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1カ月フィルター掃除ナシって本当? 日立のドラム式洗濯機を試した結果
2023年4月11日 07:05
日立グローバルライフソリューションズが2022年に発売した最新ドラム式洗濯乾燥機の注目機能といえば「らくメンテ」。なかでも乾燥フィルターの廃止は家電好きに衝撃を与えました。いままでドラム式洗濯乾燥機といえば、洗濯乾燥のたびに「糸くずフィルター」と「乾燥フィルター」をメンテナンスするのが当たり前だったからです。
新製品は乾燥フィルターを廃止した代わりに、乾燥で出た衣類のホコリも糸くずフィルターで一括して捕集する構造です。さらに、糸くずフィルターのサイズを大きくすることで「フィルター掃除が1カ月必要なし」と謳っています。
家電好きには、なかなか衝撃的なこの構造。皆が最初に考えるのが「フィルターが本当に1カ月も持つの?」ということではないでしょうか? 筆者も気になったので実際に1カ月試してみました。まず乾燥容量の最大値である6kgの衣類を洗濯乾燥したところ、フィルターについたゴミはかなり少量。これならたしかに毎日1回洗濯して30回くらいは耐えてくれそうです。
ところが、使用開始から1週間ほどして、3回ほどの通常洗濯のあとに毛布を3枚ほど洗濯乾燥したところで、糸くずフィルターのメンテナンス警告が点灯しました。さすがに毛足の長い大物ファブリックを乾燥すると大量のホコリが出るようです(我が家には犬がいるので、その抜け毛もついていたのかもしれません)。とはいえ、大物洗濯がなければ後半2週間はフィルター掃除なしで余裕をもって利用できました。結局「使い方によっては1カ月もつ」という、当たり前の結果になってしまいました。
個人的に気になっていたのが「密閉された場所に濡れた繊維を長時間おいて臭くならないのか?」だったのですが、フィルターが溜まった状態で3日洗濯せずにニオイをチェックしたところ、とくに生乾き臭などはなし。糸くずは定期的に洗剤液にさらされるので、雑菌が繁殖しにくいのかもしれませんね。
ちなみに、くし形の旧糸くずフィルターは、ゴミ箱のうえでフィルターを振れば手を汚さずにゴミが塊になって落ちました。一方、新しいメッシュ型糸くずフィルターは振るだけではゴミが張り付いてうまく落ちないことも。このため、メンテナンスは毎回指でゴミをつまみ捨て、残ったゴミは流水でジャブジャブと洗っていました。
フィルター掃除のしやすさでいえば、水なしで手軽にゴミ捨てができるくし形フィルターのほうが楽。とはいえ、らくメンテは掃除回数が圧倒的に少ないので、ズボラ派としては断然「らくメンテ」を推したいと思います。