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富士通ゼネラルをパロマの持株会社が買収へ
2025年1月6日 17:07
パロマ・リームホールディングス(パロマ・リーム)は6日、富士通ゼネラルの普通株式を公開買付けにより取得すると発表した。一連の取引により、富士通ゼネラルはパロマ・リームの完全子会社となる予定。
パロマ・リームは、ガス給湯器やガスコンロを手掛ける日本企業パロマと、欧米や豪州などで給湯器や空調を展開する米国リーム・マニュファクチャリング(リーム)を傘下に収める持株会社。
富士通ゼネラルはエアコン「ノクリア」などの家庭用や産業用空調機器、情報通信システムと電子デバイス事業を展開。2016年より、北米の空調機事業分野で、リームと相互製品供給や共同開発を含む協業関係を持っている。
今回の公開買付け価格は、富士通ゼネラルの普通株式1株につき2,808円。富士通ゼネラルはこの公開買付けに賛同しており、同社株主に対し応募を推奨している。
富士通ゼネラルの最大株主である富士通は、保有する44.02%の普通株式全てを、この公開買付け成立後に実施されるスクイーズアウト手続きの効力発生後、富士通ゼネラルが行なう自己株式取得に応じて売却予定。これにより富士通ゼネラルはパロマ・リームの完全子会社となる見込み。
パロマ・リームグループは、富士通ゼネラルとの協業で両社の販売基盤やサービス網を相互に活用し、国内外の空調事業を強化。日本を技術開発の中核拠点とし、空調と給湯の技術融合などを視野に、脱炭素化にも寄与できるとしている。
子会社化により富士通ゼネラルが持つ空調機器の基盤であるヒートポンプ技術などへの投資を加速することで、次世代の空調機や給湯器の開発を、これまで以上に推進するという。