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日立ドラム洗濯機、ついにヒートポンプで省エネに。大風量らくはや 風アイロン
2023年10月4日 17:50
日立グローバルライフソリューションズは、ドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム BD-STX130J」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は37万円前後。今回の新モデルは、店頭で値引きされない指定価格の第1弾製品となる。
シリーズで初めてヒートポンプを採用して省エネになったほか、洗濯/乾燥容量は13kg/7kgで従来の最上位モデルに比べてアップした。洗濯容量13kgは日立で初めて。容量は大きくなったが、本体サイズは従来の12kgモデルとほぼ同等を維持している。
乾燥の仕上がりを犠牲にせずヒートポンプ搭載して電気代節約
日立のビッグドラムは、乾燥時のシワを抑える風アイロンや、洗浄力を高めるナイアガラ洗浄などの特徴を持つ一方で、これまでは、風アイロンの風路を確保するために乾燥がヒートリサイクル式だったことから、他社のヒートポンプ搭載機に比べて省エネの面では不利となっていた。
しかし、2022年モデルから採用された新機構の「らくメンテ」により乾燥フィルターが不要となり、内部構造を変更できたことで風路抵抗が大幅に改善された。これを活かし、今回の新モデルでは風アイロンの仕上がりを犠牲にせず、ヒートポンプを採用することができ、電気代節約に貢献するという。
洗濯～乾燥時の消費電力量は約1,150Whで、従来モデルBD-STX120Hの約1,570Whに比べて省エネになっている。これまでの「らく はや キレイ」というキーワードに、新モデルは「省エネ」も加えて訴求する。
ナイアガラ洗浄も進化。下段のシャワーを追加した2段構成にしたことで、高濃度の洗剤液(より少ない水)で洗える「ナイアガラ循環2段シャワー」方式を採用した。内部が大容量になっても、隠れた汚れまでしっかり洗えるという。
液体洗剤と柔軟剤の自動投入にも対応。従来モデルのタンクは液体洗剤約1,000ml、柔軟剤約700mlだったが、新モデルは柔軟剤も約1,000mlを収められるようになった。自動投入部のフタは2枚に折れる仕組みで、設置場所の上に干渉しないように配慮している。
風アイロンは高速風かつ大風量に
乾燥時のシワを抑える「風アイロン」は、高速風と大風量でシワを伸ばして仕上げ、ヒートポンプによって時短と省エネも実現した「らくはや 風アイロン」 に進化した。洗濯～乾燥の時間は7kgで約93分。
メンテナンスについては、乾燥フィルターを不要とした「らくメンテ」を、2022年モデルと同じく搭載。大容量糸くずフィルターで約1カ月分のホコリや糸くずをまとめて捨てられるため、ゴミ捨ての頻度を減らせる。ドアパッキン自動おそうじ機能なども備える。
運転時の振動にも配慮。振動を減衰させるダンパーが従来の3本から4本に強化され、配置も改善したことで大容量でも低振動を実現している。
本体サイズは630×720×1,065mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約93kg。表示を見やすいワイドカラー液晶タッチパネルを備える。標準使用水量は洗濯が94L、洗濯～乾燥が約65L。カラーはホワイト。
洗濯/乾燥容量が12kg/6kgのモデル「BD-SX120J」も同じく11月中旬に発売する。同じくヒートポンプを採用し、ナイアガラ洗浄や、らくメンテ、風アイロンなどにも対応するが、ワイドカラー液晶タッチパネルは備えずにLEDパネルで表示するのが主な違い。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は33万円前後。
