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ヤマハ、ワールドプレミアの両輪駆動e-bikeなどジャパンモビリティショーに参考出展
2023年10月13日 07:30
ヤマハ発動機は、東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2023」に出展する。同イベントは10月25~26日がプレスデー、10月28~11月5日が一般公開日。チケットは当日券3,000円、前売券2,700円など。
ヤマハブース(東5ホール)では、世界初披露のワールドプレミア6モデルを含むモーターサイクルや電動コミューター、e-bikeなどを出展。e-bikeは「Y-00Z MTB(ワイ ゼロゼロズィー エムティービー)」と「Y-01W AWD」の2車種を参考出展する予定だ。ブースのテーマは“「生きる」を、感じる”。
ワールドプレミアのe-bike
ワールドプレミアのY-00Z MTBは、“Yamaha Motor Off-road DNA”をコンセプトに開発したe-MTBの技術提案。分割式ドライブユニット構造と、電動アシスト自転車「PAS」で実績のある磁歪式(じわいしき)トルクセンサーを搭載したEPS(エレクトリック・パワー・ステアリング)の組み合わせで、オフロード走行における優れた操作性と安定性の両立を実現。
ドロップハンドルのe-MTB「Y-01W AWD」もワールドプレミア。現時点でのプレスリリースでは、アドベンチャーe-bikeという位置づけで、センターモーターと前輪ハブモーターを組み合わせた両輪駆動のモデル。ツインモーターの協調制御、長距離ライドを可能にするツインバッテリー、幅広タイヤ等の採用による走破性で、走れるフィールドの拡大を提案するコンセプトモデルだとしている。
モーターサイクルや電動コミューターなども
未来における人とマシンのインターフェースとして、モビリティに知能化技術を融合させ、その概念を検証する実験モデルも。ヤマハ発動機は、人とマシンがパートナーのように呼応し合う親密な関係になれば、そこに「未知の人機官能が生まれるはず」という仮説のもと、「MOTOROiD」(2017年発表)から継続して技術やデザイン等の研究・開発を行なっている。
操縦する悦びを探求する、3輪パッケージのフルオープンEVのコンセプトモデルが「ELOVE(イーラブ)」。後輪の同位相・逆位相による旋回中心変化のコントロール性から導き出した人間中心のパッケージングに加え、後輪操舵の手動モードも選択可能にすることで、新たなドライビングスキルの習得と成長の悦びを提供するとしている。
ヒト型自律ライディングロボット「MOTOBOT」(2015年発表)や「MOTOROiD」の研究で獲得した技術を基盤に開発した二輪車安定化支援システム「AMSAS」は、特に歩行速度のような極低速運転における転倒不安や疲労からライダーを解放し、安心・快適に二輪車を楽しむための技術だという。
“Game changing !”をコンセプトにする「ELOVE(イーラブ)」、電動スクーターに「AMSAS」を搭載したモデル。スタンダードなモデル、原付スクーターで通学する離島の高校生や、プロ車いすプレーヤーとの共創活動で生まれた車両の2台を展示する。
「電動モビリティの楽しさの探求」を目的に、若手エンジニア有志が楽しみながら開発したファミリーで楽しめる電動ミニバイク「E-FV(イーエフブイ)」。電動トライアルバイク「TY-E」のパワーユニットを搭載し、シフトチェンジを要さず、走りに集中できるファンビークルを目指した。EVならではの静粛性に加え、サウンドデバイス「アクティブ・サウンド・コントロール」を搭載することで、起動音や終了音、エンジン車のエキゾーストサウンド等の音を楽しむことができるという。
車両実験部の有志が考案したLMW初のオフロードアドベンチャーモビリティ「TMW(ティーエムダブリュー)」。左右独立制御のフロント2輪でさまざまな路面状況に対応する走破性と、LMW機構と連動して傾斜時にも水平を保つ大型キャリアの優れた運搬性で、出かけたくなる気持ちを後押しする。前輪はインホイールモーター駆動、後輪はエンジン駆動のハイブリッド車。
水素用直噴インジェクターを使用し、CO2を排出しない100%水素エンジンを搭載したROV(四輪バギー)が「YXZ1000R(ワイエックスゼット1000アール)」。水素エンジンは、脱炭素と内燃機関を両立させる可能性を秘めた技術。走行時の音や振動など、内燃機関の持つ魅力を未来につなげるために、その可能性を探求しているという。