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日ハム新球場はパナソニックが最新照明で演出。マッサージ機でくつろぎ観戦も
2022年7月22日 17:42
ファイターズ スポーツ&エンターテイメントとパナソニックは、2023年3月に開業する北海道日本ハムファイターズの新球場「ES CON FIELD HOKKAIDO(エスコンフィールド)」を核とする「北海道ボールパークFビレッジ(Fビレッジ)」において、パートナーシップ契約を締結。球場内外の照明器具を納入するほか、3塁側ラウンジでパナソニック製品を体験しながら観戦するなど、スタジアムのエンターテインメント分野で幅広く協力する。
温泉やクラフトビールなど、野球好き以外も楽しめる複合型ボールパーク
ファイターズ スポーツ&エンターテイメントは、プロ野球・北海道日本ハムファイターズのチーム運営ではなく事業運営に特化した企業として2019年に設立。野球興行と、新球場の保有/運営を担う。
北海道・北広島市にオープンする新球場エスコンフィールドは、2015年にプロジェクトがスタートし、2020年に建設工事が着工。2023年3月に球場開業となる。収容人数は35,000人。交通アクセスの面では、快速エアポートの利用により30分圏内で札幌駅~千歳駅、60分圏内で札幌近郊をカバーする。
この球場を中心とした一つの街のような形を目指すFビレッジは、天然温泉&宿泊施設や、ヤッホーブルーイングによるクラフトビール醸造、アクティブシニア向けレジデンスなどの様々な施設が複合したエリアとなり、野球に興味のない人も来場しやすいスペースとなる見込み。
ユニフォームや天然芝が鮮やかな照明。LEDならではの演出も
パナソニックは、これまで阪神甲子園球場や国立競技場、大井競馬場、味の素スタジアムなど多くのスタジアム照明を手掛けており、競技を見やすくするだけでなく、ドラマチックなイベント演出も含めたスポーツの盛り上がりに貢献してきた。
新しいエスコンフィールドには、パナソニックが2021年秋に発売した照明器具の新製品354台を導入した。球場は屋根がスライドして開閉する仕組みのため、照明の設置場所には制約があった。そこで従来の球場にはない手法として、器具光束1kW相当と2kW相当の2種類の投光器を組み合わせた構成を採用。レンズでまぶしさを抑制しながら規定の明るさを出すことに苦労したという。
試合の際に選手のまぶしさを抑制するため、照明の設置にあたりVRによる照明シミュレーション技術を導入。試合に最適な照明環境を実現するという。
フィールド上を光が駆け巡る演出手法も新たに開発。354台の照明を個別に制御することで、フィールド上の光がウェーブ状に動くなどの新しい照明演出が可能となり、場内を盛り上げる。
さらに、照明/映像/音響などを連動した演出が行なえる、統合演出マネジメントシステムも採用。エスコンフィールド内に約600台のサイネージを備え、よりエンターテインメント性の高い試合観戦を可能にする。
LED照明は従来のHIDランプと比較して省エネなほか、照明を個別に点灯/消灯でき、試合以外での利用へも柔軟な対応が行なえる。照明の品質についても、高い演色性のRa90を実現する(太陽光のRa100に近い)ため、ユニフォームや天然芝が色鮮やかに見えるという。
パナソニックは、Fビレッジ内の街頭など、エスコンフィールド以外の施設での照明設備の設置も計画。照明演出により、球場を含めたエリア全体の活性化を目指す。