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冬のエアコンは加湿器やサーキュレーターも使うと節電になる?

電気代が気になる冬のエアコン節電方法を紹介

昨今の円安や燃料費高騰により、食品をはじめ様々なものの値段が上がっている。電気料金も最高水準に達し、さらなる値上げが検討されているともいわれる。

ダイキン工業が全国530人の20~60歳代の男女を対象に実施した「節約・節電に関する実態調査」によれば、自宅で使用している暖房器具について、75.1%の人が「エアコン」と回答。同社によれば、エアコンは、空気中の熱を効果的に利用して室内の温度を調節する「ヒートポンプ」技術を活用しているため、ガスや石油などの化石燃料を燃やす暖房と比べて省エネ性が高く、温室効果ガスの排出量を少なくできるという。

エアコンは使い方次第で簡単に大きく電力消費を抑えられるのもポイント。そこで、ダイキンが紹介するエアコン暖房使用時の具体的な節約・節電の方法を掲載する。

設定温度を1℃下げるだけで約10%も節電できる

エアコンの設定温度は消費電力に直結する。例えば暖房時の設定温度を1℃下げるだけで、約10%の節電になるという。

暖房時の室温は、健康的な暮らしをする上での最低限の温度とされている18℃以上(エアコンの設定温度ではなく、室温が18℃以上になっている状態)を目安として、寒く感じる場合は少し厚着をするなどで調整したい。

特に寒さを感じやすい首・手首・足首などをタートルネックやレッグウォーマーなどで保温するのもおすすめだとする。

湿度を上げて、体感温度をアップ!

人の体感温度は湿度によって変わりるため、冬時期は意識的に加湿することで体感温度を上げられる。湿度を保って体感温度を上げることで、エアコンの設定温度の上げ過ぎを抑えて節電できる。

湿度を上げると暖かく感じる

最適な湿度の目安は40~60%。湿度が40%を下回るとウイルスが活発化したり、60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなったりするという。

加湿器や加湿空気清浄機、加湿できるエアコンなどを使って上手に湿度コントロールしたい。

空気清浄機やサーキュレーターの併用で温度ムラを解消する

暖かい空気は上昇する性質があるため、人が居る部屋の下の方には相対的に冷たい空気が溜まる。室内の天井側と床側に温度ムラができやすくなるのだ。

そこで、空気清浄機やサーキュレーター、扇風機などで天井と床の空気を撹拌し、温度ムラを抑えると良い。同社は、特に加湿空気清浄機を使えば、空気の撹拌とともに加湿、空気清浄を同時にできるので一石二鳥だとしている。

空気清浄機やサーキュレーター、扇風機を併用して、天井と床の温度ムラを抑える

ちなみに一般的にエアコンの温度センサーは室内機にあり、天井側の空気が設定温度に到達すると、床側がまだ暖かくなっていなくても運転を弱めてしまう。こうした場合に、エアコンの設定温度を上げて床側を暖めようとすると、その分、消費電力が増加してしまうのだ。

こまめなオンオフは避けて、短時間の外出なら“つけっぱなし”に

エアコンは、寒い部屋を一気に暖めるときに、多くの電気を使う。設定温度まで暖めた後、その設定温度を維持している時は、寒い部屋を暖める場合と比べて、とても少ない電気ですむという。

エアコンの、こまめなオンオフは避ける

「部屋が暖かくなったらエアコンを止め、寒くなったら再びスイッチを入れる」というように、こまめにスイッチの入切を繰り返して温度調節を行なうと、節電のつもりがかえって電気のムダ使いになる場合がある。部屋にいるときはスイッチの入切を控え、エアコンの温度調節機能に任せるのがおすすめだとする。

室内機のフィルターを定期的に掃除する

室内機のエアフィルターは、空気中のホコリが室内機の内部に入らないようにするための部品。エアコンを長時間使った分だけエアフィルターにはホコリが堆積するという。

ホコリをそのままにしておくと、風の通りが悪くなり、消費電力の増加につながる。また、エアフィルターのホコリを放置することで、ホコリがエアフィルターの内側に入りやすくなり、熱交換器の汚れやニオイ、ドレン配管の詰まりにつながる恐れもある。

そんなエアフィルターのホコリを定期的に除去することで、エアコンに余計な負荷をかけないようにしたい。

エアフィルターの掃除を定期的に行なおう

なお、エアフィルターの自動お掃除機能が搭載されたエアコンには、ダストボックスが格納されたタイプがある。そのダストボックスのメンテナンスも忘れずに行なおう。

いま使っているエアコンの省エネ性能や年間電気代を把握する

エアコンは、省エネ性が高いほど年間にかかる消費電力量が抑えられ、環境負荷や電気代も変わってくる。そんなエアコンの省エネ性や消費電力量は、各メーカーのカタログなどで確認できる。

省エネ性の高さは「通年エネルギー消費効率(APF)」や「省エネ基準達成率」が目安になる。年間にかかるおおよその消費電力量は「消費電力量期間合計(年間)」が目安。この「年間の消費電力量」に、現在であれば新電力料金の目安単価である「31円」を掛けると、大まかな年間の電気代が算出できる。

使用中のエアコンの省エネ性や年間の電気代を把握して、次の買い替え時のエアコン選びに活かしたい。