ニュース

ダイソン掃除機の新モデル、ホコリが2倍も見やすくなってウイルスまで捕集

Dyson V12 Detect Slim Absolute(SV46 ABL)

ダイソンは、新しいヘッドを備えたコードレスクリーナー「Dyson V12 Detect Slim Absolute」(SV46 ABL)を4月5日より発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は110,000円。

床の汚れを光で可視化する従来のLaser Slim Fluffyクリーナーヘッドを強化し、新たにホコリを2倍可視化する「Fluffy Opticクリーナーヘッド」を搭載したのが大きな特徴。

ライトが明るくなって床を広く照らせる

2022年に実施したダイソンがグローバルで行なったダスト調査によると、約42%の日本人が、室内のウイルスについて「気にしている」と回答。一方で72%の人は、掃除の頻度として「床やソファを見て汚れに気づいたとき」と答えた。新しい技術により、普段は見えないホコリまで見えるようにすることで、清潔に対するニーズに応えるという。

細かなホコリも見やすくする

新しいFluffy Opticクリーナーヘッドは、光源を従来のレーザーからLEDに変更し、明るさをアップ。ヘッド部の光源を床に近い場所へ配置したことで、床面をより広く照らし出せる。さらに、床に近い角度から光を照らすことで、上から照らす場合に比べてホコリの影が見えやすくなり、床の表面のホコリの輪郭まで床から浮かび上がらせるように設計したという。

右が従来のLaser Slim Fluffyクリーナーヘッド、左が新しいFluffy Opticクリーナーヘッド
LED光源の部分

今回の変更により、吸引力を犠牲にせず、光源とプリント基板(PCB)、サーマルソリューション(熱対策の部分)を小さなスペースに収めることに成功した。モーターやサイクロン部分などは従来のV12と共通。

Dyson V12 Detect Slim Absoluteの動作デモ。ライトが広い範囲を照らせるように

なお、同じくFluffy Opticクリーナーヘッドを搭載した軽量モデルとして、「Dyson Micro Plus 」(SV33 FF PL)と、直販限定でHEPAフィルター搭載の「Dyson Micro HEPA Plus」(SV33 FF PL EX)も同じく4月5日より発売した。直販価格は各76,560円。

上記モデルはいずれも電源がボタン式だが、トリガー式のモデルの「Dyson V15 Detect Complete」も引き続き併売する。なお、ラインナップのうちウイルスも99.9%捕集することを実証したのはV12 Detect Slimのみ。

右から順に「Dyson V12 Detect Slim Absolute」(SV46 ABL)、「Dyson Micro Plus 」(SV33 FF PL)、「Dyson Micro HEPA Plus」(SV33 FF PL EX)

吸ったホコリのサイズも可視化、HEPAフィルターで補集

ウイルスを含む微細な粒子は、人間の毛髪(約70μm)の1/700のサイズの0.1μmとされる。ウイルスはハウスダストの中にも存在する場合があるため、床や物質の表面で移動することもあるという。

ウイルスなどは、髪の毛と比較してもかなり小さいサイズ

Dyson V12 Detect Slim Absoluteは、ヘッドで吸ったゴミの量とサイズを測って液晶ディスプレイに数値で表示できるピエゾセンサーも搭載。ゴミが吸気口付近にあるピエゾセンサーに当たると、粒子の音響振動が電気信号へと変換される。粒子は1秒間に最大15,000回計測され、リアルタイムで結果が分かる。

ディスプレイには、吸引モードや残りの運転時間も表示。性能を維持するためのフィルター掃除の時期やメンテナンスに関する通知も見られる。

液晶で、吸ったゴミの量やサイズが分かる

吸引モードを「オートモード」にすると、ゴミの量が多い場合は自動的にDyson Hyperdymiumモーターの吸引力を高める。吸引するホコリの量が通常レベルに戻ると吸引力も下がる。

製品全体でゴミを捕集するHEPAフィルターシステムを装備。フィルター素材を118回折り畳むことで、ウイルスを含む0.1μmまでの粒子を99.9%捕集する。11個のルートサイクロンが100,000Gの遠心力を生み、微細なホコリを空気から分離してクリアビンの中に収め、吸引力を維持する。

HEPAフィルターシステムを搭載し、排気もキレイに

Dyson V12 Detect Slim Absoluteのスティック時の本体サイズは、250×234×1,095mm(幅×奥行き×高さ/Fluffy Opticクリーナーヘッド装着時)、重量は2.2kg。

使用時間は最長約60分(エコモード)で、Fluffy Opticクリーナーヘッド使用時は最長約50分。強モードで約5分(Fluffy Opticクリーナーヘッド使用時も同じ)。充電時間は約3.5時間。

付属ツールは、Fluffy Opticクリーナーヘッド、Motorbarクリーナーヘッド、毛絡み防止スクリューツール、コンビネーションノズル、隙間ノズル、ツールクリップ、専用充電ドック。

約1.5kgの軽量で新LEDライトの「Dyson Micro Plus」ダイソン最長の25分動作

「Dyson Micro Plus」と「Dyson Micro HEPA Plus」は、スティック時1.54kgの軽量モデルに、新しいFluffy Opticクリーナーヘッドを搭載したモデル。コンパクトながら、目に見えないホコリを可視化して掃除しやすくした。

Dyson Micro Plus
Dyson Micro HEPA Plus

Micro Plusで新たに搭載されたのは、円錐形のブラシが回転して毛を巻き取りながら集める毛絡み防止スクリューツール。

V12 Detect Slim Absoluteとは異なり、液晶ディスプレイは搭載せず、ゴミの数値化には対応しない。使用時間は最長約25分(モーター非搭載ツール利用時)で、ダイソン史上最長となる。強モード時は約5分で、充電は約3.5時間。スティック時の本体サイズは、250×222×1,091mm(幅×奥行き×高さ)。

3モデルの本体部のサイズの違い。右からV12、Micro Plus、Micro HEPA Plus
病院などの清掃事業に長年携わってきた、プラナ代表取締役社長、医療法人鉄蕉会亀田総合病院 清掃マネージャー 松本忠男さん。目に見えないホコリも集めることの重要性を説明したほか、ゴミを可視化することで、掃除の嫌いな子供も楽しんで取り組めたということを紹介した