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シャープ、狭小住宅でも置きやすいコンパクト大容量蓄電池
2024年9月11日 09:05
シャープは、大容量化しつつ本体をスリムにした、住宅用クラウド蓄電池システム「JH-WBPDA670」(容量7.7kWh)と「JH-WBPDA777」(同15.4kWh)を、10月4日に発売する。価格は順に3,486,450円、6,372,190円(設置費用などは別)。
いずれも蓄電池本体のほか、蓄電池連携型パワーコンディショナ、蓄電池用コンバータ、マルチエネルギーモニタなどで構成される住宅用クラウド蓄電池システム。
「JH-WBPDA670」で採用する蓄電池は、従来機に比べて蓄電容量を約18%アップさせつつ、本体の体積を約28%もコンパクト化を実現した。なお、蓄電池1台あたりの本体サイズは458×360×608mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは68kg。
新製品は屋内外を問わず設置可能。コンパクトかつ屋内にも馴染む白色系統の外装により、スッキリとしたデザインとした。
蓄電池1台のみの「JH-WBPDA670」のほか、2台を組み合わせて設置すると同社最大の15.4kWhとなる大容量を実現した「JH-WBPDA777」をラインナップする。蓄電池を2台に分割できるため、都市部の狭小住宅など限られたスペースでも、大容量の蓄電池を設置したいというニーズに応えられるという。
そのほか従来品と同様に、同社のクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」に対応し、AI制御や家電との連携が可能になる。また太陽光発電などと連携する「Eeeコネクト」システムにも対応する。
なお蓄電池を対象とした、補助金事業の補助金増額要件である「類焼試験」にも、適合することを確認済みだ。
前述の五島さんによれば、ユーザーだけでなく、施工業者にも利点があるとする。
「蓄電池の筐体がコンパクトになったことで、大容量でも簡易基礎での設置が可能です。そのため施工期間の短縮につなげられます。また一般的に、容量が10kWhを超える蓄電池は、重さ100kgを超えるため、設置施工時に3〜4人が必要なケースもありました。それに対して今回の新製品では、1筐体あたりの重さが68kgのため、2人でも搬送できます」(五島さん)
【訂正】初出時、重さを誤っていたため訂正しました。正しくは「68kg」です(11:01)