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富士ゼネの「着るエアコン」酷暑でも外気温-20℃に冷やす
2023年5月12日 12:03
富士通ゼネラルは、作業現場向けのウェアラブルエアコン「Cómodo gear i3(コモドギア アイスリー)」の提供を5月12日より開始する。従来のレンタル方式に加え、2023年度より法人向けに販売も行なう。価格はレンタルが10,000円/月、購入が6万円(いずれも税別)。
ペルチェ素子と、水冷式の熱交換システムを採用した、身に着けるエアコン。ネックバンド部に搭載したペルチェ素子で首を直接冷却することで、外気温40℃を超える過酷な環境でも快適に作業でき、労働者の負担軽減につながるという。冷却だけでなく加熱にも対応。
首の左右、後ろの計3点に温度調節プレートを搭載し、頸動脈を流れる血液を狙って冷やす。同社によると、高温によるダメージを受けやすい脳に近い首回りを冷却することは、医学的にも有効な暑さ対策だという。
熱交換システムは水冷式を採用。そのため、使用時はネックバンドだけでなくラジエーターも携帯する必要がある。標準仕様のウエストポシェットのほか、オプションとしてボディバッグ、リュック、ワークベストといった着用方法を用意し、作業内容に合わせて選択可能。
新モデルでは高性能ペルチェの採用やラジエーターの再設計により、冷却性能や持続時間が向上。従来は35℃までだった使用環境温度が40℃まで対応可能になり、外気温約-20℃の冷却能力を実現した。
冷却/加熱ともに最大出力のフル、通常使用のノーマルモードを備える。外付けバッテリーによる駆動で、運転時間は順に約2時間、約3~4時間。新搭載のエコモードは最長約5時間使用できる。充電時間は約2~3時間。
このほかの改良点として冷却面積は86%アップし、本体を再設計することでフィット感も高めた。またラジエーターは従来モデルから5%コンパクト化し、騒音値は16%抑えた50dB以下を実現。ラジエーターから水を送るチューブには新たに難燃素材を採用する。
ネックバンドは2サイズ用意。Sサイズは約154×130×46mm/約205g、Lサイズは約182×133×46mm/約220g。本体(ラジエーター)とバッテリーは共通。サイズと重さは順に約137×100×41mm/約290g、約108×80×29mm/約300g。使用環境温度範囲は5~40℃。
電源コードとバッテリーケーブル、充電アダプター、ポシェット、ベルトが付属。予備バッテリーや着用オプション品を別途用意する。本体カラーはネイビー。