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菌や花粉が気になる人に向けたオゾン加湿器、マクセル

マクセルの加湿器「MXAZ-H2000」

電響社は、マクセル(Maxell)ブランドから、OXY MIST(オキシミスト)技術によりオゾンを放出する加湿器「MXAZ-H2000」を、10月10日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は44,800円前後。

超音波式の加湿器

加湿方式は超音波式を採用。水タンク容量は約3Lで、加湿能力は毎時最大300ml。給水は、本体上部のフタを開けて、そこから直接給水できるほか、タンクを外してシンクなどでも補充できる。

オフタイマー機能を備え、約2/4/8時間で設定できる。水タンク内でLEDの明かりが揺らぐ照明機能も備え、明るさは3段階で調整可能。

本体上部のフタを開けて直接給水できるほか、水タンクを取り出してシンクなどでも給水可能

本体サイズは200×352mm(直径×高さ)。重さは約1.7kg。消費電力は最大30W。オキシミストにより発生したオゾンが、一定の濃度で届く範囲の目安は1~20畳。加湿適用床面積は5畳/8畳(木造/プレハブ洋室)。

アレル物質の抑制効果が期待できるオゾンを放出

超音波式の加湿機能を備えているほか、オゾンを生成して放出する「OXY MIST(オキシミスト)」技術を搭載する。オゾンは強い酸化力を有し、菌やニオイの元を酸化したり、アレル物質を抑制する効果が期待できるという。

除菌や消臭、アレル物質の抑制に関する効果については、第三者機関による密閉空間での実証試験で証明されたとする。

オゾンを生成して放出する「OXY MIST(オキシミスト)」技術を搭載
密閉空間における、除菌と消臭についての効果が認められた
花粉アレルゲンの抑制効果が認められた

オキシミスト技術と花粉との関係を検討した、環境アレルゲン info and careの代表取締役・白井秀治さんも、スギ花粉の主要アレルゲンの減少効果が認められたとしている。

スギなどの花粉は、硬い殻で覆われている。この花粉が、目や鼻に入り、涙や鼻水などの体液に触れるとパカッと割れて、殻の中にあったタンパク質がドロっと出てくる。そして、このタンパク質が体内に取り込まれることで、アレルギーを発症する人が出てくる。

白井さんは、まずそのドロっとしたタンパク質をオキシミストに当ててみたという。結果、3時間後にはスギ花粉のアレルゲンの84%が減少。自然に減衰するよりも、オキシミストを当てた方が、減少速度が速いと分かったという。

環境アレルゲン info and careの代表取締役・白井秀治さん
オキシミストを当てると、スギ花粉のアレルゲンが84%減少

白井さんは、次に花粉そのものにオキシミストを当てるとどうなるのかを実験。オキシミストを搭載した加湿器「MXAZ-H2000」の近く(近傍)と遠く(遠方)、それにオキシミストの無いところに花粉を置いた。その後、花粉に擬似体液を、上から振りかけてみたという。

まずオキシミストを当てなかった花粉は、10分後に99.7%が割れて、タンパク質が出てきたという。

一方、オキシミストを当てたものは、しばらくは割れなかったものの、徐々に割れていったという。最終的に20分観察した後に集計を取ったところ、遠方に置いていた花粉は98.3%が破裂し、近傍に置いた花粉の破裂数は94.7%だったという。この結果から、オキシミストが、花粉の破裂を抑制していると考えられるとする。

花粉にオキシミストを近くから当てると、破裂のスピードが遅くなり、また破裂する割合も低かったという

また、そのほかの実験でもスギ花粉のアレルゲン量は、オキシミストを近くから当てることで、75.7%に減少。白井さんは「快適に住まう空間の中で、オキシミストを放出させるだけで、こうした違いが出てくるという、ちょっと驚くような結果だった」と語っていた。

なお、全ての実証実験は密閉空間で行なわれたもの。実際の生活環境で、その効果が確認できたわけではない。