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ネコ型配膳ロボのPUDU、次は半分ヒト型ロボット実用化へ

セミヒューマノイドロボット「PUDU D7」

ネコ型配膳ロボで知られる中国・深センのPudu Roboticsは、セミヒューマノイドロボット「PUDU D7」の開発を9月20日に発表した。2025年の本格的な商品化を予定している。

人間のような上半身、ロボットアームや全方向シャーシを組み合わせることで、高度な機動性と器用さの実現を目指す「PUDU D7」は、同社初の汎用具現化インテリジェントセミヒューマノイドロボット。

飲食店や宿泊施設のようなサービス業から、倉庫や工場などの工業分野まで、多様な環境での複雑なタスクに対応し、顧客体験と業務効率を向上させるという。

サービス業から工業まで、多彩な環境で活用できる

身長は165cmで体重は45kg。アームは65cmまで伸び、自由度は「30 DOF」での操作が可能。また器用な手のアタッチメントを装着すると、その稼働自由度は「50 DOF」まで拡張する。こうした仕様により、同機はエレベーター操作、物品輸送や仕分け作業において優れた性能を発揮するという。

基本仕様

搭載するバッテリー容量は1kWhを超え、8時間以上の連続稼働が可能。360度の全方位に、最高速度毎秒2mで移動。10度までの傾斜でも走行できるほか、重さ10kgの荷物をアームで持ち上げられるとする。

高い自由度で動かせるアームなどを備える

さらに高度なAIを搭載することで、抽象的で戦略的なタスクとリアルタイムの感覚に基づくアクションの両方を管理。複雑なサービスシナリオを理解して対応するだけでなく、時間の経過とともに継続的に学習して操作を改良できるという。