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3,200万円を集めた“体重が測れるバスマット”いよいよ出荷へ

体重が測れる「スマートバスマット」。本体に体重の表示はなく、スマホで管理する

issinは、4月にMakuakeで先行予約を開始した「スマートバスマット」の予約販売台数が3,000台を突破したと発表。アプリのデザインや、前回発表時よりアップデートされたポイントなどを、同社の程 涛(テイ トウ)代表取締役が紹介した。

スマートバスマットは、照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin」などで知られるpopInを創業した程代表取締役が、新たに全額出資して立ち上げたissinによる最初のプロダクト。Makuakeにおいて、2カ月半のプロジェクトで3,200万円を超える応援購入を集めた。今後一般販売も予定している。現在、程代表取締役はpopInを離れ、issinに専念する形となっている。

Makuakeの先行販売は3,200万円以上に

Makuakeの先行受付分は10月下旬に出荷。10月下旬~11月上旬に一般販売を予定している。

途中でやめず継続するための工夫。家族でもプライバシーには配慮

スマートバスマットの出荷に先駆けて、アプリのデザインなど詳細を発表。ヘルスケアは中長期に渡って努力が必要な取り組みであることから、「ストレスを感じさせず、継続しやすいか」をデザインの焦点とし、シンプルで分かりやすい、心地良いデザインを実現したという。

入浴前など決まったタイミングに、服を着ないという同じ条件で定期的に測れる
測定結果をアプリに転送

大きな特徴は、体重を測る際に「毎回アプリを開かなくても続けられる」仕組みを導入したこと。体重そのものの数字ではなく増減の変化や、BMIの増加、「減量ペースは正常です」といった評価をプッシュで通知して、詳細が気になった時にアプリを開くだけでいい使い方になっている。体重の数字に一喜一憂するのではなく、長く使い続けられることを目指して開発された。

アプリを開かなくても、増減などの重視したいデータをプッシュで通知

一方でアプリを開く際は、体重や健康に関する豆知識などが、自然に学べるようになっている。健康知識コンテンツは、日本肥満予防健康協会と共同で作成したもので、順次充実を図る。

アプリを開くとためになる知識を少しずつ知ることができる

「ダイエットモード」では、把握しておくべき「自分の情報」を簡単に入力/記録できるようになっており、一目でわかる「自己分析機能」も搭載予定。「これまでどのように太ってきたか」を自身で見つめるため、過去に1日あたりどれだけのカロリーを余分に摂取してきたかを、体重から計算して表示する。これにより、クリアが難しくなく継続できる小さな目標を立てやすくなる。

1日あたり何kcal余分に摂取しているかが分かるため、少しずつ達成可能な目標を立てやすい

子供の体重を記録するための「チャイルドモード」は、学校健康診断と同様の「肥満度」を確認できる。定期的に子供の身長を測ることを促す通知機能も備え、親は記録を見ながら子供の成長を実感できるという。

子供の成長を見守れるモードも

家族間であっても、プライバシーに配慮したデータの管理が可能。例えば夫婦でも互いの体重データは許可なしで見ることはできず、2人で全データを共有するか、数字を含まない傾向だけの共有なのかといった設定が行なえる。

親子では、親のアカウントに子供のデータを追加して、他方の親に共有すれば、夫婦で子供の体重を把握できるが、子供が自分のスマホを持つようになった時に、子供のアカウントにデータを引き継ぎ可能。そのほか、遠くに住む親(祖父母)の場合、共有機能を使ってリモートでも体重の変化をチェックできる。

ハードウェアの面でも改善を続けている。四隅の脚の部分は、本体のどこを踏んでもバランスを崩しにくいようにアルミニウム合金を使用。さらに、表面の強化ガラスにはウェーブ型の滑り止めを設け、上に敷いたマットがズレにくいようにした。

底面

マットの裏面には、和歌山県の企業が開発した特殊なテープを採用。敷くとまるで磁石のように吸い付くというもので、この吸着テープを中国の工場に送って製造した。マットは洗濯機で丸洗いできて、洗った後も吸着性は継続するという。

強化ガラスの表面に滑り止めを設けた。マットの裏側にはピタッと吸着するテープを使用
充電端子はマグネットで着脱
上のマット部分は洗濯できる

「100年後のヘルスケア」見据える取り組みも

購入後もアプリのアップデートを予定しており、「継続しやすさ」を重視した機能開発を実施。栄養士のアドバイスや、オンライン診療サービスとの連携も行なう。同社は「スマートバスマットは、完成形がありません。常に進化し続けます」と説明している。

Makuake購入者は30~40代がメイン。自身だけでなく子供や親の健康も気になる層ともいえる

程代表取締役はissinの今後について、体重を測ることだけにとどまらない「100年後のヘルスケア」にも視野を広げている。例えば朝には「歯を磨いたら(胃の病気の原因となり得る)ピロリ菌がわかる」「鏡を見たら血圧を測ってくれる」といった未来をイメージ。

実際に大学の知的財産を活用したバイタルデータの管理にも着目。呼気ガスセンサー(疾患予測に使える可能性)、声から精神状態をセンシングする研究、スマホの濁度計を用いた健康モニタリング技術などについて検討しているという。

これまでpopIn社で程取締役が展開してきたプロジェクターのpopIn Aladdin(現在はXGIMIが買収、新会社Aladdin Xが展開)についても、照明と一体型というユニークな製品の形状にとどまらず、ネット接続を利用したオンラインのヨガレッスンや、「おうち花火大会」のようなイベント開催まで、ユーザーを飽きさせずに使い続けられる仕組みを継続して提供してきた。このスマートバスマットや今後のプロダクトにおいても、ただ「バイタルデータを測定する」「スマホで管理する」だけにとどまらない、様々な活用方法を提案してくれることが期待できそうだ。

大学の知財との連携も検討
将来的な構想の広がりも