ニュース

「朝の5分だけ」毎日運動を続けられる心拍計リストバンドがissinから

新サービス「Smart 5min.(スマートファイブミニッツ)」のリストバンド型デバイス

issinは、リストバンド型のヘルスケアデバイスを装着して運動を習慣化できる「Smart 5min.(スマートファイブミニッツ)」を発表した。Makuakeで10月下旬に販売開始予定で、デバイスの価格は7,000~8,000円前後を想定。利用者向けに、毎朝5分間だけで続けやすい運動コンテンツを無料で提供する。

同社が9月5日に発表したヘルスケア新サービス&デバイスの一つとして明らかにしたもので、心拍数(脈拍)を測るシンプルなデバイスと、エクササイズ映像の配信を組み合わせたもの。

このほかにもissinからは、専属コーチのアドバイスやAIの活用により、無理なく体重管理を続けられるという「スタイルアッププログラム」を法人向けサービスとして9月より提供する。

issinの程涛 代表取締役CEOがSmart 5min.のデバイスを装着して説明
issinが予定している新サービス展開

朝5分だけ続けるオンラインエクササイズ

Smart 5min.は、忙しくて運動の時間が取れない人向けに、「朝の5分間」だけで運動習慣が定着するという心拍数連動のオンラインエクササイズサービス。朝に運動をとり入れることで、基礎代謝アップや便秘解消、集中力アップ、睡眠の質アップなどを目指す。組み合わせて使うデバイスは、心拍計付きのBluetooth搭載リストバンドと、スマホ用スタンド。

Smart 5min.のサービス概要
スマホ画面を見ながらエクササイズ
運動しない間は、バンドをスマホスタンドの背面に巻き付けておく

issinは、入浴後に乗るだけで体重を測ってスマホで情報を管理できる「スマートバスマット」(16,980円)を最初のプロダクトとして2022年11月より展開しており、現在は18,000を超えるユーザーを持つ。入浴時の自然な行動で体重もついでに測れることから、週1回以上測定の継続率は90%と高いのが特徴。さらに発売後のアップデートにより、体重の目標達成予定日や、達成後のリバウンド傾向などをAIで予測する機能も追加されている。

スマートバスマットのユーザーに運動実施頻度についてアンケートした(有効回答数827人)ところ、週0回が35.2%、週1~2回が36%であり、約7割が運動の機会が少ないことが判明。運動習慣が維持できない理由について53.8%が「モチベーションが続かない」、34.8%が「時間が無い」と答えていた。

issinのファーストプロダクトであるスマートバスマット

そこで、新サービスのSmart 5min.は、多くの人が続けやすいように、朝の5分間だけを運動にあてることで習慣になるような形を目指して開発された。毎朝自宅からオンラインで参加でき、5分間で最大心拍数ゾーンに到達する高強度インターバルトレーニング(HIIT/ヒート)を採用。専用の心拍数計測デバイスを手首に装着して運動することで、オンラインで参加者同士の心拍数ゾーンを可視化して共有でき、⼀体感を生み出してモチベーションの向上を図れる。

エクササイズの映像はスマホで確認しながら行ない、自身のカメラはオフで参加できる。具体的な運動プログラムの詳細は、今後専門家などと協力して決定していく。

手首にパチンと当てることで巻き付くリストバンド型

リストバンド型のデバイスで常に心拍数を把握することで、その人に適した強度のプログラムで無理なく運動を続けられることを目指している。エクササイズ中はトレーナーからの励ましの声も届き、一緒に運動するユーザーたちとの一体感と、続けるモチベーションも生まれるという。

運動終了後の画面で最大心拍数などが分かる
効率的な運動のために、心拍数を活用
バンド部分は付け替えられる

issinの程涛 代表取締役CEOは、朝の5分間に運動することについて「運動する時間がない、モチベーションが続かない人も、現代人は朝起きてスマホを取りに行くんです。このスタンド(Smart 5min.のデバイスとサービス)で、運動のきっかけを作りたい」と語る。

デバイスとしてだけ見ると、心拍数を測れることに絞ったもので、他の高機能なスマートウォッチや活動量計と比べるとシンプルなもの。しかし、かつて照明型プロジェクターの「popIn Aladdin」をヒットさせ、ハードウェアとコンテンツが密に連携する体験の重要性を示した程CEOの新プロダクトだけに、これから提供されるプログラムの充実については期待が持てそうだ。

issinの程涛 代表取締役CEO

前述したスマートバスマットとSmart 5min.のアプリ間での連携機能はないが、同じアカウントでログインは可能。当初法人向けサービスとして展開する「スタイルアッププログラム」のLINE画面から、スマートバスマットとSmart 5min.へのデータ連携が可能となる予定。

実業家の千本倖生氏もゲストとして来場。現KDDIの共同創業者など通信業界のキーパーソンとして知られ、現在は80歳という年齢ながらスマートバスマットを活用して体調を管理。体重が半年で12kg減り、体脂肪は30.4%から15.7%まで改善したという。「アナログではなくデジタルで管理するのが重要」と強調。“シニアのエグゼクティブの関心事”という体重管理に対して高い期待を寄せた