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popIn Aladdin 2 Plus登場。今後は4Kの構想も

popIn Aladdin 2 Plus

popInは、シーリングライトにプロジェクターを一体化した「ポップイン アラジン」の新モデル「popIn Aladdin 2 Plus」を6月末に発売する。価格は109,800円。4月27日より限定1,000台の先行予約を受け付け、先行分は5月末に出荷する。

一般的な引掛シーリングで天井に設置することにより、壁に動画やアプリ画面などをフルHD解像度で表示できる照明兼プロジェクター。累計販売20万台を超えるシリーズの最新モデルとなる。後述する通りカラオケ用アプリなどコンテンツの拡充も図っており、既存モデルでも利用可能になる予定。

天井の引掛シーリングに設置して、壁に大画面を投影。YouTube動画や、アプリなどを複数人で一緒に楽しめる

2020年に発売したpopIn Aladdin 2よりも28%明るい900 ANSIルーメン(従来は700 ANSIルーメン)で表示できるほか、Dolby Digital Plus音声や、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0に対応するなど、基本性能がアップ。本体サイズは維持している。

レンズは上下に32度の角度調整ができ、設置場所に合わせて画像を調整できる。明るさが最大900 ANSIルーメンとなったが、夜に見てもまぶしくならないように、シャープネスなどの画質チューニングを行なったという。

部屋の広さや投影距離によって様々なサイズの大画面を実現できる
900 ANSIルーメンに強化

シーリングライトとしては従来と同じく調光調色に対応し、1万通りの表現に対応する。harman kardon(ハーマンカードン)製の8W×2ch出力ステレオスピーカーを引き続き搭載するほか、新たにDolby Digital Plusをサポート。より臨場感のあるサウンドを実現するという。

通信機能については、より高速で低遅延なWi-Fi 6に対応。Bluetooth 5.0も新たに対応した。

Wi-Fi 6対応

使い勝手の面では、2回目以降の起動を約7秒で行なえる高速起動モードを採用した(従来モデルは28秒)。コンテンツの保存に使えるストレージは、従来の2倍となる32GBに拡張している。

本体サイズは476×476×145mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.9kg。

高速起動モードに対応
照明としての機能は従来と同じ。写真は常夜灯を点けた状態
popIn Aladdin 2との仕様比較
付属リモコン

別売オプションとして、家のゲーム機やレコーダーなどとワイヤレスHDMI接続できるアダプター「Aladdin Connector」(15,800円)とも連携可能。

Aladdin Connectorでレコーダーやゲーム機との接続も

そのほか、独自アプリ「テレビ」を自宅のレコーダーまたは対応テレビチューナーとネット連携することで、放送中のテレビ番組や自宅にあるレコーダーの録画番組をpopIn Aladdinで投影することも可能となる。

先行予約特典も用意

「おうちカラオケ」などアプリ拡充、新UIも

2021年12月に発売したワイヤレスマイク「Aladdin Mic」(9,800円)に対応した、「おうちカラオケ powered by 歌っちゃ王」アプリの提供を4月26日から開始。対象はポップイン アラジンシリーズ全機種だが、一部機種では機能の一部が利用できない場合がある。

「おうちカラオケ powered by 歌っちゃ王」アプリを提供
一人の子供からの声をもとに製品化を実現したというAladdin Mic

popIn AladdinとAladdin Micを接続し利用すれば、家でカラオケを楽しめる。利用料は月額500円(税別)だが、1日1曲に限り無料でも試せる。

ゴールデンウィーク期間の2022年5月8日までの限定で、無料でおうちカラオケのフル機能を試せるキャンペーンを同時開催する。

また、壁一面に世界の美しい風景や動く浮世絵などを投影してARインテリアとして楽しめる「美風景」アプリと、子供に人気の「学習ポスター」アプリの2点についても、アプリ内の一部有料コンテンツの月額課金制を廃止。すべて無料で提供する。シリーズ全ユーザーの子供を対象とし、4月27日より無料になる。

そのほか、popIn Aladdin 2の発売に合わせてホーム画面もアップデートされる予定で、季節などに応じたおすすめコンテンツを表示する機能を提供。おすすめの内容は随時更新され、提供を希望しないユーザーは同機能をオフにすることも可能となる。

迫力の花火鑑賞やサファリツアーなど新しい自宅体験

popInの程涛代表取締役は、自身の“週末の遊び”として開発を始めたというプロジェクターが、2022年4月時点で累計販売20万台に達し、「発売して以来、国内で最も売れているホームプロジェクターシリーズ」になったと説明。

シリーズで累計20万台を出荷

「当時子供が小さく、どうやったら家で子供がスマホを触らなくても、家で遊べる大画面ができるかを考え、プロジェクターという答えにたどり着いた」という程氏は、部屋の間取りや投影距離によって、4畳で60インチ、6畳で100インチ、9畳で90インチといった様々なパターンの大画面を実現できることを紹介。また、ハードウェアだけでなく新しいコンテンツの追加も合わせ、体験として進化し続けているとアピールした。

popInの程涛代表取締役

popIn Aladdinでは前述のワイヤレスHDMIアダプターによって、手持ちのゲーム機や映像機器、パソコンの画面も投影できるのも特徴。より好みに合ったコンテンツを大画面で楽しめる。

程氏は「みんなが集まって1つのスクリーンを見て泣いたり笑ったりというのは、本来テレビの役割だったが、今は各自がスマホやタブレットで見ている。できれば、家族みんなが集まるきっかけを作りたい」とした。

Nintendo Switchのゲームも大画面で
オリジナルを含めた豊富なアプリを用意

そうした思いも込めて、ユーザー向けのオリジナル配信コンテンツも強化。その一例として2021年には実際の花火大会を40分間ストリーミング配信したところ、ユーザーの13,000世帯で同時視聴され、「リアルで見るのも素晴らしいが、おうちで見るのもいい」といった声が届いたという。

また、ケニア・ナイロビ国立公園とつないでサファリツアーのように動物などの映像がリアルタイムで楽しめる体験も、旅行会社HISとの協力で実施。ガイドに直接質問もできて、大画面で 迫力ある体験ができるものだったという。さらに、クリスマスにDef Techのスペシャルコンサートのライブ配信も無料で行なった。

これらの取り組みを「おうちde思い出」プロジェクトとして展開。今後もユーザー向けに毎月1~2回のタイミングで予定しているという。

今後は4Kモデルも登場する?

程氏は、今回の新モデルが「popIn Aladdin 3」ではなく「2 Plus」とネーミングした理由について「3の発想もあったが、現在の半導体事情だとまだ実現できない。popIn Aladdin 2で見えてきた課題について工夫して仕上げたのが2 Plus」と説明した。

気になるpopIn Aladdin 3の計画について、程氏は「構想」としながらも4K解像度への対応を検討しているという。それには課題もあり、例えば4K対応レンズはレンズシフトの角度がこれまでより制限されるため、調整の範囲が今よりも狭くなる可能性があると述べた。

また、映像の明るさについても今回の900 ANSIルーメンより高めることは技術的には可能なものの、本体からの騒音との兼ね合いや、5kg以下の重さを維持するための工夫も必要になるとしている。