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日立の新ドラム式はフィルターもパッキンも掃除不要! 洗濯機の中を動画で紹介
2022年11月15日 07:05
日立グローバルライフソリューションズが9月に発売した、ドラム式洗濯乾燥機の新モデル「ビッグドラム BD-STX120H」。通常は乾燥のたびに掃除が必要なフィルターをなくした新構造が特徴で、手入れの手間を大幅に軽減した。
新採用の「乾燥フィルターレス」構造は、衣類から出るホコリや糸くずを集める乾燥フィルターをなくす代わりに、「乾燥ダクト自動おそうじ」「洗濯槽自動おそうじ」「ドアパッキン自動おそうじ」の3つの自動掃除機能を搭載。これらで糸くずなどを洗い流し、「大容量糸くずフィルター」で捕集することで、乾燥性能を保ちながらメンテナンスの手間を軽減。「手入れが面倒」といったユーザーの不満に応えた。実際にどうやってラクに手入れができるのか見てきたので、動画と写真を中心に紹介したい。
乾燥ダクト自動おそうじ機能は、すすぎなどの給水時に水を乾燥ダクトへ分岐させ、シャワー水流でダクトを上から洗い流す。またドラムが回る遠心力を用いて、ダクトの下からも水をかき上げてしっかり洗い流すことで、乾燥効率の低下を抑えるという。
洗濯槽自動おそうじ機能は、ドラム槽と外側のプラスチック槽のあいだに水を流して洗浄。皮脂汚れや洗剤カスなどを洗い流すことで、除菌や黒カビ抑制効果が認められている。
ドアパッキンもこまめにホコリを取り除く必要のある箇所だが、こちらにも自動掃除機能を採用。パッキンの裏側を専用シャワーで洗い流し、ホコリの付着を抑える。
これらの自動掃除機能で洗い流した糸くずやホコリを、大容量糸くずフィルターで捕集する。糸くずフィルターは従来のくし状からステンレスメッシュ状へと変更し、約1カ月分のホコリをまとめておけるようにした。洗濯~乾燥を約30回程度行なうと操作部に「フィルター確認」と表示され、メンテナンスを促す。
上述したようにメンテナンス性がアップした新モデルだが、乾燥時間の短縮や温水洗浄機能の追加など、基本性能も向上している。
同社のドラム式洗濯乾燥機は、時速300kmの高速風で衣類のシワを抑えて乾かす「風アイロン」機能が特徴。今回ヒーターの容量をアップしたことに加え、これまではステンレスプレートを用いていた除湿機構に、熱伝導のいいアルミプレートを採用したことで除湿効率をアップし、乾燥時間を短縮した。2021年モデル「BD-STX110G」と比べると、6kgの衣類の洗濯~乾燥時間が132分から98分へと25%短くなった。
また従来は温度センサーのみを搭載していたが、新たに湿度センサーも備えたことで乾燥ムラを低減。乾きにくいパーカーのフード部分はしっかり乾かし、化繊のシャツや肌着などの乾きやすい衣類は乾かしすぎないようにするという。
新たに温水ヒーターを搭載したことで、温水洗浄にも対応。約15~60℃の範囲で水温を設定でき、洗剤の洗浄効果を高めることで、衣類の除菌や消臭、黄ばみ除去など幅広い洗濯ニーズに応えるという。
このほかデザインも一新。ドア部に透明窓を採用し、本体にはマットな質感を取り入れた。また乾燥フィルターをなくしたことで天面がフラットになり、掃除もしやすくなった。
らくメンテ構造を採用するのはフラッグシップの「BD-STX120H」のほか、「BD-SX120H」「BD-SV120H」の計3機種。いずれも洗濯/乾燥容量は12/6kg。BD-STX120Hはワイドカラー液晶タッチパネルを採用し、スマホ連携も可能。店頭予想価格は44万円前後。BD-SX120Hは液晶パネルを省略し、スマホ連携に対応。店頭予想価格は41万円前後。液晶パネル、スマホ連携機能いずれも非搭載のBD-SV120Hは、店頭予想価格37万円前後。