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ダイソン、レーザーで微細なゴミも逃さない掃除機「V12」。毛がらみ防止の新ヘッド

ゴミを見える化する「Dyson V12 Detect Slim」

ダイソンは、レーザーでゴミを可視化して取り逃しを防げるスティック型掃除機「Dyson V12 Detect Slim」シリーズを、5月26日より発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は付属ツール7個の「V12 Detect Slim Fluffy(SV20 FF)」が86,900円、10個の「V12 Detect Slim Total Clean(SV20 ABL)」が97,900円。

V12は電源がボタン式だが、トリガー式の「V15 Detect Total Clean(SV22 ABL)」も同じく5月26日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は108,900円。直販限定でゴールドカラーの「V15 Detect Absolute Extra(SV22 ABL EXT)」は113,300円。

2つの技術で目に見えにくいゴミやホコリを見える化するのが両機種の大きな特徴。現行のV11を上回り、V15が最上位機種となる。なお、両機種は3月より米国や中国で先行発売されている。

ダイソン史上初となる、グリーンレーザーでフローリングの見えないホコリを可視化して取り逃しを防ぐ「Laser Slim Fluffy クリーナーヘッド」を搭載。また、吸引したゴミの量やサイズをセンサーで検知して、液晶ディスプレイに表示することで、掃除の結果を数値で把握できる。吸引力はDyson Digital Slim比で50%高めている。

ゴミを見える化、高い吸引力の「V12」

Dyson V12 Detect Slim

家庭内のホコリやハウスダストには、ダニの死骸やフン、皮膚片など、微小な生物や物体が混在。100μmにも満たないサイズのため、肉眼では捉えにくく、きれいに見える床の上でも、微細なゴミやホコリが存在している場合があるという。

そこで同社は、空気中に浮遊する微細な粒子が日光を浴びて輝くことに着目し、レーザー技術を掃除機に応用。見えやすさを考慮してグリーンレーザーを搭載したLaser Slim Fluffyクリーナーヘッドを開発した。

床とホコリとの間に最適なコントラストを生み出すグリーンレーザーダイオードを採用し、床から7.3mmの位置に、1.5度の角度でクリーナーヘッドに組み込んだ。肉眼では捉えにくい床表面の微細なホコリを可視化し、除去することが可能になったという。

目に見えにくいゴミを可視化

もう一つの新機能であるゴミの計測機能は、ピエゾセンサーで粒子を判別して、その結果を液晶ディスプレイに数値で表示するもの。

クリーナーヘッドから吸引されたゴミが吸気口付近にあるピエゾセンサーに当たると、粒子の音響振動が電気信号へと変換。1秒間に最大15,000回計測され、リアルタイムで液晶ディスプレイに表示される。画面上で吸引モードや残りの運転時間も確認できるほか、フィルター掃除の時期やメンテナンスに関する通知も表示される。

吸ったゴミがサイズごとに分かる

毎分最大125,000回転のDyson Hyperdymiumモーターを搭載。11個のサイクロンが最大100,000Gの遠心力を生み、気流からゴミやホコリを除去して吸引力が変わらない性能を持つ。

吸引モードを「オートモード」に設定すると、ゴミの量が多いと検知した場合に、自動的にDyson Hyperdymiumモーターの吸引力を高める。吸引するホコリの量が通常レベルに戻ると、それに応じて吸引力も下がる。

本体内部

毛がからみにくい円錐ローラーのヘッド

掃除機のメンテナンスに対する不満の一つであるブラシの毛がらみにも対策した「毛絡み防止スクリューツール」を付属。

「アルキメデススクリュー原理」に着想を得た円錐形のブラシを装備。最適な径を用いることで、吸引された毛髪やペットの毛が、ブラシバーの直径が長い方から短い方へ回転しながら移動。絡むことなくクリアビンへ吸い上げられるという。ブラシはゴミをしっかりかき出す形状で、寝具やソファ、車内やカーペット掃除にも適しているという。

左右非対称の円錐型ブラシを備えた「毛絡み防止スクリューツール」

5段階にわたり微細な粒子を捕集するように設計されており、高い密閉性により捕集したホコリが空気中に漏れるのを防止。製品全体で0.3μmの微細な粒子を99.99%捕らえるとしている。

電源スイッチはボタン式。スティック時の本体サイズは、250×234×1,095mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.2kg。使用時間は最長約60分(エコモード)で、クリーナーヘッド使用時は最長約50分。強モードで約5分(クリーナーヘッド使用時も同じ)。充電時間は約3.5時間。

電源スイッチはボタン式

SV20 FFに付属するツールは7個で、レーザースリムフラフィクリーナーヘッド、毛絡み防止スクリューツール、収納用ブラケット、コンビネーションノズル、隙間ノズル、ツールクリップ、専用充電ドック。

ツール10個のSV20 ABLは、これらに加えてダイレクトドライブクリーナーヘッド、フトンツール、延長ホースも同梱する。

トリガー式の「V15」も

Dyson V15 Detect Total Clean

上記のV12と同様に、「Laser Slim Fluffy クリーナーヘッド」や、ピエゾセンサーを使ったゴミの計測機能などを装備する。

V12との主な違いは、電源スイッチがボタンではなくトリガー式となっている点や、本体サイズ/重量、バッテリー充電時間など。サイクロンの数も異なり14個を備える。遠心力は最大100,000G。

スティック時の本体サイズは、250×250×1,086mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.61kg。使用時間は最長約60分(エコモード)で、クリーナーヘッド使用時も同じ。強モードは約5分(クリーナーヘッド使用時は約12分)。充電時間は約4.5時間。

付属ツールは10個で、レーザースリムフラフィクリーナーヘッド、ダイレクトドライブクリーナーヘッド、毛絡み防止スクリューツール、収納用ブラケット、コンビネーションノズル、隙間ノズル、フトンツール、延長ホース、ツールクリップ、専用充電ドック。

V12とV15の比較