ」の冷蔵庫。新モデルでは通常運転時と比べて、最大約35%の節電を実現している。ドアタイプは「SJ-MW46P」のみ、左右どちらからでも開く「どっちもドア」。そのほかは「ピラーレスフレンチドア」を採用する。

左から定格内容積545Lの「SJ-MF55P」、同505Lの「SJ-MF51P」
左から定格内容積429L「SJ-MF43P」、同457Lの「SJ-MW46P」、同457Lの「SJ-MF46P」

最大約35%節電 余剰電力活用も

同社の2024年の調査によると、「今後の冷蔵庫の進化において期待する機能」として「省エネ性」との回答が76%とトップに。昨年の69%と比較しても増加しており、昨今の電気代の高騰や物価高の影響を受け、冷蔵庫に省エネ性能を求める傾向が顕著に表れているという。

物価高が続く昨今、省エネ性を求める傾向が顕著に

新モデルでは、無線LANに接続することで省エネ運転が行なわれる「つないでもっと節電」が進化。クラウド上のAIが使用状況を学習し、生活パターンに合わせた省エネ運転を行なう機能に加え、冷凍室に新たな温度制御を追加。食品に影響を及ぼさない範囲で、庫内温度を約2~3℃高めに設定する。

従来から引き続き搭載する「節電25」モードと「つないでもっと節電」を組み合わせることで、通常運転時と比べて最大約35%の節電効果が得られるという(従来は最大約30%)。

「節電25」モードと、無線LANに接続する「つないでもっと節電」を組み合わせると最大約35%の節電になるという

さらに、太陽光発電システムと家電の連携サービス「Life Eeeコネクト」に対応する。同社のクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」により、AIで発電量と消費電力量を予測。発電が余るタイミングで消費電力の多い除霜運転を実施することで、発電した電力を効率的に活用する。

また、他社製の太陽光発電システムを設置している場合でも余剰電力を有効活用できる「おひさま除霜」を新採用。冷蔵庫本体が取得した気象情報から日射量が多い時間帯を予測して除霜運転を行なう仕組みで、HEMSや太陽光発電システムとの連携は不要だ。

太陽光発電の余剰電力を有効活用できる機能

「ピラーレスフレンチドア」採用機種では、半ドア状態の冷蔵室ドアが自動で閉まるオートクローズ機構を進化させた。従来はドアと本体の角度が約20度になった際に自動で閉まっていたが、新モデルでは角度を約30度以内に拡大。ドアの閉め忘れを防いで省エネにつなげるという。

ピラーレスフレンチドア。一般的なフレンチドア冷蔵庫に搭載されているヒーター内蔵のセンターピラーがないため省エネ性が高いという
オートクローズ機構を動画でチェック

使い忘れ防いで安心 整理しやすい大きな冷凍室

冷凍室には大容量の「メガフリーザー」を採用。冷却スピードをアップして栄養素をキープする「快速冷凍」と、通常よりも低温で保存する「新鮮冷凍」により、食材への霜付きを抑え、長くおいしく保存できるという。

501L以上のSJ-MF55P/SJ-MF51Pには、サイズの異なる冷凍食品もすっきり立てて収納できるケース「タテ置き名人」を備える。SJ-MF46P/SJ-MF43P/SJ-MW46Pには、可動式の仕切りでケース内を自由に区切れる「4切り名人」を搭載。庫内を上手に整理でき、食品が見えやすくなるため使い忘れも防げる。

食材を長くおいしく保存できる「快速冷凍」と「新鮮冷凍」
「タテ置き名人」を備えたメガフリーザー
横の仕切りは移動できる
仕切りの位置を縦と横に自由に動かせる「4切り名人」

食品ロスの削減をサポートする「使いきりメモ」機能も搭載。食材名と使い忘れを知らせてほしい日時を、スマホから「COCORO KITCHEN」サービスに登録しておけば、登録した日にスマホの通知や冷蔵庫の音声で知らせてくれる。また登録した食材を活用した献立の提案や、ウォーターオーブン「ヘルシオ」や自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」を活用した調理メニューの案内も行なう。

「使いきりメモ」機能
食材名と使い切りたい日付を登録しておく
音声で使い忘れをお知らせしてくれる

奥行き63cmと薄型設計の本体は、庫内の奥まで手が届きやすい、標準的なシステムキッチン(奥行き65cm)と並べて設置した際にすっきり見えるといった特徴のほか、大容量モデルでも搬入や設置がしやすいのがメリットとしている。

キッチンで出っ張らない薄型設計
搬入もしやすい

このほか、付属の「たまご仕切り」にバイオマス複合プラスチックを採用。抗菌作用のある竹粉を配合しているため清潔に使えるという。さらに、使用済み冷蔵庫から回収したプラスチックを再利用することで、再生プラスチック材使用率を従来比最大約2.8倍にアップさせた。

竹粉を配合したバイオマス複合プラスチックの「たまご仕切り」
再生プラスチック材使用部品

定格内容積545L「SJ-MF55P」の本体サイズは、730×630×1,838mm(幅×奥行き×高さ)、重量は102kg。各室の内容積は、冷蔵室が286L、冷凍室が162L、野菜室が97L。年間消費電力量は283kWh/年。本体カラーはダスクダークメタル。このほかの4機種は、ダスクダークメタルとラスティックホワイトの2色展開。

ダスクダークメタルはわずかに青みを感じる色で、補色である黄みのキッチン木材を美しく引き立てるという。さらにロゴは従来よりも小さく仕上げ、よりキッチン空間に馴染むようにしている。

ダスクダークメタル
左の従来機種と比べてロゴを小さくし、キッチンに馴染むよう仕上げた