ニュース
パナソニック、映像で心地よい空間作る新発想の照明ランターナ
2023年6月27日 07:05
パナソニック エレクトリックワークス社は、映像を4面に表示できる次世代照明「LANTERNA(ランターナ)」を7月より受注開始する。置き型と天吊り型の2タイプを用意する。
オフィスや飲食店、ホテルなど主に法人向けで、価格はオープンプライス。想定価格は購入プランが27万円前後、サブスクが月額1万円(いずれも税別)。1台あたり月額3,000円のクラウドサービスが別途必要となる。
人間の五感に訴えるような心地よい空間を作る映像演出を、大掛かりなプロジェクターやデジタルサイネージではなく、小型の照明で実現可能とする製品。身体だけでなく精神や社会的に健康な状態「Well-Being(ウェルビーイング)」が注目されていることを受けて開発された。
ランプシェードにあたる4面の部分に液晶ディスプレイを備え、本体の下側にLED照明を設けた製品。液晶部分に映像を流し、店舗など周りの雰囲気や、使う人の好みに合わせた自由なコンテンツを映し出せる。例えば「春に桜の映像を流して季節感を演出」「アクアリウムを模した映像で落ち着いた印象を与える」「伝えたいメッセージを表示する」など、空間演出やコミュニケーションのツールとして利用できる。
天吊りタイプはダクトレールへの取り付けに対応し、置きタイプはカウンターなどにも設置できる、幅約16cmのコンパクトサイズとなっている。
本体にスピーカーは内蔵しないが、Bluetoothで外部音声スピーカーと接続することにより、音楽と連動した演出が可能になる。
映像コンテンツは、専用アプリのランターナクラウドサービスを通じて、用意されたコンテンツから選べるほか、専用の映像制作ツールを使って、手軽にオリジナルの写真や動画制作も可能。
連携したスマホなどで、どのコンテンツをいつ再生するかといったスケジュール設定も可能。店舗などで時間帯に合わせたイメージの映像を流すことなどもできる。
1台を親機として、複数台のランターナを同期させて映像を表示することも可能。最大10台まで連携できる。
4つの面で異なる角度からの映像も表示できる。一例として、ビールを注ぐような映像コンテンツをデモしていた。もし会社で夕方にこんな映像が表示されれば「早く帰ろう」という気分になりそうだ。
LED照明の明るさは60形電球一灯相当で、10段階の調光と、3種類の調色(2,700K/3,500K/5,000K)に対応する。スマートフォン接続用のWi-Fiと、外部スピーカー接続用のBluetoothを搭載する。
本体サイズと重量は、置きタイプが163×163×297mm(幅×奥行き×高さ)、3kg。天吊りタイプは163×163×237mm(同)、2kg。フレーム部のカラーはブラックとホワイトの2色。
電源は置きタイプが100Vコンセントプラグ、天吊りタイプはダクトレール/引掛埋込ローゼットで、消費電力は30W。液晶の輝度保持期間は1日12時間で約5年(5年後輝度50%低減)。