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ツインバード、世界一のパン職人の技が詰まったトースター 冷凍パンも美味しく

匠ブランジェトースター TS-D486B

ツインバードは、世界一のパン職人の技術を搭載した「匠ブランジェトースター TS-D486B」を、11月17日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25,800円。同社サイトでは10月24日から先行予約を受け付けている。

同社のブランドライン「匠プレミアム」の第3弾となる製品。パンの世界大会「iba cup2015」で日本人初の総合優勝を果たしたパンの匠・浅井一浩さんが監修しており、自宅でも焼きたてのようなパンを楽しめるという。メインターゲットは、40~50代の夫婦などの少人数世帯。時間とお金にゆとりがあり、暮らしにこだわりのある層を想定する。

本体の幅が狭く、奥行きがあるデザインが特徴的。従来のトースターは、食パンを横に2枚並べられるものが主流だが、「匠ブランジェトースター」では食パンを前後に2枚並べる構造を採用した。形については窯からヒントを得ており、扉を小さく奥に深い構造にすることで、熱を逃がさず安定した火力コントロールを実現するという。

おまかせでパンを理想的な状態にリベイクする「匠BRAIN」を搭載。独自のプログラムとセンシング機能に加え、遠赤外線/近赤外線の2種類のヒーターを利用して温度バランスを調整することにより、匠の技術を再現している。

扉を小さく奥に深い構造を採用
扉を開けると焼き網が大きくせり出すので、奥に置いたパンも容易に取れる

焼き上がりを“見張る”必要がなくなる? 「匠BRAIN」に任せれば安心

浅井さんによると、パンを購入した人がSNSにアップした写真をチェックしていると、パンを焦がしているのをよく見かけるという。またツインバードが実施した「パンに関するアンケート調査」では、パンのリベイクに対して半数以上の人が不安を抱き、トースターを見守ってしまう人が多いことが分かった。

上が焼きすぎたパン。下が理想の焼き上がりのパン
「パンに関するアンケート調査」結果

そこで、自宅でトースターを使う際に常識になりつつあった“見張る”行為を不要にし、まるで匠が見守ってくれているかのような、パンの美味しい焼き上がりを実現する「匠BRAIN」を搭載。モードを合わせてボタンを押すだけで、匠の理想の仕上がりを再現するという。

まるで匠が見守ってくれているかのような、パンの美味しい焼き上がりを実現する「匠BRAIN」を搭載。「匠BRAIN」がはたらいている時にはシェフの横顔のようなマークが点灯する

「匠BRAIN」では、匠の火入れを再現した独自の火力調整プログラムと、庫内の温度を秒単位で計測する温度センシング機能で、匠の理想の温度バランスに仕上げていく。

要となるのは、上下に配置された異なる2種類のヒーター。上火には高い熱を伝える遠赤外線のカーボンヒーター、下火には表面に焦げ目をつけることなく内部に熱を伝えることに適した近赤外線のハロゲンヒーターを採用し、表面と内部それぞれにアプローチする。下にハロゲンヒーターを配置したのが大きな進化点とする。

上下に配置された異なる2種類のヒーターが、表面と内部にそれぞれアプローチする
焼いている時の庫内はかなり明るくなる

水蒸気を利用してパンを温めるトースターも多いが、トーストの焼き上げに関しては水蒸気は有効だとしつつ、カレーパンなどの中までしっかりと熱を通したいものとは相性が良くないと考え、ハロゲンヒーターを採用したという。

パンそれぞれに合った温め方で美味しさを引き出す

オートモードでは4種類のパンモードを搭載。浅井さんによると、フランスパンならほんの少しだけ温かい状態、カレーパンなら外も中も熱々というように、パンの種類によって美味しさのコンディションは異なるという。「匠ブランジェトースター」は、それぞれのパンに合った温めを自動で行なう。

パンモードは本体左のダイヤルで選ぶ
右にキャンセルボタンとスタート/セレクトボタン、温度調整ダイヤルを備える

カレーパンモードは、表面を加熱する上火を弱く、具が下に偏った内部を加熱する下火を強く出力することで、表面を焦がさず揚げたてそのままの状態を再現するという。

トースト/アレンジトーストモードは、上火を強くして表面に焼き目をつけることで、水分を内部に閉じ込める。するとかじった瞬間、小麦の香り立つトーストに焼きあがるという。実際に試食してみると、表面は香ばしくサクッと、中はみずみずしくふんわり食感で美味しかった。

試食したトーストモードで焼いた食パン。左がリベイク前、右がリベイク後
トーストは焼き加減を調整でき、試食したものは3段階中レベル2の焼き加減

クロワッサンモードは、上火で外皮をクリスピーにし、下火で中身をバターの香りが際立つ温度まで加熱することで、表面を焦がさず理想的な焼きたてにするという。リベイク前後で見た目の色はほとんど変わっていなかったが、こちらも試食してみると実際に皮がパリッと、中はバターの風味が強く感じられて非常に美味しかった。

試食したクロワッサンモードで焼いたクロワッサン。左がリベイク前、右がリベイク後

フランスパンモードは、高温で一気に表面に食感を与えて焼きたてのようなバリバリの外皮を作り、もっちり香り高い中身と共存させるという。こちらも見た目の色の変化は特になかったが、湿気っていたリベイク前とは異なり、リベイク後は皮のバリバリ感が復活していた。中はほんのり温かい感じ。

試食したフランスパンモードで焼いたフランスパン。左がリベイク前、右がリベイク後

冷凍パンも美味しくリベイク。外は焦がさず中アツアツ

コロナ禍の巣籠り需要によって、パンを冷凍して家に届くオンラインサービスが注目されたほか、量販店やコンビニなどでも手軽に冷凍パンを購入できるようになるなど、冷凍パンの市場は拡大しているという。

冷凍パンをリベイクすると、中が冷たいまま外だけ焦げてしまうこともあるが、匠ブランジェトースターでは「冷凍パンセレクター」を搭載し、自動で冷凍パンのリベイクを行なう。冷凍トースト、冷凍クロワッサン、冷凍フランスパン、冷凍カレーパンのモードで使える。

雪の結晶マークとともに「ON」の表示がされているのが冷凍モード

実際に冷凍した市販のカレーパンを、冷凍カレーパンのオートモードでリベイクしたものを試食。ザクザクっとした生地の食感のあと、中からアツアツのカレーが出てきて、まさに“焼きたて”の美味しさを感じた。一回冷凍したものとは思えないくらいのクオリティだ。生地の表面も焦げることなく、ほんのり香ばしい色に焼き目が付く程度だった。

試食した冷凍カレーパンモードで焼いた市販のカレーパン。奥がリベイク前、手前がリベイク後

天板も付属し、マニュアルモードでパン以外の調理を楽しむこともできる。

本体サイズは250×371×253mm(幅×奥行き×高さ)。重さは約4.2kg。消費電力は1,240W。温度調節は、120〜260℃(20℃刻み)で可能。電源コード長は約1.4m。

付属の天板

製品の監修に携わったパンの匠・浅井さんは「パンが持つ本来の美味しさを、このトースターを使うことによって簡単に再現してもらえると思う。そして僕たちのパン屋業界も、一緒に盛り上がっていけたらと期待しています」とコメントしている。

パンの匠・浅井一浩さん