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開けずに「中身が見える冷蔵庫」背伸びしなくても奥まで手が届く

ドアを開けなくても中が見える「中身が見える冷蔵庫 HR-EI35B」

ツインバードは、「背伸びせず使える冷蔵庫 HR-E935W」と「中身が見える冷蔵庫 HR-EI35B」を11月8日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は背伸びせずに使える冷蔵庫が180,000円、中身が見える冷蔵庫が230,000円。

10月から社名を変更して従来の「ツインバード工業株式会社」から新たに「株式会社ツインバード」となった同社の、「感動シンプル」シリーズから登場する冷蔵庫。2機種とも定格容量は354Lで、中型冷蔵庫に初参入。開発には4年をかけたという。

同社は「これまでの冷蔵庫は、より多くの住環境に設置できることを重視した結果、幅が狭く、高さや奥行きが大きくなっていたため、小柄な方や高齢者の方にとってはすこし使いづらいものだった」とし、使いやすさを重視して両機種を開発。人の目線や肩の位置に合わせた高さと、無理なく腕が届くという奥行きを実現した。

「中身が見える冷蔵庫」は、ドアの下部をタッチすると、ドアを開けなくても中が見えるのが特徴。冷気をムダに逃すことを防ぐほか、中を確認しやすいことで食品ロスの低減にもつながるという。

「背伸びせず使える冷蔵庫 HR-E935W」(左)と「中身が見える冷蔵庫 HR-EI35B」(右)
森三中の3人も新製品を体験した

奥まで手が届く「背伸びせず使える冷蔵庫」製氷皿も独自開発

「背伸びせず使える冷蔵庫」は330~380Lクラスで最大の幅、最薄の奥行きを確保しながら、165cmを切る高さを実現。クラス平均より高さを約11cm低くしたことで小柄な人でも無理なく最上段まで手と目線が届くという。

背伸びせず使える冷蔵庫
奥行きが薄く手が届きやすい

手が届きやすいように、奥行きはクラス最薄の設計。すべての食品がスムーズに取り出せるという。本体の奥行きは約630mm。

このクラスで唯一という、両側に広く開くことができるフレンチドアを採用した。ドアを大きく開けても周りの場所を邪魔せず、コンパクトなキッチンでも使いやすいという。ドアポケットに入れたものも見やすいように設計されている。

両開きでドアを開けても場所をとらない

冷凍室は中段に配置。まとめ買い需要なども見込んで、冷凍容量は310~360Lクラス(独立野菜室付き)で最大の約103Lとした。たくさん入れても、食品が見やすく取り出しやすいように腰に合わせた高さになっている。

自動製氷機能は備えていないが、新発想のフタつき製氷皿を採用。従来のように皿で仕切るのではなくフタに仕切りが付いており、水を入れる際は水平にならす必要がないほか、軽くひねるだけで簡単に氷を取り出せて、細かなストレスを解消するという。製氷皿は2段になっており、作った氷は下の皿に移して保管できる。この構造は特許出願中。

特許出願中の製氷皿
フタの側に仕切りがあり、五角形の将棋の駒のような氷ができる

本体サイズは約685×630×1,648mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約80.5kg。電源コード長は約2.2m。定格内容量は354Lで、冷蔵室191L、冷凍室103L、野菜室60L。年間消費電力量は323kWh/年。

タッチで分かる「中身が見える冷蔵庫」

「中身が見える冷蔵庫」は右ドアの下部にタッチすると庫内のライトが点灯し、開けなくても中の様子が見える「タッチ&ビュー機能」を備えるのが特徴。右ドアに備えたミラーガラスから中が透けて見える。最上段の高さが低く、奥行きも浅いため、大きなウインドウですみずみまで見渡せるという。

中身が見える冷蔵庫
ミラーガラスの中が見えて、正面だけでなく上下左右もある程度わかる

ドアを開閉する回数や時間が減ることで冷気漏れを少なくし、消費電力を抑えられる。ドアを開けずに中を確認できるため「中身を確認したらすぐ閉めなければいけないという当たり前から解放される」という。タッチセンサーは静電容量式。

なお、センサーにタッチするまでは外からは見えにくくなっている。ドアはハーフミラーがなじむ鏡面デザイン。

タッチしていない状態では中を見えないようにしている

タッチ&ビュー機能以外の基本的な仕様やサイズは「背伸びせず使える冷蔵庫」とほぼ同等で、本体サイズは約685×630×1,648mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約84kg。電源コード長は約2.2m。定格内容量は354Lで、冷蔵室191L、冷凍室103L、野菜室60L。年間消費電力量は345kWh/年。

冷凍室は中段でトレイ付き
野菜室は下段でトレイも付いている

冷蔵庫の“当たり前”を見直して開発

ツインバードの開発本部 企画デザイン部 プロダクトデザイナーの神成紘樹さんは、帰省した際に実家の冷蔵庫には、見えないところに賞味期限切れの食品があったり、母親が背伸びしながら冷蔵庫を使っているのを見て、今の冷蔵庫に課題を感じたという。

ツインバードの神成紘樹さん

そこで“全ての棚に目と手が届く”ことを目指して開発。「身長が150cm台の方でも気持ちよく使いやすいように調整しました。冷蔵庫は家族全員が何回も触る道具。気持ちよく普段使えることを大切にしたい」とコメントした。

「家庭の冷蔵庫は“開けないと中が見えない”のは当たり前と思われていますが、コンビニの冷蔵庫では、中が見えないと困ります。そこで家庭用の冷蔵庫の基本性能を担保しながら、エネルギー効率なども考えてどの位置に窓を付ければいいかなど、エンジニアと検討して開発しました」と説明した。

森三中が「中が見える」驚きを体験。大きなサプライズケーキも入る

お笑い芸人の森三中の3人も新製品発表会に登場し、新しい冷蔵庫を体験した。

身長が147cmという村上さんは「いつも、一番上の段は届かないので使えなかったんです。旦那さん専用の棚になっていたのですが、これは奥まで手が届いて良いですね」とコメント。

森三中が登場

大島さんは「掃除が大好きで、冷蔵庫は汚れが気になるので気が付くとすぐ拭いたり、冷蔵庫の上の汚れ防止にラップを敷いたりして、キレイに保てるようにしています。この高さだと上まで見ながら拭けて良いですね」とした。

手が届く使いやすさを体験

誕生日を迎えたばかりの黒沢さんには、2人からサプライズケーキがプレゼントされた。「中身が見える冷蔵庫」に黒沢さんがタッチすると、冷蔵庫の中には「お誕生日おめでとう」と書かれたケーキが。黒沢さんは「この2人に出会えたことが嬉しいですし、この冷蔵庫にも出会えてよかったです」と喜びを表した。

黒沢さんにサプライズで誕生日ケーキがプレゼントされた