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世界初の電動アシスト自転車誕生ゆかりの地でヤマハ「eBikeのふるさと森町」号運行開始
2025年10月26日 09:05
ヤマハ発動機は、天竜浜名湖鉄道「遠州森駅」の副駅名(愛称名)のネーミングライツを獲得した。同駅は2025年10月22日から、世界で初めて販売した電動アシスト自転車(e-bike)発祥の地として、「eBikeのふるさと」駅という副駅名となる。
今回の副駅名の命名を記念し、森町町長の太田氏、天竜浜名湖鉄道・代表取締役社長の松井氏の参加がする除幕式および出発式が執り行なわれ、フルラッピング列車「eBikeのふるさと森町」号も運行を開始する。
日本が誇る世界初の電動アシスト自転車が誕生したのは1993年。ヤマハが「PAS」というブランド名で発売した。その心臓部であるドライブユニットの生産が始まったのが、静岡県周智郡森町。
開発当初にエンジニアたちが口にしたのが「ペダルをひとこぎした瞬間の感動を、たくさんの人に伝えたい」という想い。その実現のために、製品化まで数えきれないほどの改良と挑戦が重ねられ日夜くり返された実験走行が行なわれたという。そんな舞台が森町だった。
ドライブユニットは、ペダルを踏む力や回す速さ、スピードを感知し、状況に応じてモーターが自然にアシストを行なうことで快適な走行を実現する。e-bikeにとって最も重要な部品であり。この精密な機構には、「人間感覚を最優先にした、人にやさしく、地球にやさしいパーソナルコミューター」という開発理念と、それを支えるものづくりへの情熱が凝縮されている。
森町にあるヤマハ発動機の製造拠点では、バイクで培われた厳しい品質基準のもと、ドライブユニットを1つひとつ丁寧に組み上げる。その静粛性や耐久性、滑らかなアシスト感は、国内外で高く評価されており、いまや世界中の道を走り、多くの人々の暮らしを支えている。
「eBikeのふるさと」駅は、天竜浜名湖鉄道による地域の魅力向上に向けた各駅の愛称(副駅名)募集に対して、ヤマハの製造拠点に最も近い「遠州森駅」の副駅名を取得したことにより実現。今後も、地域社会への貢献と、e-bike(電動アシスト自転車)を通じたヤマハ発動機の認知向上を図るとしている。





